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MELTDOWN
真昼の日差しに 光る逃げ水
手をのばすその度に 遠ざかる
手にした小石に想いたくし 投げ
ふりきったつもりで 強がる自分
象徴と虚構ばかりあふれていた
真実を疑って泣いていた
錆び付いた言葉の裏側で
心とかす火を 待っていたの
この手に 君の手を 握りしめる
それが愛のひとつならば
熱を帯びた そのままで
二人ごと 崩壊して
君の手を 離さない
真実に形がないならば
二人という 実体を与えて
水鏡に映る 揺れる街灯り
求めるもの はき違え孤独の海へ
人と交わること恐れてばかりで
雨に傘をさしている 乾いた自分
幻想と流行ばかり眺めていた
本当は気づいてた焦燥感
渇ききった唇が伝うこと
心とかす火を 見つけたの
ずっと 君のこと 待っていた
それが愛というのならば
抱きしめあった その熱で
二人ごと 溶融して
君をもう 離さない
真実に型がないならば
二人という 解答もあるはず
この手に 君の手を 握りしめる
それが愛のひとつならば
熱を帯びた そのままで
二人ごと 崩壊して
君の手を 離さない
真実に形がないならば
二人という 実体を与えて