表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王国の宰相 (旧)  作者: 佐伯アルト
Ⅸ 越冬準備
229/291

プロローグ


 帝国侵入後、一波乱ありながらも無事帰城したエイジたち。そんな彼らが真っ先に向かった先は自室……ではなく、執務室だ。


 宰相執務室。もはや愛の巣と化したその部屋には、もうほとんど職員たちの姿がなかった。よって貸切状態、イチャつき放題なわけだ。勿論、執務室として機能してはいるので訪問者は来る可能性があるし、そんなところで事に及ぶわけもなし。流石にそろそろ弁えるだろう。


「……で、何すんだ。もう夕方だぞ?」

「せめて仕事の分別くらいはしようぜ。纏めて、何から手をつけるか整理しておく。それから、情報共有だ。本番は明日からだものな、そのとき一気に進められるように」

「要するに、以前やってたお仕事とおんなじですわね。慣れたものです、ヨユーですわ」

「じゃ、わたしは自分の部署に戻った方がいい?」

「必要なものはありますか? 資料とか、持ってきますよ」

「いや、ここに残ってくれ。カムイとイグゼも。まず、何から手を付けるか相談しよう」

「全部同時にやればいいじゃないかしら。私達なら、多分できるわよ」

「それでも、一応だ」

「承知いたしました。準備を整えます」


「じゃあ……やるぞ!」

「「「おー‼︎」」」


 ここ最近弛みきっていたように見えるこのおバカどもは、久方ぶりの真面目な面持ちに。その気迫はというと、全く衰えていなかった。


 口頭指示、目配せ、ハンドサイン……それらを交わして。各個の高い能力と抜群のコンビネーションが組み合わさった、超高効率で仕事を熟し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