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ボックスガール  作者: かおでか
3/4

第3話

下手くそだったり、よく分からない文章ですが大目にみてください

気づけば、何日経ち約束の日になった

個人的には会いたくないが、この何日かで水原から「この参考書なんてどうですか?」とか「この本が今売れてるらしいですわ!」とかメッセージが届くたびに土壇場で休もうとする気持ちに罪悪感が感じられる

行きたくないと言っても、相手が善意を無下にはしたくない

せめて満足して貰って欲しい、そして気づいたら縁が切れていたという感じになって欲しい

どんなに自分がクズでダメ人間でもここは譲りたくない

まぁというのは建前で、高校時代にドタキャンし過ぎてクラスでいじめられた経験がある

一方的にこちらが悪いが、もう少しオブラートに包んでイジメくれても良かったのでないだろうか?

流石に下駄箱に使用済みの水着を隠すのはやり過ぎだと思う、結構匂いが残ってキツかったんだぞ

と愚痴を零しながらも身仕度を整えてた

時間を確認すると集合時間の10分前には着きそうだ、ため息をつきながらも家を出るのであった








さて、10分前に着いたのは良いが結構人がいるな

やっぱり休日というのもあって人混みが凄い

いかにも都心って感じがする雰囲気だ、キョロキョロしていると顔立ちの良い男性と目があった

モデルやタレントなどをしてそうな顔をしているが、とても凄い服装をしていた

何というか、ロリータファッションと言うのだろうか…フリフリの可愛いドレスを着ていた

いわゆる女装だ、俺は不自然じゃないように目線を携帯電話に逸らしながらも、視界の端でその男性を追ってしまった

残念ながら彼は俺の事と目があった事を意識してない様子でどこかへ行ってしまった

とても焦った、まさか都会にはこれが当たり前の服装なのかのように佇んでいた

別に他人の趣味なのでとやかく言うのは辞めておこう

右を見ると、路上でギターを演奏している女性?がいた

何故悩んだかと言うと、前髪で目が隠れており、ヴィジュアル系のファッションをしていたからだ

ジロジロと見たくはないが、演奏は微かに聞こえる

とても心地の良いメロディではないだったが肝心の歌が聞こえない

きっとボーカルではないのだろうと、そっとしておく事にした

そんな都会では日常茶飯事の事を体験していると、目の前からいかにも田舎の芋娘のような女性がやってきた

水原(みずはら) (ことは)が駆け足でこっちへ向かってきた

水原は元気よく挨拶をしてきた

「おはようございます!飯島さんは結構早いのですね!てっきり遅刻してくるのかと思いましたわ

それにしても時間内に間に合ってよかったですわ、この辺りは詳しく知らないもので…」

さらっとdisった後に凄い事を聞いてしまったような気がする

君に知らないの?と聞きそうになりそうだったが、行く店くらいは把握しているだろうと聞き流した

「おはようございます、水原さん

今日は買い物に付き合わせてしまって申し訳ないです、早速行きましょうか」とさっさと帰りたいので、買い物を急かした

店に着くまで、先々の不安があった

道を間違えたり、同じ所をグルグル回ったり、タクシーで目的地まで向かおうとしたり

なんだか、ここまで来るとわざと間違えてるみたいだ

が、何とか店に着いた

随分と大きな本屋のようで何で間違えたかは分からないくらいには有名な店だ

ちなみに俺はここへ買い物に来た事はないので名前だけしか知らない

ここに来るならそう伝えてくれれば良いのにと心の中で水原を少し睨んだ

が当の本人は、のほほんとしている

まぁ後は帰って帰るだけだし、ここからはそこまで苦労しないだろうと内心ホッとしていた

水原は店内の見取り図を見ながら、何階に参考書があるのか探している

その姿はパソコンをいじる田舎のおばあちゃんそっくりだった

やっと見つけたようで、エレベーターでその階まで登った

エレベーターには思ったより人はいなく、その階まで用がある人はとても少ないようだ

目的の階に着くと、水原は目をキラキラと輝かせながら店内を見回す

いや、そんな凄い所じゃないでしょうお嬢さん

大学の図書館の方が本の数は多いはずだけど、水原にとっては新品の本がたくさんあると言う事が魅力的らしい

本好きではないからよく分からない

正直、女性と2人きりで出掛けるのは初めてだからかなり意識をしていたが、水原の様子を見ると一瞬のうちに消し飛んでしまう、何か大切なものを失った気分だ

それよりも目的の本を探そう、1冊や2冊なら置いてあるだろう

水原は別の本棚に夢中なので、声を掛けずに目的の本を探した

別に欲しい本ではないが、買って帰らないと本好き田舎娘の芋女とは縁が切れない

目的の本棚を見つけた、そこには思ったより多くの参考書が置いてあった

名門の金持ち大学だからか、何種類も参考書がある

自分が前に適当に選んだ種類の本を探し、手に取る

すると横から「探していたの本ですわね、他の種類も結構ありますわよ、少し選びません?」と水原がひょこっと顔を出しながら言った

いや、お前さっきまで他の所いただろ?妖怪かよと心の中でツッコミを入れた

水原はこちらを顔を覗きながら「この本が良かったのですか?私はこちらの種類の本をオススメしますわ、これは先月発売した最新版ですの!

