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ハーレム厳禁異世界転生 転生したら恋愛経験で強化されるチートを貰ったのでゼロから頑張ってみる  作者: オザキイチロウ
2章

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2章④

ただ、だとしても流石に今のままだと仲間たちに置いてかれちゃう気がするよね。だって彼ら、元々強かったのにここのところさらに強くなってるから!一応まだ追いつけてるけど、いつか遠い所に行かれてしまう気がする!っていうかチートを貰ったはずなのに全然無双できないんですけど!?

「あ、ホント?いや~申し訳ないね。こっちの事情で色々決めちゃって。やっぱり納得いかないってなったらまた言いに来て?その時はもう一回考えるからさ」

「あ、でもちょっとKPの貰える量は渋いかもですね」

「あ~~~」

「俺のパーティメンバーが強いのもあるかもしれないんですが、今んとこチートって感じがしなくて」

「そうだね。確かにキミの仲間たちはかなり強いよ。正直私もびっくりしてる。オーリーくんはまぁ想定してたけど、他二人もすごいね」

 正直な思いを伝えてみれば、女神様としても今の俺たちは想定外だったらしい。やっぱりそうなんだ。でもそうじゃなきゃ普通冒険者ランク一気に駆け上がったりしないよね。難しい依頼へ行かないように冒険者たちを守る制度でもあるらしいし、だとすればあんなに早く上がってしまうのが普通だったらおかしい。どんどん敵強くなってって危ないからね。

「じゃあさ、こうしよう。これからもしバンくんが誰かと付き合う事が出来たら、その時はボーナスってことで多めにKPを贈呈します。どうかな?具体的には、1000ぐらい?」

「う~ん……。もう一声!」

「じゃあ1500までいっちゃおう!そしたらだいぶ余裕ができると思うよ!どうかな?」

「じゃあそれでお願いします」

「よし決まりね!」

 そんな事情もあってか、ゴネたらあっさり通った。しかも1.5倍で。こりゃがんばるしかないな。とりあえず今のところはベアトリクスさんとの交際を目標に頑張ってみよう。

「あと、アップデートも配信します!」

「おぉっ!」

「具体的にはプリセット機能の追加!事前に設定しておけば、専用のウィンドウからいつでも好きなステ振りを呼び出せるよ!戦闘中でもね」

「おおぉっ!」

「でも裏を返せば必ず専用のウィンドウを使う必要があるから、特に戦闘中は隙ができる事に気を付けてね」

「はい!」

 しかもプリセット機能!?これ、つまりは戦闘中にモードを切り替えて戦えるってことじゃない?うわ、かっこいいじゃんそれ!いかにも主人公って感じがする。習得するの相当難しいだろうけどちょっと練習してみてもいいかも。戦闘面での目標もできたなこりゃ。

「おっけ~!うんうん。じゃあ頑張ってねバンくん。ちなみに、他に質問はあるかな?」

「あ、それなんですけど――」

 というわけで、恋愛やチート能力双方に関して色々と質問を終えた俺は、その後この世界についても尋ねてみた。まとめるとこんな感じだ。

一つ目、魔物が強いのは、この世界に気候変動が存在しないかららしい。全能であって全知ではない女神様は四季こそ再現できてもその原因、つまりは宇宙等々を上手く作り出すことができなかったとか。結果種の生存に必要なのは高い繁殖能力や生命力、そして戦闘能力ぐらいとなったため、それらに特化した種が生き残り現在の状況となったそうだ。ちなみに、そのせいで王都エクエスは今、他の都市とほぼ交易ができていない。塩コショウが普及していないのもそのせいだってさ。まぁ魔物肉おいしいからいいけどね。

二つ目は、魔物たちは女神様が生み出した存在ではないということ。でもこの辺は神話として女神教の図書館とかに残っているので、そっちから調べてほしいと言われた。なんか言い渋ってる感じだったな。

そして最後の三つ目、女神様が人間と現在関わっていない理由は、過去の出来事によるものらしい。昔はめちゃくちゃ愛してるのもありかなり密接に関わってたけど、その出来事がトラウマとなって不干渉を決めたそうだ。今、種族として若干苦境に立たされていても。こういう所を見るとやっぱり全能であっても全知じゃないんだって感じがする。

うん。色々と世界のことを理解できてきたぞ。ある程度は女神様に聞かないで自分で調べた方が良さそうな事も。それと、もしかしたら俺が世界をより良くできそうなことも?……ちょっと後回しにはなるけど、これも当面の目標にしていいかもな。それこそ彼女へのデカい恩返しにもなるし。不干渉を決め込んでこそいるけど、やっぱり大変そうな子供たちの姿を見るのは辛いっぽいから。

「よし。色々分かりました。ありがとうございます、女神様」

「いや~ごめんね。あんまり話せないことも多くてさ」

「いや大丈夫ですよ。自分で調べますから。あとそれはそれで楽しそうですし」

「うん。そう言ってくれると助かるよ」

 何より、自分の足で色々調べるのは謎解きみたいで純粋に楽しそうだ。前世では長い間病院に籠らされきりだったのもあって。

「それじゃ、そろそろ戻りますね」

「うん!じゃ、引き続き頑張ってくれたまえバンくん」

「はい!あ、それとお茶、ありがとうございました」

「いえいえ。良かったらまた飲みに来てね」

「是非!」

 やがて目的を終えた俺は元の場所へ帰ることにする。いや~お茶美味しかったな。これも前世ではろくに飲まなかったけどたまにはいいかも。あ、この世界には飲む文化あるのかな。どんなのがあるんだろ。

ってん?段々光に包まれてきた。あ~これで戻る感じね。エフェクトつけてくれてありがとう女神様。これでようやく彼女のやることにびっくりしないで済むぜ。

そういえばここに来る時は目を瞑って拝みながら来たな。周りの人に怪しまれないよう同じ格好しとくか。戻れ戻れ戻れ……。

あれ?なんか周りがガヤガヤしてる気がする。戻ってきたのかな?多分そうだよな。とりあえず目開けるか。

ん?

「こんにちは」

「あ、はい、こ、こんにちは」

 目の前に50歳前後っぽい綺麗な人間の女性が居た。女神様のとこ行った時には居なかったよな、この人。あれか、ちょっと時間経ってるやつか。ちなみに、服装が周囲の人と全然違う。なんか教会の中でもめちゃくちゃ偉い人って感じだ。白を基調とした重厚なローブを着ていて、首からはなんか豪華そうなハートのネックレスもかけている。あと、護衛らしき鎧を着こんだ人も連れていた。……なんか「聖女様」ってどっかから聞こえた気がするぞ。

「突然申し訳ないのですが、わたくしに付いてきて頂いても宜しいでしょうか?」

「へ、え、お、俺、ですか?」

「はい。あなたです。いかがでしょうか?」

「わ……」

「わ?」

 これ、断ったらどうなるんだろう。ちょっと怖い。彼女自体は柔らかい笑顔を浮かべてるんだけど、状況が掴めなさすぎる。っていうか目の前のこの人は一体誰なんだろう。マジで聖女?え、マジすか?あの?

「分かりました」

「うふふ。ありがとうございます。ではこちらへ」

 だとしたら俺、何したんですか?

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