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プロローグ①
「恋ヶ崎伴くん。キミは私の世界に転生する権利を得ました」
「はい」
「もし転生してくれるなら、特典として恋愛経験を積めば積むほど強化されるチートをあげます。あとは、せっかくだし家とかもあげちゃおうかな。女の子といちゃいちゃする場所が必要だろうし。それと、その他これは流石に必要だと思う物も色々と」
「おぉっ!」
「あ、でもハーレムは絶対にダメね?」
「えっ」
「あと、女の子をあげたりもしません。ゼロから私の世界の子と関係を構築して、ちゃんと『恋人』になること。だって私、純愛過激派で一対一の恋愛が大好きだから!分かった?」
「……」
ラハヴェと名乗り、そして自らを愛の神だと自称する目の前の彼女は、補足するように言った。そうして、異世界転生と聞き湧き立った俺のいたいけな希望は早くも崩れ去ったのだった。だって恋愛経験無いしコミュ障の俺がゼロから恋人を作るとか無理です。というわけで俺はこの話を断り、無へと還っていくのでした。おしまい。




