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たった1つの願いのために……  作者: たかみん
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第3話 山賊と少女と俺

ちょっと色々とありまして、憂鬱になり投稿が遅れてしまいました。申し訳ありません。



「………ん、ふぁぁぁ~。あー眠い。ここはどこだ?帝国?皇国?とりあえずは魔界ではないか。」


ここはどこだろうか……目を覚ますと太陽を覆い隠すほどの高い木と生い茂る草花に囲まれていた。見渡す限り草と花と木のみ……水の音も聞こえず、代わりに聞こえてくるのは元の世界にはいないであろう猛禽類の鳴き声だった。



ジャンヌ・ダルクっぽい人から聞いてた限りでは魔界には瘴気が空気中を漂っているので空気が淀み、常に紅い月が出ている。つまり、魔界ではないことが確定なのだが……まぁいいか。


「あ、そういえばスキルが見れたりするんだったな。えーと、『ステータス・オープン』」




『未設定』(男)


16歳:人間族


レベル:1


装備:なし


適正魔法:全属性(火・水・土・風・聖)+α


称号

【戦乙女の慈悲】

…生命力&筋力がランダムでUp、魔法:身体強化の効果Up


【創造神の加護】

…創造魔法会得、魔力Up、無条件で無詠唱が可能、魔力×3.5倍、魔法使用時の魔力軽減、自然治癒、魔力回復速度×1.5倍


【哀れな異世界転生者】

…この世界における言語を全て翻訳。





うっわぁ…………チートすぎる……

そして異世界転生者のスキル名につけられた「哀れ」は余計だよ!!!



あ、忘れる前に名前を設定しておくか……「暁」を表すラスヴェートを捻って…と


「『神の名の下に宣言す。以後より我が名は" ラズヴェード " として、人生を全うせんことを。』」


うん、これでいいはず。さてと、創造魔法ってアレか?身体は剣でできていると言われた英雄の霊が使ってた魔法だろうか?


「〇レース・オン!!」


すると右手には1mほどの長さでドラ〇エの鉄の剣らしき両刃の剣がいつの間にか握られていて重さも感じず、まるで使い慣れているような感覚に襲われた。


「ノリでやってみたけど、切れ味はどうなっているんだろうか?」


目の前にある大人のふた周りの幅をもつ木を軽く薙ぎ払ってみるとあっさりを切り倒してしまった……え?


「切れ味も半端ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


いや、補正かかり過ぎじゃないだろうか!?

これからチート無双していけるんでh……


「……………………!!」



「ん?」


あまりのチート能力ぶりに驚愕してると、遠くから少女の悲鳴が聞こえてきたのだがモンスターに遭遇してしまったのだろうか?とりあえず、聞こえているのに見知らぬフリをしてしまうと寝覚めが悪くなるから助けに向かう。





「はぁはぁはぁ………へへへ、そろそろ観念して大人しく捕まりやがれ!」


「……いや……助けて…………」


少し走って、ひらけた場所に着くと1人の少女をthe山賊装備の男の5人が取り囲もうとしていて、少女とthe山賊装備の奴らは長い間駆けていたのか息が切れていて少女はもう動けないのか目を力強く瞑って恐怖に身を竦ませている。


って、ボーっと突っ立ってないで助けないとな。


「おいおい、少女1人に大人が5人で襲うとかお前らはそんなに雑魚なのか?」



「あぁ?なんでこんなところにガキがいるんだよ。さっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな!!ギャハハハハハ!!」


「「「「ギャハハハハハ!!」」」」




「うっわ~……ド三流の奴が言いそうなセリフを言うとか頭大丈夫ですか?おじさん?」



「この、クソガキがぁぁぁぁ!!」



言いだしっぺの奴が俺の簡単な挑発に引っかかり頭に血を昇らせたらしく、突撃してきた。ただ真っ直ぐに突っ込んでくる敵。どの流派にも当てはまらなそうな幼稚で力任せの剣戟は補正のついた俺にとって避けやすく、隙だらけになっている。


「歯ァァ食いしばりやがれ!必殺!!昇ぉぉぉぉ〇ぅぅぅぅぅぅ拳!!」


右手を頭上に突き上げて相手の顎を打ち砕く某格闘ゲームの必殺技を繰り出すと無防備に突っ込んできた山賊は5mくらい吹っ飛んで息絶える。



「よくもジェーンをぉぉ!!」


「ジェーンさんを殺りやがったな!!」


「楽に殺されると思うなよ、小僧が!」


「……あれを受けたら気持ちいいかな?」


待て!?俺は白い機動戦士ではないぞ!! あと最後の奴、テメェには何もしないからどこかに消えろ!!!!本当にお願いします!




俺は拳を握りひたすら殴り続け__


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ!」


__圧倒的な蹂躙が始まった。

なんとか神拳の如く敵を屠り、辺りには血の海が出来て、その中には既に原形を失った山賊もとい肉塊が散らばっていた。


「……あー、えーと、大丈夫かい?」


「……ヒィッ!」


うん、自業自得とはいえ美少女と言って差し支えないほどの猫耳少女に怖がられるのは傷付くな……だって夢見た猫耳だよ?猫耳!!前の世界には存在しなかった至高の存z___


「あ、あの……先ほどは助けてくれてありがとうございましゅ……あぅ…………」


そういって赤面する猫耳少女はとても可愛らしくて理性が崩壊するよりも保護欲か湧いてきて抱きしめたくなってきた…ねぇ、助けたことを理由に抱き締めても大丈夫だろうか?抱き締めt………うがぁぁぁぁーーーー!!




その日、ジャルマーニ大森林で獣人の少女1人を全裸の青年が追いかけていたという目撃情報が近くの街に入ったとか入らなかったとか。

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