第7話 聖戦と欲望 (上)
お久しぶりです。全然投稿しなかったのに突然次話投稿をしてくる、たかみんです。
何ヶ月ぶりでしょうか?
タイトルや誤字脱字の修正などはしてたのですが、投稿自体は半年ほどしてない気がします。
……(๑>•̀๑)テヘペロ
大規模の戦争が突然勃発した。戦争とはいえ、相手は魔物&魔族という事らしい。Eトラ発生だね。
「……んー、俺とキャロルは別行動かぁ〜」
俺はギルドからの通知書を読んでそう唸る。それには前衛向きの俺と撹乱・奇襲を得意とするキャロルを同じ配置にすると個々の実力を十分に発揮出来ないという理由で別々の配置になったという事と街を出発する時間や集合場所が書かれている。
「そういえば集合地点と日時はいつですか?」
「どうやら4日後の明朝にドーンポリス東門に集合した後に部隊を編成して敵の側面を突くべく進軍……だとさ? しかしお偉い方は統合部隊作戦の利点を知らないのか?」
「…統合部隊作戦……ですか?」
キャロルも不思議そうな顔をしている……え、マジで知らないの? いや、キャロルは名前だけは知らない可能性は高いよな、うん。
「統合部隊作戦っていうのはな? 一つの部隊にいくつかの兵種を混ぜて戦うって言うことだよ。例えば…冒険者がパーティーを組む時に全員が前衛なんてしないだろ?」
「……私たち2人とも前衛ですよね?」
「「……………。」」
「…………ま、まぁ……俺達は例外として、アレットさんたちは剣士と弓と魔法の3つで1つのパーティーだよな?」
「あ、そう言われればそうですね!アレットさんたちも参加なされるんでしょうか?」
恩人であるアレットさんたちを心配に思ったのか不安そうな顔をしているキャロルの頭を俺は優しく撫でる……耳をもふもふすることも忘れずに。
「ぅんっ……ラズヴェードさん……やぁ………」
エロい……実にエロい!!そろそろ日が暮れてきてるから余計にグッとくる!!!悶えるキャロルをそのままベッドに押し倒したいという欲求を無理やり押さえつけて統合部隊作戦の説明を続ける。
「アレットさんたちなら大丈夫だよ。なんたって俺らより強くて実戦経験も積んでるからね。 さて、統合部隊作戦についてだけど1つの部隊にいくつかの兵種を混ぜることによってかなりの戦果を上げることが出来るんだよ。例えば歩兵・騎馬・弓兵という原始的な兵種を合わせた統合部隊として敵は歩兵だけとしよう。あ、数は同等な? まず弓兵で敵陣に向かって一斉射撃をして歩兵の足並みを崩す、そのあとに騎馬隊の突撃で敵の士気を下げつつ陣に穴を空けて歩兵で蹂躙する…ってね。」
本で読んだ程度だから利点しか分からないが、もしかしたら指揮系統の問題で兵種毎に軍を分けたのだろうか?
何がともあれ準備を整えるに越したことは無い。食料は2日分ほど持ち込んで、3日目からは国が購入した食料を国軍の輜重隊が陣地まで運んでくるのでそれを食べることになっている。
「うん、食料は大丈夫か。次は装備品と回復アイテムのチェックだな。」
回復アイテムで代表的なのがポーションとマナポーションだろう。ポーションは某RPGの如く傷の治療に役立ち、マナポーションは魔力を回復するために使うアイテムで、それらはアイテムボックスという名の袋に入れられる。
アイテムボックスとは中に様々な物を入れたり出したり出来る異世界ファンタジーならではのアイテム。サイズや量にほぼ無制限に収納出来て、中は時空魔法で固定されているので熱々のおでんの玉子を入れても熱々のまま1年後になっても食べられるという優れもの。そして、なんとこの世界では冒険者として登録すると貸し出されるのだよ!しかも無料・冒険者を続ける限り!!勿論返却義務も発生してて冒険者をやめた後に理由もなく所持し続けたり、アイテムボックス所持者がなくなってもそれを拾って私物化すると街の噴水の水が赤く染まったままになるとかならないとか。
4日間、俺とキャロルは武器を研いだり足りないアイテムや旅の道具を買いに行ったり雨具や防具に欠陥部分はないかを見たり等をして夕食を食べて最終チェックをしてからベッドに潜って、朝を迎える……ということを繰り返した。
遠征前日、夜空に数多ある星の1つが人知れず流れ星となった……
まだまだ更新していきたいと思っておりますので、今後も宜しくお願い致します。
長い時間書けて書いても駄文・説明不足な描写があると思いますが、それは申し訳ありません。