Ⅳ レイナとソフィの仕事&デート 1
今回セリフメイン
「ヘイ彼女、乗ってくかい?」
そういうはソフィ。
「ええ、私をあの海の向こうまで連れてって」
そういうはレイナ。なお魔王城近辺には海はない。
ちなみにソフィが乗ってるのは別に車ではない。と言うよりこの世界に車はない(作れないとは言ってない)。馬車である。なお馬を引いているひとは別にいるためソフィが運転してる訳では無い。
「んで?どこに行くのさ」
「資料No.3956にあった異変調査の場所だね、気になるものがあったから来て欲しくて」
「うへぇ……結局仕事じゃん」
「まぁまぁ、というわけでレッツラゴー!!」
運転手に指示をだし、また馬を走らせる。
「……てかなんで馬車?飛んだ方が早くない?」
「たまには2人で水入らずのデートをばとね」
「あ、好き」
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「……なんか2人きりになるのって久々だね」
「あー、確かに?基本的にはメイドさんとか他の管理者いたからね、2人きりになる機会なんてそうそうないよね」
「それに初めてあった時はこんな二人きりで仲良く出かけるなんて考えられなかったしね」
「……いや、そりゃそうでしょ……と言うより今のレイナって私のミスで元の人格を上書きしちゃったやつだし」
「えー?まぁ確かにあの時は本気で泣いちゃうくらい怖かったけど、今はそれでよかったと思ってるよ?」
「……ほんとに?」
「うん、ほんとほんと。多分昔のような堅苦しい私じゃこの役目、続かなかったと思うしね、多分あの事件で壊れてた。それに、元の私も消える前にソフィのことを助けたんだよ?それがどういうことか分かるよね?」
「……うん、本当に、助けられた……感謝してるよ」
「「………」」
「はい!もう暗い話は終わり!切り替えよ!切り替え!」
「そだね!とりあえず今は仕事をしよう!」
その後、2人の他愛もない話は続いていき、ほのぼのとした空間が生まれた。
(俺は何も聞いてない俺は何も聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない聞いてない)
運転手を除いて……
この話、何気に魔王の重要な話が沢山混じってる。
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「さーてと、着いたー!!」
「えっと、ここは?」
「サラクの街!いいもの結構あるよ!料理も美味しいし、観光スポットも凄いからね!」
確かに、見てみると周りには自然が溢れており、見てるだけで癒される。
と、そこへ街の人が近づいてくる。
「あぁ、ソフィ様では御座いませんか。本日はどう言ったご要件で?」
「んー?ちょっと仕事でね、山の方の調査に来たんだ」
「そうですか…!」
「おうおう!!ソフィの嬢ちゃんじゃねぇか!久しぶりだな!……と、となると隣にいるのが魔王様ってか。魔王様、お初にお目にかかるぜ!」
「えっ……あーうん、よろしくね……?」
「おう!!あー、てーと、ソフィの嬢ちゃん?つまりはあれの準備しといた方がいいか?」
「うん、おねがーい、先に仕事の方終わらせてくるからさ」
「わかったぜ!」
「……何度見ても思うけど、ソフィって人望厚いよね……」
「ん?あーまぁ、結構色んなところ旅してるからねぇ……一応昔から旅は好きだったからさ?まぁ一時期病んでた頃はそんなに楽しめてなかったけど……」
交友関係多いなー……
「と言うわけで!まぁ山の方へ行こう!レッツゴー!!」
次回へ続きます