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意気地なし青春白書

ふとした瞬間に 目と目が合った気がする

もしかして勘違い?

君のことが気になって けどちょっと足んないなんて思ってた

って上から目線ね


互いに待ちの姿勢で 進展は当然ないまんま

あっという間に青春すぎちゃってさ

ってもうヤバいと思った時には

なぜか胸がつまってしまったんだ

きっと君の背が僕よりも高くなったせいなんだ


気づけば


声が低くなって 大人びてしまったけれど

まだ笑顔があどけなくて

とてもいじらしいなと見つめる

柱の影の定位置で君を追う

君を見失って走って追いかけるけれど

もう、どこにもいないんだ


これが私の青春

後悔しかない青春


運動は得意じゃない かといって成績も中の下で

って何をディスってんの?

君のことが気になって なんでだろうって思っただけなんだ

理由なんていらないのにね


互いに自信がないのに 君のいいところを探してた

でも自分のいいとこも分からないくせに

ってもうヤバいって思いだしたら

四の五の言わずに好きと言えばいいのに

きっと君がどこか遠くに行ってしまったせいなんだ


気づけば


声が低くなって 大人びてしまったけれど

まだ笑顔があどけなくて

とてもいじらしいなと見つめる

柱の影の定位置で君を追う

君を見失って走って追いかけるけれど

もう、どこにもいないんだ


これが私の青春

意気地なしの青春


ああ さよならは言わないよ 

だってそれで終わりと認めたようなもんじゃん

踏ん切りも悪い上に 諦めも悪いとは

良い身分だな 私は……


気づけば


声が低くなって 大人びてしまったけれど

まだ笑顔があどけなくて

とてもいじらしいなと見つめる

柱の影の定位置で君を追う

君を見失って走って追いかけるけれど

もう、どこにもいないんだ

背が高くなった君の 出っ張った喉を見上げたい

でも距離が遠すぎて

ブスな薄ら目で探すよ君の影

君を見失って走り回って名前呼んだけど

そう、どこにもいないんだ


これが私の青春

後悔しかない青春

意気地なしの青春

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