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錬金術師と魔術師の出会い

某年某月某日 某国魔法学園入学式数日前

「あらあなた、この辺りでは見ない子ね」

この国で年の近い魔術師で知らない人はいないと思っていたけれど。と少し気の強そうな、面倒見のよさそうな少女は話しかける。

この国ではというより、ほとんどの国で魔術師は10代半ば頃4年間、近隣いくつかの国で共同出資してつくられた学園に通う。

最新の魔術書やその他の古い書物、生徒の数よりも多い工房、訓練場、運動場、瞑想所、すべてそろっているが魔術師ならばだれでも学園に無料で通うことができていた。

魔術師はそれだけ貴重であり、強大な力を持っているのだ。

優秀な魔術師は比喩でなく10万の兵に勝つ。(ちなみに近隣の国で最も大きい某国の正規兵でも1000人)


「うん、今日越してきたんだよ。錬金術師。私はエリーっていうの」 

話しかけられた少女は黒を基調としたぶかぶかのローブ着ている、剣を1本、ナイフいくつか、使い魔の小鳥を1匹、錬金用の素材、いかにも魔法使いらしい格好をした笑顔の眩しい少女である。


「女性の錬金術師はめずらしいわね。私はマナよ。この街の生まれ。10個魔法を使えるわ。わからないことは何でも聞いてね」

錬金術師はそもそも人里に降りないことが多いし、魔術師になる人は男性も女性もいるけれど、錬金術師は男性がほとんどだった。

魔術師と錬金術師の違いは簡単に言えば魔法を使う方法として魔術を用いるのが魔術師、

錬金の方法として魔術を使う人もいるのが錬金術師で、成果は少ないが錬金術師には魔術を用いない派閥もある。

錬金もいってみれば魔法の一種の為、魔術師といえなくもなく、使えない人から見たらどちらも魔法使いだろう。

マナは自分が同世代で飛びぬけた実力のある魔法使いだという自負があった。

そして今の学園では女子でたった一人の錬金術師のこの少女を心配していた。エリーは

「10個も!!、すごいね、私はまだ3つ目を覚え始めたところだよ。いつか見せあいっこしよう」

という。

マナはこの子もやはり魔法使いだ、魔法が気になるのだろう、と感じる。

今知られている魔法は20個ある、熟練の魔法使いでもすべて使えるものは少ない。

マナはその日、11個目の魔法を初めて使うことができた。

最初は失敗を繰り返し徐々に使える魔法の数を増やして行く。

エリーはその日50個の魔法を見せた。

「すごい、見たことない魔法ばっかり、どうやってつかったの」

目を輝かせエリーよりも楽しそうな眩しい笑顔でマナがたずねていた。

歴史上には勇者や賢者といわれる人は何人もいるが、自称でなく、大賢者と大勇者と呼ばれるものは一人づつしかいない。

そんな二人の出会いの日だった。



「いわゆる、世界に100年の平和をもたらした3女神の伝説ですね」

と私は先生にたずねる。有名な話だった。

マナとエリー、そしてのちに出会うことになる魔王の3人。

マナとエリーは幽閉されていた人族に対し穏健派の後に魔王となる少女を救い出し、他の魔王の無視できな大国の女王に押し上げた歴史上の出来事。

それは魔族と人族の繰り返される争いを、小競り合いを除けば100年起きない時代を作った。

その後も大義もなく争う事はしにくいようになった。新しい時代を作ったといえる。

その功績をたたえ、後の世ではその3人は3女神と呼ばれるようになったのだった。


「うん、そうだね、ちなみに大勇者エリーが3個目を覚える途中だといっていたのに50個もの魔法を使うことができたのは錬金術師と魔術師の魔法に対する考え方の違いだ。

魔術師はちょっと術を変えただけの魔法を1個と数えるけれど、錬金術師は同じ種類の魔力で使えるものは火をだそうが氷をだそうが同じ魔法と考える。

だから魔術師の知ってる魔法を20個使ったうえで魔術師が今までいたこともない魔法を30個使ったんだ。」


師匠はさりげなく魔術師より錬金術師がすごいことをアピールする。

歴史を学ぶときは先生、錬金術を学ぶときは師匠、普段はお兄様と呼ぶ人だ。

兄は魔術師が嫌いなのだ。

私も少しは染まっているだろう。

ちなみに兄には魔術師の恋人がいる。

嫌悪感は巨乳に負けた。

カエルとかヤモリとか平気で食べてるから魔術師はおっぱいが大きいという都市伝説はきっと本当だとおもった。


兄の恋人はわたしにも優しいお姉さんだけれど、私と兄が実は血がつながっていないと聞いたときは少しだけ警戒されていた。

ちんちくりんに何を警戒する必要があるのか。

昔わたしを好きだといってた子は、男の子同士の会話が聞こえてきたとき、小さくてもいいといっていたのに大きな実物を見たとたん好みが変わっていた。


「でも先生、その3人は神だったのですか?」といやな思い出を振りほどくように疑問をぶつける。

答えの分かっている疑問。師匠でなく先生と呼ぶ時点で兄も答えをわかっていて、詳しめに聞きたいという意図が通じるだろう。


先生は少しだけ話し方を考えるそぶりを見せてから答える。

「そうだね、昔は王様とか第1人者とか、あとは優れた功績をたてた人の事を神と呼ぶことがあったんだよ、あと魔術師でそういうのを自称する人はよくいる。実際に女神が姿を現した事件以前のことだ。あれ以来、一神教が流行って、人を神と呼ぶことがはばかられるようになった。

女神が本当に人と違う何かだったのか、魔術師が何かやって演じたのかは僕も直接見たわけじゃないからわからないよ。どちらにしても一神教が流行って以降は神の意味が変わったんだ」とまとめる。

所々に魔術師嫌いが出ている。

こんな師匠だけれど、恋人の前では魔術師と錬金術師の友好を唱えているのだ。


ただ3女神の伝説も魔術師が弟子に教えるものと、錬金術師が弟子に教えるものは大筋はともかく内容はかなり違うらしい。

たまたま手に入れた魔術師が教えるためのテキストを見たとき兄は激怒し、私も内心怒っていた。

そんな事実はどこにもないのにエリーはかまととぶって魔法が2つしか使えないといったことになっており、マナは素直に負けを認めて、魔法を教わる姿勢が過度にかかれ、最終的にはマナが魔法ではエリーを上回ることになっていて、だからエリーは大勇者に、マナは大賢者になったんだといっている。

錬金術師は最初から魔法を使うのが目的じゃないから勇者になったのに。


魔術師と錬金術師が仲良くなる日は遠そうだった。

マンガとかで面白いのってやっぱり新しい仲間がまだ仲間になるまえのとこ、しかもかきやすい。

かきやすいとこは読み安いとこということでかきやすいとこだけつなげる歴史上の人物にしてしまおうと思い立ちました。

この話の後悔。見切りで作ったので錬金術師と魔術師のさを数としか表現出来なかった。感想アドバイス待ってます。

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