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新しい魔法⑧

我々は天使の世界を進む。

当然のことだが天使の世界には天使と呼ばれる種族がたくさんいる。

天使の伝承は実はたくさん残っている、我々の祖先が最初住んでいた世界が亡びた時、逃げるように二人の天使から教えられたのだ。そのような伝承が残っている。

この世界の長、オマールとカティアの二人が我々の祖先を救ったものだという可能性は大いにある。

我々の祖先は魔法を使えなかったともほとんど使えなかったとも伝わる。自分たちだけでは滅亡はさけられなかっただろう。我々の祖先は7人の身が新たな世界にたどり着き800年かけて数千万年に増えていった。

「あれ、像で見た子だ」

灼熱の門ふもとの町でみたエリー、像で見るより少し大人びている。天使の女性と座って談笑している。

「カティアとオマールには私たちは1度も勝ったことがない。だけど多分エリーは勝ちたいときにオマールに勝てる。私もシエルもずっとエリーの真似事だ」マナはくやしそうにそういう。一歩先を行く友人、ずっとそうだった。出会った頃からそうだ。追いつくことはできたけれど、追い抜くことはできていない。

「エリー迎えに来たわよ」シエルがそう呼びかけるとエリーは顔をあげ手を振る。私を見つけ不思議そうな顔をする。戦いの事はまだ伝えていないのだろう。私は

「はじめまして、私は幸太郎といいます。旅の者です。各地を巡りその場所で一番強いものに挑む腕試しをしています。少し前に、マナさんとシエルさんに出会いました。この地にはオマールさんとカティアさんという一番強い人がいると聞いたので、エリーさんやマナさんシエルさん含めその5人と腕試しをお願いしに来ました」といった。エリーさんはすごくうれしそうな顔をする。像で見た碑文に願いを叶えると書かれている鳥は見当たらない。私の強さを探っている。カティアも私のほうを見る。外見はマナ達と比べ少し大人っぽい。負けたことのない者特有の顔をしている。ワッカないんだなとなんとなく思う。道中で居た天使には結構ワッカある者もいた。

カティアは「挑戦者は望むところです」と答える。我々の事を察知した皆が集まってくる。

エリーは私のそばにやって来る。私の顔を見つめる。エリーは

「強いね、君ならマナやシエル、ひょっとしたら、オマールやカティアにも勝てるかもしれない。だけど私には勝てないよ」といった。初めてのことだ。あまり強くない人に油断して言われたことはある。世界最強クラスの者に言われたことはない。まして自分と同等以上、一度も勝ったことない相手まで引き合いに出したうえでの発言。エリーが強さで抜かれたあとも3人の中心であった理由がわかる。

「君に力を見せたい」私の今回の旅の目的は決まった。強い相手との力比べは旅に出る目的、エリーに認められることが私の目的となった。




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