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片想い

トラックには独りと思っていた

だけど あなた現れて

あたしは その背中に

磁石みたいに惹かれちゃった


バレないように付いていこうとして

息が切れて 音を上げてしまって

うずくまる あたしに

優しい手を伸ばしてくれたね


「いつも」より速く走れる

「こわい」けどもっとほしい

こんな不思議な気持ちなのに


白線越えたら終わる 短い片想い

赤いバトン待つのは 

あたしとは違う女性ひと


きっと誰にでも優しいんだね

あたしだけなんてワガママ

わかっている わかってはいる

だけど ’だけど’が止まらない


いっそ「好き」って言ってしまえば

楽になるかしら ああ

もう手つないで 走ってくれない

そうなるのは分かりきってんだ


「いつも」より高い声を出す

「つらい」けどつくりわらい

こんな本当の気持ちなのに


白線越えたら終わる 悲しい片想い

赤いバトン待つのは

儚い夢でした


涙ボロボロでもう足は動かない

なのに力くれる あなたの声が残酷で

’あたしが’必要ならば叶う片想いは

’あなたが’必要で叶わない


白線越えたら終わる 短い片想い

赤いバトン待つのは 

あたしとは違う女性ひと

白線越えたら終わる 悲しい片想い

赤いバトン待つのは

儚い夢でした


トラックに独り残された

彼女 笑顔でバトンもらった

あたしは あなたが

見えなくなってから泣いた

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