エピローグ⑦
それから翌日にテトラさんが新たな聖女様としてお披露目されるところを見届け、……そのそばで聖女騎士として控えていたベアさんから密かに手を振られたりとかしちゃったりして諸々のイベントが終わった後、俺は女神様の元を訪れていた。せっかく彼女から提示された目標を達成したので、直接報酬を受け取りにね。
「というわけで、報酬として1500KPを贈呈します!」
「おぉっ。ありがとうございます女神様」
「うん。さらにおまけでもう500ぐらいあげちゃう!ぜひぜひ有意義に使ってくれたまえよ!」
ステータスオープン!……おぉ。確かにすごい量の神様ポイントが増えてる。正直貰いすぎじゃない?バランス崩れない?とか思わないでもないけど、まぁ色々と活用させてもらおう。これからテトラさんと、何よりベアさんのために色々動いてみようと思ってるからね。
「それと、テトラちゃんやルチアちゃんのこと、ありがとうね」
「あぁ、はい」
「前も言ったけどあれ、私の不始末で起きた事でもあるからさ。助かっちゃった。というか、任せちゃってごめんね」
「いえ、大丈夫ですよ。おかげさまで、ってわけじゃないですけどベアさんとも付き合えましたからね」
「そう言ってもらえて助かるよ。あと、おめでとうバンくん。でもこれからも頑張ってね。恋愛って、付き合うのがゴールじゃないから!」
「はい」
さらに女神様から直々にお礼まで言われちゃった。まぁ思う所が無いわけではないけど、彼女だって完璧ではないのだ。だから、結果的に世界が良くなったってことで納得する。
それに、やっぱりあんまり憎めないしな。この神様。だって俺の事転生させてくれたから。だからベアさんと付き合えた部分もあるわけだし。俺自身の頑張りであるとはいえ。
「あと、色々嬉しいから最初に話したキミを転生させる理由のもう一個も教えてあげちゃうね」
「おぉ。ありがとうございます」
そういえばそんなのもあったな。目まぐるしい日々で忘れてたけど。っていうかなんだか懐かしい。転生した時に聞いたやつだこれ。凄く前のことな気がする。実際はそんなに時間経ってないはずなんだけどね。
「私、実はバンくんの世界の人を転生させるの、初めてじゃないの」
「へっ。そうなんですか?」
へ~転生者って俺以外にも居たんだ。……でも全く話聞いたことないよな。この女神様の事だから何かしらのチートを渡すだろうし、ってなると名の知れた人物になってそうだけど。
まぁでも、俺まだまだこの世界について知らないことあるしな。それに、その人の名前がこれから知られてく所だっていうのもあり得るし。
「うん。実はキミで二人目でね。もう一人居たんだ」
ん?でもこれがどうやって俺を転生させた理由と繋がるんだ?だって、別に俺と同じような状況の人がもう一人居るってだけの話じゃないか?それじゃあ理由にはならないよな。
「で、白石恋ちゃんって言うんだけど、分かるかな?」
「へ?いや、ちょっと分かんないですね。会ったこと無いかも……。どなたですか?」
「あ、じゃあ別の呼ばれ方の方がいいね。その子ね、私の世界では――」
ん~全然分かんない。聞いたこと無いな。王都じゃないとこにでも転生したのだろうか。でも日本人ではあるんだな。どんな人なんだろう。名前の感じからして同世代な気はするけど。
「魔神って呼ばれてるの」
「えっ?」
しかし告げられるのは、全く想像すらしていなかった事実だった。
え?魔神ってあの魔神?女神様と対を成す存在として王都で信仰されてる魔神教の魔神?大地の奥底に封印されてるっていうあの魔神?ダンジョンの主を作り出すあの?それが俺と同じ転生者って、どういうこと?
「キミの生活を通して、その子をどうするか決めるのがもう一つの目的」
「はい?」
「だから、これからもよろしくね。恋ヶ崎伴くん」
し、しかもその人?神様?の処遇が俺次第で決まるの?
そ、それ、それってさぁっ!ちょ、ちょっと重すぎないか~~~っ!?
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