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新しい魔法⑩

私の攻撃はすべて防がれる。

魔法の格が1違うと絶対に防がれないはずだった。2違うと奇跡が起きようが防げない。その都度やつも攻撃してくるが私にはダメージを与えられない。彼は2.5次魔法で防壁を張る。その防壁が0.5次魔法で防ぐのだ。彼があえて弱くしてはった2.5次魔法の防壁が無限の数の0.5次魔法で突破できないのだ。カティアは久しぶりに現れた強敵に頬を緩ませている。私だってそうだ。1次魔法に達したものは強敵との戦いをいつも望んでいる。

「私は生き物を殺すことができないだから強い攻撃はできないのです。」

彼はそんなことを言う。1次魔法者は死なない、どんなことがあっても。0.5次魔法者であるカティアをもってしても無限に戦いつつづけて1度だけそういう事があっただけだ。

それでも彼は私の攻撃を防ぎ、私に効かない攻撃で反撃をする。彼は防御を解く。しかし私の攻撃はすり抜けた。防御など必要なかった。それでも私はあきらめない。わずかでも可能性がある限り私はあきらめない。私はカティアを超えるために用意したとっておきの魔法を放つ。剣聖ケインを研究し続けた得た成果。弓矢に0.5次魔法を込めるのではない。弓矢自体が0.5次魔法となる。ようやく彼に直撃する。弓矢はポトリと落ちる。彼には傷一つつけられない。

「話は聞いています。剣聖ケインが似た技術を開発したと。武器というのは普通使用者より格が下がるもの。だから私の住む地域では廃れてしまった。自分自身より格をあげるなんて発想私には到底出てこない。」彼は弓を拾い投げ返す。0.5次魔法となっている。私の力ではない。私の防壁をやすやすと突破し私の横を通り抜ける。われわれの魔法はすべて0秒で届く。速さは同じ、それでも彼の魔法ははっきり私たちより速いと感じた。世界を破壊し尽くす前に彼はさらに速い魔法により弓をうけとめる。彼が私に防壁を張っていなければ、私はしんでいた。死ぬはずのない1次魔法者がはっきりそう感じた。彼は武器は格をさげるものといった。つまり彼は・・・私は感動により涙がこぼれている。妹の探し求めた存在がここにいる。彼の本性は0次魔法なのだ。私は「まいりました」と答えた。彼は「ありがとございました」と礼をする。エリーは気づいていたのだろうか。それでいて自分が勝つといったのだろうか。

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