写真
足元から すくい上げる様な
君の低い声が好きで
朝が来るたび 思い返して
薄らいでるなと泣きたくなる
かけて来ないで
言われたわけじゃないのに
素直に踏み出せないのは
与えられてばかりの恋だったっから
夜の帳が 心を染めるように
自己嫌悪に塗れていくよ
そんなことないよって 言われたいから
私は君の傍にいたのだろう
かかって来ないな
受け身でずっといるからさ
否定されたと思い込む
そうじゃないと分かっているのなら
ああ こんな間違えた大人のなり方は
結ばれなくていい ただ想っていたいから
君が歩く道はどことも分からないけど
報われなくていい 二つの道は交わらないよ
君の映った写真はまだとてもじゃないけど
ああ しまえそうにないや
誰かが言ってた 胸が痛むのは
いつも愛されていた方だと
だから君は 諦めがついたのか
私は君の憧れじゃなかったんだろう
かけて来ないで
言われたわけじゃないのに
君がもし素っ気なかったら
素敵な出逢いがあったと思っちゃうから
ああ そんな妬けるような身分じゃないよね
結ばれなくていい ただ想っていたいから
君の映った写真を立てては伏せてを
ただ 繰り返してるんだ
どこかで君と逢えたら その時はいいかげんに成長できてるだろうか
そのときは君の憧れになれていたらなんて
考えてしまううちはきっと……
結ばれなくていい ただ想っていたいから
君が歩く道はどことも分からないけど
報われなくていい 二つの道は交わらないよ
君の映った写真はまだとてもじゃないけど
ああ しまえそうにないや




