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たった1つの願いのために……  作者: たかみん
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第5話 街までの道中

かつて1人の人間が膨大な魔力をもって多くの種族を恐怖に陥れた。そこで異世界より召喚された人族を筆頭に、獣人族、竜人族、妖精・精霊族から1人ずつ勇気ある者が名乗りを上げてパーティーを組み、魔王として世界を恐れさせた元人間の討伐の旅に出た。途中で炎竜の討伐といった困難に出遭うも乗り越えて遂に魔王と対峙し、全種族の一般市民約14,558人、兵士及び将校約82万人もの死者を生み出した魔王は2人の勇者を道連れに息絶えた。そして世界は再び平和を取り戻した。その記念として生き残った勇者2人は街を興し、勇者の叡智と人望によって巨大な城塞都市にへと発展を遂げた。そして"ドーンポリス"と名付けられたこの都市は自分を召喚した国から独立しても侵略に屈することもなく、勇者が死んだ後にどれほどの兵力を注ぎ込んでも陥落出来なかったという。




………いや、都市の名前がそのまま過ぎる…もっと、なんか……神話から持ってくるのかと思ったら直訳ですかい。


「どうだ?勇者様はとっても素晴らしい方なんだ!!」


髪をかきあげながら語るリーダーのアレットさんは狂信者に見えてどこか恐ろしいものを感じる。


「………アレット、いつもの癖、出てる」


「どうしても治らないな、その癖は。」


「う、うん。凄いことは分かったけれども………勇者は最期はどうなったのか分からないか?」


アレットさんが勇者好き好き大好き冒険者なのは理解したが、都市の名前にあんな名前を付けた勇者の最期が気になってしまう。


「あぁ、それか。生き残った勇者様は人族と竜人族だったのだが、人族の勇者様は寿命によるもので世を去った。しかし異世界の言葉で独り言を呟いて亡くなったそうだ。今でも意味は判明されてないが、確か『結局、何も変わっていないし人間も何も分かってない。』と。そして人族の勇者様が亡くなってから10年後、再び世の中が乱れ始めると竜人族の勇者様は勇者であったのにも関わらず魔王と同じように同族を率いて各種族を無差別に殺すようになり再び竜人族と魔族を除いた全種族が結集して数年間の激戦の末、常人ではたどり着けないスプレッツェ峡谷の奥まで逃げ込み、深い眠りについているらしい。」


元とはいえ人々を守るべき勇者が他種族とはいえ無差別に殺すのは不自然すぎる……なにか理由があるのか?魔王討伐に必要な物資が支給されなかった?いや、それならその時に武力を背景にしても支給するようにするはずだ。ならなぜだ?自分の好きな相手を味方に殺された?


「なぁ、竜人族の勇者には恋人とかいたか?」


「………竜人族?彼女は異世界から召喚された勇者が恋人だったのだ。それなのに、アイツは!!恋人である人族の勇者が守った全種族をだな!!!!」


う、うわぁ………これはスイッチ入れちゃったよ(・д・。)


アレットの前で勇者の話はしない方がいいな………


……それにしても竜人族の勇者について考えれば考えるほど意味が分からなくなってくr…


「アレット、そろそろドーンポリスに着く。勇者について熱く語るのもいいが、この変態を衛兵に突き出すのだから自重した方がいいぞ?キャロル?が熱く語るお前を見て、涙目になって可哀想だしな。」


シルファさん、マジで衛兵に突き出すつもりなのですか………(´º∀º`)


シルファさんの雰囲気と口調の強さを怖がったキャロルちゃんは半泣きになってる……


「キャ、キャロルちゃん。お姉さんは怖くないよ?よしよし、怖がらせてごめんね〜?」


「……うん…グスッ、おねぇちゃん………こわい…」


必死にキャロルをあやしたアレットさんが俺をキツく睨んでくるのは言うまでもない。


…………凄く可愛い……持ち帰りたい。かぁいいよぉぉぉぉぉ!!(*^^*


アレットを筆頭とした冒険者パーティー全員にボコられることで正気を取り戻した俺は勇者が興した街の城壁を見上げる。今まで陥落したことのないこの街で俺は……冒険者になるんだ!!!







ちなみにキャロルの上目遣いと涙目という最強コンボでアレットたちは撃沈して衛兵に突き出される件はなくなりました!

長らくお待たせしました。


そろそろ分岐点の予定なのですが、私のプロット(小説の設定を書き記したもの)は何処に旅立ったのでしょうか……………orz

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