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お役所冒険者!?  作者: る~にゃん
61/71

58 喪服は黒・・・かった?(過去形)

実時間にして夏から続いていた件がようやく・・・

今回無事に解決しました。


解決は、しました。

キーン コーン カーン コーーーン

ビクッ!!

・・・授業中に寝た事なんて無いのに、なぜ毎朝嫌な気分で起きなければならないのか・・・


身支度をして朝飯の前にサキにキャナルの様子を見てきてもらう。

「呼吸は正常で、頬っぺたにキスしてもピクリとも動かないほど熟睡してました」

「・・・本当にしたな?」

「ええ、つい」

「俺には?」

「頬っぺで済まなくなるけど・・・」

「じゃあ、夜にでムグッ・・・」



「おはよっすマスター」

「おはようバサ・・・そうだ、村長見なかったか?昨日の夜も食べに来てないんだ」

・・・村長どこ?と心の中で聞いてみる。

(墓地で徹夜作業してるよ)

やっぱり覗いていたか・・・

(さっきのは目をつぶっておいたから大丈夫だよ?)

目とか関係ないだろうに・・・

「じゃあ朝食の前に連れてくるよ」

「心当たりがあるのか?」

「きっと墓地で徹夜作業でもしているんじゃないかと。あ、キャナルは多分朝は来ないか遅れるような体調だったよ」

「キャナル具合悪いのか?」

「新しいスキルで頭痛が酷いらしい」

「ならさっぱりとした食べやすい物を考えておくよ」

・・・食材の在庫から期待できない言葉のような気がする・・・

昨日は結局商隊が到着しなかったな・・



「村長、乙ー」

「バサか・・・これどう思う?」

目の前にある黒い石で作られた慰霊塔はシンプルに高さ5m程、底辺が3m程の三角錐。

高さ3m程の高さに丸い感じで紋章が刻まれている。

「うーん・・・紋章一回り大きくしないと見えにくいですね・・・位置も少しだけ低い方がいいんじゃないかと・・・」

「こんな感じか?」

「もう少しだけ大きく・・・位置ももう少しだけ・・・」


実物の形を動かしているので少し手直しするだけで、数分経過する。

そして村長の疲れも貯まっていく・・・

「バサの意見はこんな感じか・・・だけど少し離れて見るとなんかバランスが良くない気がしないか?」

「んー・・・言われてみれば・・・何がどう、とか表現出来ない微妙な・・・」

「だろ?悪くはないんだ・・・悪くはないんだが・・・」

あ、これ終わらないパターンだ・・・

しかも俺も何か納得いかないので止めるどころか巻き込まれて・・・

これだから芸術家気取りの奴はっ!

って俺もか・・・

こう言う時は第三者っ!

「サキはどう思う?」

体育座りでボーッと石碑を眺めていたサキに意見を求める。

「んー・・・これ、黒い石じゃなくて白い石にして紋章の部分だけ黒い石を入れた方が雨の日や夜でも見えやすいんじゃないですか?」

「だが白い石は汚れやすいんだ・・・」

「月に一回とか掃除すればいいのでは?」

「サキ、こう言うのは黒い方がそれらしく豪華に見えるもんなんだ」

「墓地に豪華さは必要ないんじゃないの?」

う、たしかに・・・

「村長、取り合えず隣に作ってみてくれないか?」

「そうだな、物は試しだ・・・」

徹夜でやっててまだ魔力が余裕っぽいのが村長の怖いところ。

「こんな感じで・・・どうだ?」


その後、両方無くして白色のを作り直しで落ち着きました・・・




「村長連れて来たぞ、マスター」

「もう昼前なんだが・・・」

あれ?そんなに時間掛かってたのか?

