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???+プロローグ

初投稿作品となります。

  スマホのメモ帳にざっくりと構想は描いていました。既にオチまで…何ヶ月もメモ帳アプリに眠らせてました。

 この度、勇気を出して投稿しました。


 さて、プロローグですが要は”前置き”という意味ですよね。本編を読む上で読まなくても楽しめますが、時代背景を知る上でお読みいただけると幸いです。硬いかな?


???というおまけ付きプロローグです。どうぞ

星暦2XX年夏季―日本大陸南東端、湖麗山・山腹―


 かつて秘境とはいえ、緑豊かな山麓に頂きの湖から流れる小川、小鳥たちが唄い心地良い風がそよぐ優しい世界。


 道中のダスト多発地帯と牙を剥く数々の自然の脅威に目を瞑れば、酔狂な秘境探検家や腕に自信のあるハンターが観光に出掛けたっきり帰って来ない人気の地。


「かつて魔境とはいえ人気だったんだけどね。地獄かな!魔界かもね!いや地獄!」


 幼少期、意中の殿方と出会い結ばれたら、二人で行こうと心に誓った地を共に踏み締めるのは血生臭く胡散臭く年寄り臭いこの男。


「無視かな?()()()()()寂しいな。臭いかな?見た目20代の自信があ」


 一歩が重い。登頂し、柄に手を掛け早5時間。環境もさる事ながら、緊張の糸を張り巡らせるも生命体一つ遭遇する事なく却って不気味に感じる。


「てのが僕が天醒した経緯で…無視を決め込み早5時間。頑強もさる事ながら」


 この地何人たりとも足を踏み入れる事禁ず。さもなくば死を持って返礼とするという事なのだろう。行儀のいい事で。


「星歴始まり2XX年、剣術廃れ3XX年。全ての武術の生みの親にして星戦無双、伝導士、現政府の元となった開拓軍の一人。閻魔物部えんま もののべ、僕の家計の先祖なんだ。驚いた?」


 それでも、あの人だけは取り戻させてもらう。けじめをつける。


「ねえ無視しないでよ!ねえねえねえー!おじさん辛いよ寂しいよー!ほっぺつんつんつnーーー」


 ひと睨み。寒い寒いと冷気と私から目を背けるが許さない。絶対に許さない。この男の首を刎ね、天高らかに蹴り上げようと思案したその時


 空間震わす甲高い咆哮が響き渡り、辺りはしんと静まり返る。時が止まった

 そう錯覚せざる終えない位、自然の物音一つしなくなる。



「さあ行こうか、これより歴史は終わる」


 男は両手には、柄の無い2本の刀が握られていた。夜闇を彷彿とさせるその刀は、斬り捨てたモノ全てを呑み込まんとするドス黒い瘴気を放っている。

 言葉こそ芯が通っているが、その実、この男はただ戦いたいだけなのだろう。口元が得物と同じ三日月状に歪んでいる。



 こちらも柄に手をかけ抜き放つ


終わらせる

始まりのために


「ーーー隻翼の獣を討つ」



―――――――――――――――――――――――――

 西暦20XX年、東アジアに位置する日本国にて、天変地異と言っても過言ではない強烈な地震が直撃した。

 

 各地で建物倒壊、火災、地盤変動が発生した。しかし、津波が押し寄せることは無かった。正確には、津波自体は発生したが、波が生活区域まで到達しなかった。


 後に『変革の災害』と呼ばれ、未曾有の死者を出した”始まりの厄災”は副産物も生み出した。


  小さな島国は僅かな時を経て大陸になっていた。


 それから3年後、新たに生まれた土地を巡り各国が躍起になり所有権を獲得しようと躍起になり、牽制しあっている中、第2の災害が天よりやって来た。


”終わりの災害”

始まりがあるのならば終わりもある。


 終わりの始まり、”凶星ノア”が青い星を目掛けて進行したいた。直撃した場合、人類は半壊。この時、共通の敵、目的が生まれた各国は、人類史で初めて裏表無しに手を取り合った。


 人類が出した結論は撃墜。直撃して甚大な被害を被るより、砕き被害を分散することで、一人でも多くの命が救われる道を選んだ。凶星は12個に分断され墜落した。



 元凶星、未知の隕石を各国は分析のために部隊を派遣・採取し研究に精を出した。国という各グループではなく、人類として纏まった結果、研究は驚異的な速さで進行し解明された。


 新たなエネルギー資源の発見である。従来の化石燃料より遥かにエネルギー効率の良い隕石。一粒でも莫大な価値がある石、人類が選んだ選択は奪い合い。



 欲深く罪深い、憐れで醜い人間は戦争という醜悪な歴史を繰り返した。



 話は変わるがこの世に神はいるだろうか。恐らくこの問いを全人類に投げかけた時、賛成派と反対派に大した開きは無いだろう。


 この世は不平等だ。もし完全なる平等があるとしたら、全生物の意志を、見た目を、能力を、統一することで成し得るのではないだろうか。


 全てが同じ、全が一で一が全の世界。それは全てがプログラミングされ、決まった行動しか取らないロボット達のみの文明のようで気味が悪い。


 不平等こそ人間味が最も溢れ、見ている分には面白いのだ。神はいるとしたら手を出さず、助言もせず、成るように成ると静観している。


 気まぐれで大地を隆起し、星を落とし、新たな可能性を与えることで反応を楽しんでいるのではないだろうか。



 兵器が空を駆け巡り銃弾が地を這いずり回る。空は汚れ地は廃れ行く中、祈りを捧げる。されど応えてくれることは無く、人類は遂に核兵器を12の石に向け放った。


 隕石の塊はその土地ごと跡形も無く消え、残ったのは汚染された大地のみ。動植物はほぼ死滅、北極南極は軍事拠点とされた結果消滅。青く綺麗な惑星地球は、一つの愚かな種族によって見るも無残な星へと堕ちた。人類の価値と共に。



 見放されたのだろう。飼っていた虫の一挙手一投足が興味深く、愛着が湧いていたというのに。玩具を与えたら破壊され、仲間を与えたら捕食され、全てが最悪を生み出されたら飼い主はどう思うだろうか。



 隕石に核を落とし半月後、人類が未だ争っている中、異変はダストという未知の敵性生物達によって現れた。


 隕石の墜落地周辺より生み出された怪物は牙を剥き、弱り切った人類は瞬く間に衰退の道を辿ることとなる。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

いざ書いてみると長い…読む側だった頃は数分で楽しめたのに

動画投稿者が数時間を数分で纏める感覚ってこんな感じなのかと実感しました。


私未熟者ですが、今後ともよろしくお願い致します。

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