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オムライス

君がいなくたって私は

なんだってできるの

君のために練習したオムライスも

ほら失敗しないよ


だけどテーブルの上

無意識においた 一つ余計なグラス

オムライスも大きめに作って

半分こしてたあのときのサイズのままで

ああ もう全部食べちゃえばいいや


きっと 君よりもいい人見つけるだとか

君のこと見返してやるだとか

今はまだ そんなこと考える気分じゃないから

もう少し ああ もう少し

未練がましくてもいいですか


男の子よりも女の子のほうが

立ち直りが早いよ

なんてことよく言うけど自分は

よくわからないな


だってアルバム開いて

君と写った写真 消そうとした指が

止まったまま動けなくなって

今更な後悔ばかり頭の中埋めつくして

ああ まだこのままで溺れさせて


ケンカの理由察してよとか

腕くんで意固地になって

あとからあんなに怒ることでもなんて

気づいてもごめんねが言えない

だって気づかない君が悪いんだもの

ああ なんて私は ろくでもない人だ


きっと 君よりもいい人見つけるだとか

君のこと見返してやるだとか

私まだ そんなこと考える身分じゃないから

もう少し ああ もう少し

大人になればよかったななんて

君のこといつかどこかで見かけたら

駆け寄って逃げられても駆け寄って

ごめんねとただ一言伝えればそれでいいから

もう少し 今は もう少し

未練がましくてもいいよね


結局半分残ったオムライス

また明日食べればいいや

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