「レイナール、神官さんに儀式を頼んでくれ。夕方迄に儀式が終わりそうなら夕方から葬儀の手配も頼む」

先輩大変っすね。

「バサは荼毘に伏す為の木材の準備な。それは見せかけだけで構わんから、火嵐(ファイヤーストーム)を使える魔法使いを手配頼む」

と、飯を掻き込みながら指示を出される。

何気に重労働も入っているし・・・


のんびりと朝兼昼飯を食べて、昼飯を食べに来た男冒険者達に荼毘の準備を丸投げする。

面倒な仕事を丸投げとか俺も人の使い方を覚えた気がする。

・・・嫌がられる上司とかお役所仕事と言う単語も頭をよぎったが・・・

後で差し入れ持って合流する事にしよう・・・

気にしなくなったら人としてダメな気がする。


声掛けついでにアベルの嫁予定のファルに聞いてみたが火嵐は使えないらしい。

「じゃぁ、レドの居場所知らないか?最近見かけなくて・・・」

「じゃぁってさすがに失礼じゃない?」

「じゃあいいや」

後ろで酷くない?とか言われているがスルーして・・・

どこ?

(ちょっと神使い荒くないかな?)

元の世界では情報って高いんだよ?それを覗いているんだからこれ位はしてもらわないと・・・

(嫌と言ったら?)

今後、絶対頭の中を覗かないと神に誓って貰おう。

(誓う神が居ないから選択の余地が無いのだけど・・・まぁ、頭を覗く許可が貰えたからよしとしよう)

それを口外するのはもちろん許可は出さないからな?

(口は閉じているから大丈夫だよ?)

・・・天丼と言う言葉まで頭から引き出されたか・・・

(しかし突っ込みが入るまで繰り返すのは中々難しいな・・・)

いいからそろそろレドの居場所教えてくれよ・・・



レドは自分の部屋に引き籠っているらしい。

向かう途中、のんびり洗濯している花組、マリー・リリ・エーデルを見かける。

「よっ、昨日泥だらけになった尻でも洗いに来たか?」

「マリー、残念だが流される下着を受け止めに来たんだ」

笑いあう二人の横でリリがほいっ、と・・・洗っていた物から手を離す。

「わざと流さなくて良いから・・・てか本当に下着かよ・・・」

「いや欲しそうな顔してたし」

「こんな色気のない下着欲しがる奴居ないだろ」

と流れから拾い上げた下着を軽く絞ってから広げる。

「冒険用は基本的に耐久性とコスト重視だからねぇ・・・」

「マリー良い下着持ってたの!?」

「失礼だなリリ、一応俺も女だからな?2枚位は持ってるぞ」

「エーデルは良い下着しか持ってないのよね?」

「肌に合わないから・・・夜に別に洗濯してるわ」

「ああ、だから空飛んでると・・・き・・・」

うっかり口を滑らせた俺に3人の冷たい視線が突き刺さる。


「ま、冒険中じゃ仕方ないがな」

マリーに救われたが・・・

「ところでエーデルに頼みが・・・」

ズザザザザッと5m程距離を取られた・・・

「おーい・・・そう言うんじゃないから・・・」


火嵐(ファイヤーストーム)?」

「ああ、やっと墓地の準備ができたらしいので・・・」

「嫌な役だけど、関係のなるべく近い仲間が焼いてあげるのが流儀だから・・・」

そうなのか・・・リリから一つ教わったな。

「火嵐でやったことはないから・・・制御できるか判らないけど了解したわ」

「ありがとうエーデル。では葬儀の時には頼むよ」



レドにお願いする事も無くなったが、一応顔を出すことにしよう。

ノックして・・・扉は開けずに・・・

「レド、バサだが元気か?」

「元気ですが暇ですよ・・・」

「そうか、じゃあまた」


「いやせめてお茶位飲んでってくださいよっ!」

と勢いよく扉が開く。

もちろん冗談だ、酒の瓶とツマミを見せてニヤリと笑う。



墓地や葬儀、神官と熊の事を話していたら時間掛かってしまった・・・

空と大地の狭間亭に向かうと、丸投げされたメンバーも戻って来ていた。

差し入れ出来なかった、すまぬ・・・

作業が終わったらしいので確認のため一緒に行って、ついでに葬儀の流れとかを聞いておく。

こういった本当なら一度は経験していて、知っている筈の知識を得なきゃいけない不便さがなんとも・・・

(色々教えようか?)

