黄泉の国①
某年某月某日 黄泉の国
ボクは心臓の傷と耐えつつ、黄泉の国を進む、予想はついていたが現代の世界だ。黄泉の国では過去未来含めて最強の自分と殺しあわねばならない。
またボクは1人であるのに対して、向こうは仲間がいる可能性だってある。そしてサラにつけられた心臓の傷は僕を苦しめる。
最初の相手はカトリーナさんだった。こっちの世界のカトリーナさんはなにかぶつぶついっている。魔法の撃ちあいでは負けなかったが、呪いを強められた。
次の相手はケロちゃん、そして忍者男、分身男3人相手でもボクは負けない。胸の傷を抑えつつ、新たな呪いを仕込まれる。そして大悪女サラ、本物はこんなに弱くはない。呪いを強くするのがやっとだった。彼ら彼女らがボクを責め立てる言葉を放ち襲い掛かる。黄泉の国の住人は普通は最初から敵意むき出しで向かってきたりはしない。ボクの呪いのせいだろう。子供のころ死んだはずの両親やこちらも死んだはずの狂錬金術師、どちらもボクの敵ではなかった。
ボクは大したことない試練で助かったと感じる。所詮ニセモノ、呪いは強まったけれど、大したことはない。それでも消耗は避けられない、胸の傷が体力の回復を遅らせる。
「ちょっと、エリク君大丈夫?」
次の相手はニアさんだ。エリーに話したたくさんの話はニアさんから教わったものだ。
ただそれはこちらの世界のニアさんにではない。