後はこちらなんてどうでしょう?こちらは過去の問題から一番多かった系統の問題を集めた本ですの!あとは…」と凄い早口で解説しているが、よく分からない

早いし、どれも同じに聞こえる

なんだこの、参考書ソムリエは…唖然としていると水原は悩んだ様子でいた

「あの本がございませんわ…あれもオススメですのに…」と顎に手を当てて呟く

不安がよぎり、口を開く

「いや僕はこのh…」と言い終わる前に水原は「そうですわ!今から他の所に見に行きましょう!」と言われてしまった

断りたい…が仮にも留年した設定だ、ここで断ると更に面倒な事になりそうだ

本当に面倒な設定だ…本当に間違えてしまったと思いながらも別の本屋に行く事にした

ここ以上に大きな声で本屋は数える程しかないので、すぐに終わるだろう

と考えていた自分の馬鹿だった

2つ目の店に、向かう前に水原は行きたかった店があると言い始めた

しょうがないのでその店に向かうと女性に話題のお洒落なカフェだった

男女で入るのは大体カップルで、イケメンや美女しかいない

水原は田舎娘でも美人だ、全体的に整っている

しかし俺は違う、チンピラと言えばまだかっこいいかもしれない

がそんな事はなく、陰キャラや陽キャラとかそんなのでは形容できず、ただ普通に汚い

美女と野獣ではなく、美女とドブネズミくらいはある

水原はそんな事も気にせず、普通に店内を楽しんでいる

羨ましい…そんな強靭なメンタルが俺は羨ましい

席に着き、メニューを開くも目が潰れる

コーヒー1杯で600円、昼を済ませようとすると軽く4000円まで飛んでいく

渋々、コーヒーを頼む事にした

水原は店員が困るほど注文をしている

「このパフェとこのケーキを1つ、あとこのドリンクなんですけど…」と値段を見ないで頼んでいるように見える

財布の中どうなっているんだ…今ので4万円くらいは超えたぞ

食事をしながらも、これからの予定について話す

「今からここの本屋に向かいますわ、そこには私のオススメの本があるのですが、その向こうの本屋には今売れている参考書が置いてあるらしいですわ、あとそれと〜」

いやいや、嘘だろ流石に…なんでそんなに同じ学校の参考書があるんだよ…そこまで名門か?と考えたがそれはそうだと勝手に納得してしまった

そう一応名門ではある、何故名門なのか、そんなに学力が高いのか

そんな事はない、ここは入る理由は1つだけ

金持ちとのコネクションを作るために入るのが多くの理由だ

その為、一般の倍率もすごく高い

その一方で推薦は簡単に入る、それは家が金持ちの人しか推薦されないからだ

図書館に人が全くと言っていいほどいなかったのは、コネ目当てで入る大学のためそれ以外には興味がないのだ

そのため学内では、留年で入った生徒や一般で入った生徒の扱われ方は結構ひどい

その人の人格にもよるが基本友達ができない

そんな事は水原は知らないんだろう

なんだか考えれば考えるほど、悪い事をしてる気分だ

この買い物が終わったら謝ろう

予定を話していると注文が届く、あまりにも多いので店員は大勢だと思ったのだろう、席に2人しか居ない事に驚きを隠せてない、ちなみに俺も驚いている

店員は俺に「お前の彼女そんな食うの?ヤバくない?」と眼で訴えてくる

俺はただ虚空を見つめ「いや〜参った参った(白目)」となっていた

店員は察してくれて、その場を後にした

食べてる時は基本無言だった、水原は夢中でスイーツを頬張り、浴びるようにドリンクを飲む

俺は目の前の大食い選手を見ながら、600円の高級コーヒーを一滴一滴堪能していた

側から見ると凄いカオスな状況である、多分snsで拡散している

食事を終えるとすぐに会計を済ませ、店から出て行った

