パンキッシュな恋
出会いは三年前の夏 SNSで君はギター弾いてた
弦の上で踊る指だけが 私の琴線をかき乱した
プロフ念入りに読んで
照れくさいけど話しかけて
「フェスに行こうよ」と言ってくれたときのことを私
今でも忘れてないよ
ギシギシの金髪と香水のにおい
ピアスの穴まであいちゃって
折れそうな身体は私より細くて
ぶっちゃけちょっと引いちゃったけれど
ぎゅうぎゅうの人混みの中ではぐれないように
つないだ手が温かくて
徐々に毒されていったんだ
意外と住んでるとこ近いね チャットで君と話しまくってた
酔うと誤字乱発するところ かわいいなってちょっと思ってた
バイクが好きでライブ激しくて
ダイブなんかしちゃって暴れちゃって
なのに私の前だとどうして優しくなっちゃうの君は
今でも大好きなんだよ
ギシギシの金髪と香水のにおい
ピアスの穴まで開いちゃって
折れそうな身体は私より細くて
ぶっちゃけちょっと頼りないって思ったけど
ぎゅうぎゅうの人混みの中で歌う君は
とっても格好良くてさ私は
徐々に毒されていったんだ
イヤホンの中で鳴り響く音色
フェスに行くまでは縁がなかったパンクな曲が私を
変えてしまったのにねえ、君はどうして
うざいくらいに写真見せては
かっこいいだろなんて自慢して
「君が大切だから」と後ろには乗せてくれなかったね
ギシギシの金髪と香水のにおい
ピアスの穴まで開いちゃって
折れそうな身体は私より細くて
なのに忘れられないうちに君より年を取っちゃった
ギシギシの金髪と君の香水
ピアスの穴まで開けちゃって
私は君になんかなれやしないのに
何で私が今 こんな歌歌ってんだ
何で歌歌ってんだ 全部君のせいだ
何で私が今 こんな歌歌ってんだ
なんて歌歌ってんだ せめて嫌いになりたかった
ふざけんなよ