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錬金術師と魔術師は仲が悪い (0次魔法シリーズ①)  作者: sisousi.kenta


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新しい魔法②

シエルの知り合いの少女、世界最強を自称する少女に3連勝中だという。

「マナ、その後、私の10連勝だし、今から戦ってもいいのよ」とシエルが答える。彼女のこのような返答は互いに信頼しあっているゆえだろう。二人は戦いの準備を始める。ウォーミングアップという奴だろうかマナと呼ばれた少女は

「確かに今私は10連敗している。でもだからこそそろそろ勝つわ」

そういった。私の頭に?が浮かぶが何も言わない。私はなんとなくシエルを応援してしまう。私たちの住む地域では廃れてしまった武器を使う文化がある。どちらも5つくらいの武器をかわるがわる使う。シエルは攻撃は最大の防御とばかりに攻めまくり、マナにペースを握らせないようにする。その日はうまくカウンターを決めつつ、攻めの初動をうまくつぶす。魔法使いの戦いは簡単に差がつく。この二人のように互角に近い実力というのはなかなか見られない。結果はマナの勝ちだった。シエルは

「さっきのは違うんです。5回に1回がたまたま今来ただけで」と私に言い訳をした。本気で言い訳をしているわけではない。「今日のあなたは油断しすぎね、エリーが武器を多用しだして、勝てなくなったのをすぐ追いついたのはびっくりしたけど。」と答えた。この二人には同等の力を持つ友人がもう一人いるのだろう。マナの言い方からは、エリーという友人1人が強くなってしまい寂しい思いをしていたものを追いついてくれたもう一人の友人への感謝の念が感じられる。3人の関係としてはエリーという子が中心で、発想力や行動力があるが少し繊細な所があり、マナがそのメンタル面をフォローし、シエルがそれをうまくいくように動いているのだろう。シエルの言い方から考えるとその3人がこの世界のトップ3であり、その3人が1000年来の友人なのだ

「幸太郎さんはどちらと戦うんですか?」シエルはそうたずね、私を見つめる。マナもこちらを見つめている、どちらと答えてもダメな奴だ。すでに1敗した気分になる。

「エリーさんもふくめて順番に戦わせてもらえれば」と苦し紛れに答える。

マナは驚いて目を丸くしたあと。嬉しそうに笑顔を向ける。シエルには微笑む顔が似合いマナは笑った顔が似合う。「本気で戦うの?」とマナにたずねられる。彼女たちはこの世界のかなり圧倒的なトップで、もうあまり挑まれることもないのだろう。私にしたら旅の中の腕試し。そこまで勝敗にこだわらない。

「ぜひ、お願いします。」私はそう答える。マナは少し考えてから

「そんなに強そうにみえないけど、大丈夫?エリーはいま天使の世界に遊びに行ってて、7日後迎えに行く予定だから戦うのはそれからにして、それまで、少し強さを見せてもらうよ、一緒に大魔境に挑みましょう」といった。

美しい女性二人との旅、望むべきところ、明日のこの時間ここで待ち合わせることが決まった。





最終回の道筋は決まりました。思いのほか、ぜひ書きたい内容に思えてきました。

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