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昼に走る大人、夜に動く子供  作者: 歯軋り飲め尾
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エピローグ

ピーターパン症候群、シンデレラシンドローム。

高校の授業で静かな大人が語っていたのを思い出す。

倫理の授業は静かな大人と騒がしい子供で構成されていた。

これは普通なのか?人間は子供の時は落ち着きがなく大人になれば落ち着くように設計されているのだろうか?まぁ、今となっては昔の話。考えても仕方がない。全てを知るのは神さまだけであって私では無い。

さて、晴れてこの春、都内のY大学に見事入学を果たした私。どうやらこの大学は全国的に賢いらしく、私でも聞いたことのある有名進学校からの同年代の子供が多くいた。受験事情とやらに興味がなかった私にとって大学受験は勉強した結果に過ぎない。このために勉強していたわけでなくたまたまY大に入れたと言っていいだろう。目標を作らずに過ごした高校3年間を少し後悔する。

やりたいことが特になく彼氏もいない。友達はいても親友はいない。両親はいても良親はいない。全くもって中庸な人生。

しかしどうやら神様は優しいらしい。顔や運動神経は特段恵まれなかった代わりに勉学は秀でた人間を作ってくれたそうだ。ならば私はこの道を進み社会に還元する必要がある。

両親に言われた。友達を作れ。一生関わるような友達をだ。と。まぁ、18年間私を育ててくれた両親の頼みだ。これくらいなら聞いてやってもいいだろう。

自分でも偉そうだなと思いながら、私は授業を受ける。

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