初めての奴隷
「…」
「…」
えっと、今この人奴隷にしてくださいっていったよね。奴隷になりたいってどういうことだ?
「今あなた奴隷にしてくださいって言ったよね?」
「はいっ!」
「どういうこと?」
「そのままの意味です!」
奴隷ってとてつもなくキツイ労働を強制的にやらされるやつだよね。自分からなりたいって狂っている気が。
「理由を聞かせてもらってもいいかな?」
「もう上司からのパワハラに耐えられないんです。私神の世界で働いているんですが上司がパワハラしてくるので逃げようと思いました。」
「神の世界?なんだそれ?」
「神の世界とは神が住んでいる世界です。神の世界には日本の省庁のような機関があり、そこで働いていました。」
彼女の話を聞くと日本でいう大臣が神であり、総理大臣のようなものが『大神』であるらしい。彼女は、事務次官クラスの人で神からパワハラを受けていたらしい。
「なるほど。理由はわかった。本当に奴隷にしていいんだな?」
「もちろんです!」
「…」
「…」
「で、奴隷にするにはどうすればいいんだ?」
「そんなこともしらないんですか!」
だってこの世界に来てまだ10分ぐらいしか立ってないんだぞ。この世界のことについて知ってるわけないだろ。
「まあ、教えてくれよ」
「しかたないですね〜。奴隷にするには雇う人の血を奴隷に飲ませ、『私は永遠にこの人の奴隷としていきていきます』と奴隷が宣言すれば奴隷にすることができます。」
「なるほど。では、早速やるかってお前今、姿見えてないじゃん!」
「そういえばそうでした。いま姿を見せますね」
彼女は「我が体よ見せよ」と唱えるとぱっと目の前に姿を表した。初めて見る彼女は、肌は白く、緑色の髪は腰のあたりまであり、顔は…とてつもなく美しかった。(胸は普通だが…)
「どうです?私の体。」
「なかなかににきれいだと思うぞ。」
彼女は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
「それよりも早く私を奴隷にしてください!」
「そうだな」
俺は指に傷をつけて血を出し、それを飲ませた。そして
「私は永遠にこの人の奴隷として生きていきます。」と、彼女が宣言したことにより彼女は俺の奴隷となった。
「そういえばお前、名前ってなんだっけ?」
「私には名前がありません。ご主人様が名付けてください。」
えー。人に名前をつけるって緊張するなー。
「そういえばお前、なんの神なの?」
「植物の神です。」
植物か…。植物といえば葉っぱだよな…。「じゃあリーフで」
「リーフ。いい名前ですね。私の名前は『リーフ』になりました。」
「よしっ。リーフ、魔王を討伐しに行くぞー」
「はいっ!ご主人様。」