値段が6万円とか見えたけど俺は知らない、割り勘なんてしない…











結局色々な所に連れ回された、家電量販店やお洒落な服屋、楽器屋など目に付く面白い店は全部入った

色々入ったが、本屋には行かず本も買ってない

がなんとなくこの買い物の意味がわかったような気がする

水原は今日が楽しかったんだろう、オーラがキラキラしている

水原は今日本を買いに来たのではなく、友達と買い物がしたかったみたいだ

俺個人としては、金をあまり使わなかったし、要らない本を買わずに済んだのはとても嬉しい

時間を見るとだいぶ経っており、夕飯時だった

水原は最後に今日はご馳走したいから付いてきて欲しい、と言い何処かに電話をしていた

黒服の男が来て、海に沈められるんじゃないかとヒヤヒヤしたがそんな事はなく、レストランへ案内された

とても綺麗なレストランで、いかにも高級レストランといった感じだ

席に着くと水原は改まって「今日はありがとうございました、色々な所に連れ回して申し訳ないです…これはせめてものお礼です」

とさっきまでのキラキラとしたオーラはなく、落ち着いた雰囲気だった

あまりこう言った雰囲気は好きでなく、俺は「そんなに改まらなくても…別に気にしてないですよ」と明るく振る舞った

しかし水原は先ほどと同じ落ち着いたトーンで「実は今日は本を買いに来たのではないんです」と言った

俺は知っていたので、黙って話を聞く事にした

水原は話を続け、「私は友達と買い物に行くのは初めてでした、なので出来るだけ沢山遊びたくて…わざと道を間違えたり、遠くの本屋に行こうとしました」

やっぱりわざとなのか、しかし友達って…そんな親しい仲か?いや水原にとってはそうなのか?

「飯島さん、私貴方の事調べさせてもらいましたの…そしたら確かに受験なさったのですね…一年前に」

それを聞いた俺は少し驚いた、なんでそんな事調べたんだ?

「前に飯島さんにどこかでお会いした事あったかもと言いませんでしたか?」

確かに俺もそれは脳の片隅に置いてあった

しかしどこで会ったのだろう?ただの他人の空似ではないだろうか?

「実際にあった事をあるんです…8年前に…貴方がまだ東野(あずま)さんだった時に一度だけ」

…その苗字は聞きたくなかった…あのクソ親の苗字じゃないか…

「飯島さんと会ったのは、貴方の父の東野(あずま) 慎太郎(しんたろう)さんに連れられた時でした」

俺の親は大企業の社長だ、しかもゴミのような親だった、兄貴もそれに影響されてゴミだった

クソ親は俺たち子供を色々な会社に連れ、色々な人に挨拶して回った、理由はよく分からない

その時に会ったのか、性格もひん曲がってて、人を罵倒するしか能がない人間だったな…今もそんな変わらないかな…?

しかし嫌な時に会ったんだな、俺が覚えてないのも無理はないあんな記憶出来るだけ忘れたいからな

あの時はクソ親とクソ兄貴を見返そうと死ぬほど努力した、本気で努力してクソ兄貴が目指してた名門校に進学する予定だった、けど俺には出来なかった

俺は嫌々思い出してため息をつきながら話した

「あの時に会ったのか…なんともまぁ最悪な時に会ったな」

と猫をかぶるのも辞めるほどには、気が動転していた

しかし、水原は少しクスッと笑い

「そんな事ないんですよ、だって貴方のおかげで私は今の大学を目指したんですから」

と意外な答えが飛んできた

「飯島さんが言ったんですよ?あのクソ兄貴見返すためにあのクソ大学入って、ボコボコにしてやる!って」

俺そんな事言ったんだ…めちゃくちゃイキってるやん…涙でそう…忘れてその言葉

水原は思い出したかのようにニコニコして

「私はその時からずっと同じ大学目指してたんですよ?」

「え?同じ大学?なんでそんな事?」

俺はなんでそんな事言ったんだろう?