いらんっ!

・・・出てくるタイミングも(そうぞうしんのかたわれ)(ちしきのかみ)そっくりだ・・・

そう言えば知識の神は出てこないな・・・

(上位権限で接続を出来なくしているから、朝のアレとか見られてないよ?)

あんた見とるだろうが!

(だから見てはいないよ?)

やかましいわっ!

(どうもありがとうございました)

・・・漫才は客の前でやるものであって脳内でやるものではない知識も手に入れてくれないかな・・・

(いや始まりの神官のイメージが崩れるから人前じゃやらないよ?)

・・・いいから後頭部ひっぱたく突っ込み入れさせろって・・・




その日の夕方と言うよりは夜に葬儀は執り行われたが、騎士団流と冒険者流が入り交じって俺の聞いた葬儀とはまた違う物となっていた。

進行役は村長が、隣にはメイドさん・・・今度は全て黒い喪服バージョンメイド服だとっ!?・・・が務めた。

出席者は調査隊の騎士、冒険者と村から俺含む3人だけ。


遺体を焼いていた時にエーデルの魔法が途切れたが、誰か(たぶんレド)が引き続いて焼いてくれた。

姿を見せずにフォローするレドの行動が気になる。

が、人の問題にあえて踏み込む必要は・・・

関心があるかどうかだな。

いやキャナルの件は踏み込んじゃったし・・・


なんとか終わったから良しとしようじゃないか!




かなり遅くなったが村からの3人は夕飯を食べに行く。

まぁ・・・飯の後ずっと飲んでいて他の連中もいるんだけどな・・・

「で、喪服の受付ちゃんのおでこが黒いんだけど・・・?」

やはりベイリーが突っ込みましたか・・・

「前にインクこぼしたカチューシャと、どうやっても落ちない汚れの付いた服を喪服用にインクで染めたらしいんだが・・・水で落ちるインクだったみたいだな」

村長の言葉にカチューシャをはずして触ってみたり、胸元を覗き込んだりするメイドさん。

いやもう指先も真っ黒だし、立ち上がって足元とか確認した時には椅子が人形に黒く・・・ってブーツもインクで染めたのかっ!


その後、凹みまくったメイドさんは野天風呂で見事に白と黒に染め分けられていた・・・

そして水では落ちるのに人の肌に染みたインクは落ちにくく、のぼせ気味にまでのんびり浸かった俺が出る頃には、うっすらと残るインクの黒よりも擦りすぎて赤くなった肌の方が目立っていた・・・





「それでサキさん?なんで良い下着を穿いてるんですか?」

「ちょっと小耳に挟みまして、朝の続きをするなら、と」

「いつもは穿いてないってのは置いといて・・・持っていくなよ?」

「努力はします」




そして翌日、商隊が村にたどり着く。

まさか積み荷が、悩みの種しかも大量に積んでいるとは思いもせず・・・

これだけ引っ張ってきた埋めてないネタ。まさかの十数行で細かい描写一切無いと言う・・・

ほぼ付き合いの無い男二人の葬儀と知り合いの色気の無い下着とパンダメイドのどれかを削ると言われたら・・・

削らずに分けて書くとかは耳を畳んで聞こえない振りをしますのでご了承下さい。


前回の小ネタ:頭の使い過ぎの頭痛等は知恵熱って言わないのをさっき知りました。

前回書いた後で本人がその手の頭痛に悩まされるはめになってますが・・・

今回キャナル書けなかったが・・・無事です。

メイドさん(黒)は確か白の時に別色の存在を匂わせてました。

がまさかの失敗作と言う・・・

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