表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラッキーヒーロー  作者: ヒロヒロ
ルビー王国冒険編
4/4

スキル

今俺の目の前にいる(ウルフ)の歯には血が少し垂れていた。コイツが殺したのか………恐らくこの死体を囮にして油断している奴らを食い殺す……狼が考えることか?人間レベルの知識だと素直に思う


とてもデカい狼は四足歩行でも大きいと分かるが二足歩行で経ったら4メートル近くあるだろう……流石に教科書では対処出来ない……

「アァァァァァァ!!!」と俺は奇声を発しながら全力で走ったが狼の方が早く回り込まれてる。

(詰んだ……)2度目の詰みを経験した。

一応俺勇者なんだよね!?剣を持たない (ウルフ)程度のモンスターに詰む勇者とかおかしいだろぉ!?そもそも俺がラノベの主人公的な感じだろ?主人公補正っていう名のチート能力とかが………と考えても狼には知ったこっちゃない。

グルルル……と低く唸っていた。

と俺は後ろにゆっくりと下がったせいでズッコケる。そのせいで狼は距離を詰めてきた。

「ちくしょう……」と俺は立ち上がろうとした時右から光が差し込んだ。咄嗟に俺は光の差し込んでる先を見るそこには……よくありがちな展開である剣が地面に刺さっていた。

「えぇ!?」と俺も驚いた。いやまさか本当に剣があるとは思ってなかったからだ。とりあえず藁にすがる思いで俺は茂みを突っ切り剣を取ろうとするが狼も俺が何をするか理解したらしく噛み付こうとしてきた。

「邪魔すんな!!!」と俺は教科書をメガホンのようにしてぶっ叩いた。

「ギャィン!」と咄嗟の抵抗で4メートルの巨体狼が倒れる。

(教科書最強じゃねぇか!?)アレだ教科書無双シリーズ開幕だ!いっそうのこと教科書で戦おうかと思ったが狼はすぐに立ち上がったので普通に剣で戦った方がいいかもしれない……狼はさっきよりも殺意強めで襲いかかってきた。

今日の教訓

教科書は殺傷能力が低い


ただ俺は狼を刺激しただけだった。だが狼が噛み付いてくる前に俺は既に地面に刺さってる剣を抜こうとした。

「ぐぬぬぬ……」と剣は中々抜けない。コレこそ選ばれし勇者が抜ける剣だろ!と俺は無理やり引っ張る。

「俺のマスターソードォォォ!!!」と俺は無理やり剣を引っこ抜いた。勢い余って頭をぶつけた

「痛え!!!」が手には輝く剣があった。

「よっしゃぁ!かかってこい!!!」と俺はイキリながら剣を振り回す。狼はそんな剣を振り回す俺に恐怖を感じなかったのか飛びかかってきた。

「回転斬り!」と俺は回転しながら狼の足を狙ったその時突如腕が軽く感じた。腕が剣を持つ重さに慣れてきたのかと思ったのだが違った。

確かに狼の右足には当たったのだ狼の右足から血が流れているしかし、俺の手元には剣がなかった。

「はぁ!?」と俺は回転したからかフラフラながらも何とか立ち上がる。

そして狼の後ろでブーメランのように回転して飛んで行った俺のマスターソードがあった。

「えーーー!!!俺のマスターソード!!!」マスターソードは木々を伐採しながらどっかに行ってしまった。恐らく俺の手汗が原因だろう 初めて剣を握るのと命の危機でかなり緊張していたからだ。

狼は更に唸り声をあげ俺を睨む。

「……あーいやゴメンな………傷つけようって思ってなかったんだ…………たまたまさ偶然……な!だからその牙を閉じよう……な?」と俺はさっきの態度を豹変して温厚にしようとしたが

「ワォォォン!!!!!」とデカい(ウルフ)は怒り狂った目で俺に飛びかかってきた。

「うげぇ!」と俺は押さえつけられた。

「平和に行こう!平和に!!!」先に剣で怪我させれた奴が何を言ってんだって話だが……

「痛い痛い!」と狼の太い爪を刺さっている。

ただ転んで血を流すとかよりもかなり痛い。制服は泥だらけで血で汚れていた。

(っチクショウ……………こんなヤツに俺の異世界無双シリーズが終わるのか…………………いや!俺の人生、運命を決められて……たまるかぁぁぁ!!!)と俺は狼を睨み何とか最強武器【教科書】を取り出そうとするが狼はそれを許さない更に力を入れる。

「ぐぬぬ………」と俺もバックに手を伸ばす。

狼はしびれを切らして口を開くギラりと光る歯には血が媚びれ付いていた。

「止めろ。獣臭が凄いから!」と俺は息を止めようとするそして狼は1回唸りそして俺の頭をむしゃりと……

「負けるかぁぁぁぁぁ!!!」と俺全力で叫んだその瞬間だった。体が光り輝いてとても身体が軽く感じる。

恐る恐る目を開くすると目の前にあの狼が地面に顔を突っ込んでいた。

「???」と俺は思わず目を見開く突如腕に強烈な痛みが走るさっきの狼が俺を押さえつけた所が痛む血が更に流れる。

「痛てぇ……」

(ん?アレ俺は食われたんじゃ………)と俺は狼を見るが狼もまた土をおぇーと吐いていた。

(今アイツは俺の顔を食おうとした……だが俺は爪で完全に固定されてる状況から抜け出せた…どういう事だ?)と疑問に思うが生憎そんな事を考えさせないと狼は再び俺を見て飛びかかってきた 逃げようとしたが腕が痛くて上手く走れなかった。

そのせいで爪で肉がえぐられそうになるがまた体が輝き無事神回避をした。

「…………………コレって………もしかして……」と俺は手を強く握り

「俺の【スキル】だぁぁぁ!!!」とガッツポーズを決める。

(そうだった俺は選ばれし勇者だ!スキル取得は当然の事!!!スキルは瞬間移動?まぁ勇者のくせにダサいがとりあえずやったぜ!)と俺は興奮を抑えきれなかった。

それからも俺は全力で狼から逃げた。どうやらこのスキルは使いこなせないから自力では無理だが命の危機になると発動するらしい。瞬間移動先はランダムこれで死ぬ可能性は格段に減った。

だが攻撃手段じゃない為この場では最悪なスキルだ。

こうなったらと俺はバックから教科書を取り出してさっきのようにメガホンのようにして構える。

「最強武器 教科書舐めんなよ!」と俺は狼が突っ込んでくるのをギリギリまで待つ。

(距離は……10メートル……5メートル…今だ!!!)と俺は全力で狼の頬をぶっ叩いた。

「ギァイン!!!」と狼は野球ボールがバットに打たれて逆転サヨナラホームランみたいに飛んで行った。

「………教科書最強武器だわ♪」と俺が教科書をバックに戻そうとした時だった。突如何かが飛んでくる気配がした。まるで何かが回転しながら………ん?回転?と思った時突如頬を何かが通り掠った。

「痛って!!!」と俺は思わず頬を抑える。そして何かは後ろにあった大木にぶっ刺さった。

「マスターソード!!!」と俺は大木に刺さった剣の名(自分で勝手につけた)を呼んだ。さっき回転斬りとふざけてブーメランのように飛んで行った俺の相棒……

まさかさっきブーメランみたいにと言ったが本当に帰ってくるとは……それに突然のスキルの発動……運が良いな!!!

と俺は城に進むことにした。


お父さん、お母さん1人で狼倒したよ。

余談

まさかの【教科書】で魔物討伐!?個人的にはブーメランのように戻ってきたマスターソードが狼に刺さって倒すってのもありましたが彼は教科書で倒しました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