水原は語るように、静かに優しく話し始めた

「飯島さんがですね…私に言ったんですよ?今のクソ親が気に入らないなら俺と同じ大学に行こうぜ?あそこでコネ作って、会社作って、親の会社潰そうぜ?俺なら出来るって言ったんですよ?」

凄いぞ俺…我ながら痛い…はよ忘れない…てかほじくり返さないで…

水原はさらに「飯島さんはあの時言ってくれました、俺たちは友達なんだから頼っていいよって…すごく心が和らぎました」付け足した

他にどんな事言ったんだよ…やめて下さい痛くて死にそうです

水原は深妙な顔つきになり悲しそうにこう言った

「私にも兄がいました、最近事故に遭い他界してしまいました、なので私が時期に親の仕事を継ぐことになりました…夢がある意味叶ったんです…」

と精一杯の笑顔を振る舞っているのだろうが、上手く笑えてなく、すごく悲しそうだ

「父は私が継ぐ事に反対していて…何日も前からずっと喧嘩していますの…」

俺はなんて答えればいいか分からなかった、兄が他界しましたと言われても、優しい言葉すら掛けてられない

俺に言えることは1つだけだった

「もう一度親と話し合うべきだ」

あまりにも無責任な言葉なのは分かってるが、それしか言えない

そして俺は付け足した

「もしそれでダメなら会社を作って見返してやろうぜ、なんのために今の大学を入ったんだよ」

すると水原は少し笑顔が戻り

「今聞くと相当かっこ悪いですね」

と言った

自分でも分かってるけど、なんかそう言うしかないんじゃないかなと…ノリで言ったけど痛いのは分かってます

そして水原はスッキリした顔で

「そしたら近いうちにでも父と話してみますわ、どうせ喧嘩するなら言いたい事言ってやりますわ!」

相談に乗れたなら良かったと内心ホッとした

そして俺は今まで嘘をついていたことを謝った

いつになっても謝るのは苦手らしく凄いキョドリながらも、伝えることは伝えた

水原は気にする様子もなかった、ただ

「最初会った時は寝間着でしたし、昔の頃と似ていなかったら声もかけてませんわ、あの時は変人に話しかけてしまったと失敗したと思いましたもの」

とキツイ言葉を頂いた

「あと、ずっと敬語でしたけど今の方が楽しく話せますわね」

と言われた

なんだか照れくさいと言うよりも、昔の自分を知っている人に対して、今まで忘れて敬語で話してたのを思い出すと恥ずかしい

こいつはいい奴だ、俺が近くにいるだけで悪影響だろう、もう会わない方がいいだろうと

「じゃあこれで終わりだな、楽しかったよもう会わないだろうけどじゃあな」

と言ったが水原はキョトンとした顔で

「何を言ってますの?私たち友達ですよね?これからもまた遊びに行くに決まってるじゃないですか?」

何言ってるんだコイツ…全然分からない…

「だって飯島さんが、この大学入れって言ったんじゃないですか…しかも一番のともだちですよね?私たち?」

俺は笑いが溢れ

「一番の友達ってwいやいや俺の一番の友達なら…えっと…中学なんて当たり前のようにいないな…高校は…いないな…大学もないな…」

あれ?俺友達もしかしていない?

水原は嬉しそうに

「じゃあ私が一番の友達ですわね!これからもたくさん遊びますわ!」

「いやいや!それは厳しいって!俺だって色々あるし!」俺は慌て言ったが

水原はどこか遠くを見て

「もしそれでダメなら会社を作って見返してやろうぜ、なんのために今の大学を入ったんだよ」とキマリ顔で言った

「やめて下さい…今さっき言った痛い事を言うのはやめてほしいです…」

前言撤回だ、コイツは悪い奴だ最低だ

俺の影響なんてなく、元々悪い奴だった…

こうして夏休みに入るまでずっと色々な所を連れ回された…

ネタが尽きたので後に2話くらいになりそうです

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