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雨ばかりの国

時雨強く振り

止む気配なんてない

暁も夕焼けも見せぬ

ただ鉛色


しびれ切らした君

走って出て行ったね

僕はまだ雨が止むのを

ただ待つだけ


いつか歩き方さえも忘れてしまうだろうか

手遅れになること恐れながら

濡れてもいないのに震えてる


知っていたよ ここは雨ばかりの国

僕のため息が雨雲に変わるんだ

君は笑って出て行った

今ごろは遠い見えない空を飛んでるの?


君の羽濡らしたら

きっと飛べなくなるかな

雨足強くなるのも

全部僕のせい


君にいて欲しくて

足を引っ張ることばかりで

こんなのは愛なんて

とても呼べやしない


羽は抜け落ちてしまって骨だけ残ってる

君の翼がとても羨ましくて

寝ている隙に撫でていたんだ


気づいていたの ここは雨ばかりの国

僕のため息が雨雲に変わるんだ

君が笑ってくれていたのはねえ

この気持ちを見透かしていたのなんて


何も変わらない空の色に飽きていた

何も変える勇気なんてないくせに

今もこうしてため息ばかりついている

いつか空から君が落ちてくれるような気がして


気づいていたの ここは雨ばかりの国

僕のため息が雨雲に変わるんだ

君は笑って出て行った

今ごろは遠い見えない空を飛んでるの




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