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18 銃声
青白い月光がビルの側壁を照らす風景
いつもの夜更け
何の前触れもなく
バーンとも
ドーンとも
書き起こせる音が
近すぎず
遠すぎもしない場所から
木霊してきた
一回目の音があって
二回目が鳴った
少し間があって 三回目
きゃあ、とも
わー、とも
書き起こせる
ジェットコースターから聞こえてくるような
多数の人の声が
一時に聞こえて
木霊してきた
ここから見えるのは
青白い光に照らされた
左右のビル側壁と
その奥に横たわる一本の道
四発目を期待しながら
震えるような気持ちで
ゾっとしながら
薄暗い部屋の中で
空いた窓の外の
青白い景色を眺めながら
いつの間にか眠っていた
これは夢なのか
それとも現実なのか
いつも通りの朝を迎えれば夢
何かそうではない
騒がしさがあったなら現実
朝になればわかる
朝になればわかると思いながら
眠りに落ちてゆく




