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お役所冒険者!?  作者: る~にゃん
15/71

14 幼い心

一つ前で二人が出会わなかったので・・・

次は預けない予定です。

そろそろ語り手以外のメインの人達も・・・と思ってたらバラバラに・・・

もうあらすじを変えるしかないか・・・?

「では次に、避難施設についてです」

盛り上がりが段々静まっていく。

「冬の大雪やこんな豪雨の時の為にしっかりとした、更に人数が増えたときの事を考えて大きな物を作ろうと思います」

確かに、予定通りに最大発展すれば桁が2つ増えるからな・・・

「ですが、場所について決めかねています。井戸はそこにしかなく、ここに調理できる場所を作ろうと思ったのですが・・・」

なにか不都合があるのか?

「普段、井戸が建物の中にあると非常に不便だと思いませんか?」

おおとか確かに、とか声が上がる。

汲みに来るのも大変だけどな・・・

桶も早く・・・

「本当は井戸がもう一つあればいいのですが、地下水脈が細くなかなか堀当てられない事は調査済みです」

「それでも少し上なら水脈に当たりませんか?」

なんとなく聞いてみた。

「実は温泉の層が上にあり、地下水脈はそれをかわして斜めに走っているらしい」

「つまり下側に昔の山があって噴火活動で上にマグマと水の層が出来た、と?」

「すまん、そこまで高い知識があったら賢者と呼ばれてると思うぞ」

元の世界で雑学的に覚えたとは言えない。

「なので水の問題次第で場所未定だが、多分ここに作り直して井戸の部分は屋根をつけてそこに出れる扉を付ける形になると思う」

鍵は無いけど・・・

「そこに薪とある程度の食料と毛布などを確保するスペースを作る、更にどうせなら管理する人を置いて簡易宿舎として使えるようにする」

いつまでも他の家頼りではなぁ。

「その管理責任者は役場でやるが、実際に働いてもらうのがライト兄妹だ」

おぉ、いいじゃないか。

「重いもんとか可愛そうじゃん」

そうだなベイリー、薪とか重いよな。

村長は俺を指差した。

え?担当俺なの?

「料理とかはできるのか?」

これは木こりの人。

「ライト兄妹とこれに空と大地の狭間亭で修行させます」

・・・立ち上がったメイドさんがボディーブロー打ったのは見てない事にしよう・・・ほら、鼻歌も途切れてないし目の錯覚だな・・・

指を下に向けていたはずの村長が膝から崩れ落ちるのも錯覚だよ・・・



「僕達にできるでしょうか?」

「や・・・・やってみてダメなら暫くは食事はマスターの所にお願いする。でも、君はしっかりしてるし二人とも手先も器用でよく気がつくから適任だと思ったんだよ」

かなりダメージ入ってるな・・・

「でもあんまり目立つ仕事は・・・」

「役場には基本的に人が居る。家から家まで往復も私たちと一緒の時が多い。君達がこのまま薬草取りをするより格段に安全になると思う」

「でも迷惑が・・・」

アクアのか細い声。

「住人を守るのも役場の仕事だから気にしないでくれ」

兄妹は見つめ合い、抱き合って泣き出した。



「あの、私もその修行に参加させてもらっていいですか?」

サキ?

「どうしてまた?」

「あの、新婚なんですが料理下手で練習したいんです」

ヒューヒュー言われるのは、やはり恥ずかしい・・・

「考慮しましょう。後でマスターと相談します」

俺より料理が苦手、と言うより料理の概念なかったものな・・・


「後は避難経路の確保とかですが・・・これは何か無いか皆さんの知恵を借りたいのです」

んん、どう言う事?

「今回の水害や大雪、山火事の時にどうやってここに逃げてくるかです。今回も雨の量が倍あったら大人でも流されますし、大雪の時は家からも出られない、山火事はとにかく山を早く降りるしかないですけど・・・それぞれの時にどうすればいいか使えそうなアイデアは有りませんか?」

「ふむ、いいかな?」

お、先輩だ。

「急流を下る時にロープを張って捕まりながら降りると言うのがあるのだが」

あ、俺もやったことありますとケニー。

「町の道にロープを用意ですか・・・でも住宅地予定の6番や下側からからここに来るにはロープだけで登らないといけないですね」

よし俺も。

「どこかの温泉街で夜間温泉を道に流して雪を溶かしたり凍結を防いでた記憶があります」

この世界じゃないけどな。

「流すようにはできますが、道の水は排水用の溝に傾いてますので下まで真っ直ぐ流れません」

そこまで計算された道とはお見それしました。

「船とか筏はどうかの?」

「住人分の確保とやはり登りが無理ですね」

やはりの、とダースさんダメ元だな。

「雪もちょっとならいいけど2階まであると歩くとか無理だよな」

ハ・・ホセトール、既にアイデアじゃ無くなってるな。

「ん?」

二階までの雪が積もった家を想像したのだが・・・

そう言えば広いベランダあったよな・・・

そこなら歩ける。

「うん」

腕を組んで考える俺に視線が集まる。

繋がっている建物は全部歩いていける。

なら・・・

「ちょっと紙を一枚貰って良いかな?」

スッと紙とペンを差し出すメイドさん(鼻歌継続中)。

サラサラ、とは行かない紙だが苦戦しながらも判るように書けたと思う。



「これが道です」

「ふむふむ」

村長以外興味のある数人が・・・十数人が覗き込む、狭苦しい・・・

「建物の無い道の上に、更に道を作り階段で登り降りできます」

この部分までは歩道橋のイメージ。

「それを全ての道の両側、交差する所も空中ですから全部繋げます」

おぉ、と感心した声が上がる。

「更に家の二階やあちこちに手すり付きの階段を付ければ道を塞ぐことなく、どこからどこまででも移動が可能になります」

声が大きくなる。

「道の作りは道の外側が壁で、内側は5cm位の高さの壁の上に梯子みたいな手すりを付けます。多少の雨なら階段まで流れて下へ、今みたいな強い雨でも5cm越えるとはしごの隙間から道へ落ちるので階段さえ登れれば後はそれ程苦労無く移動できるかと」

てか全員見てるし・・・メイドさん踏むなよ?

「道の外側が壁なのは強風の対策と、下の土地に店や家が出来た時にそちら側に雨水やゴミが落ちないようにするためです。小雨ならこれを屋根がわりにして歩けますね。なので重要施設も二階建て以上にしてその道直通の扉を付ければ」

これすげえぞ、王都でも見たこと無い、できるのかこれ等色々声が・・・狭いって。

「ちょっとすまん、狭いから離れてくれ・・・」

村長に紙を渡してペンをメイドさんに返す。

途端に超スピードで紙に文字を書き始めるメイドさん。

俺の言葉を全部覚えてて書いてるとか・・・

絵まで俺より上手く書いててショックだ!!

「これなら、大雨も大雪も確かに問題無さそうですね」

村長に親指をたてながら・・・

「山を下るのも一本作れば山火事も・・・いや、町への直通路だって行けそうじゃないですか?」

よし、決まったな。

「町までは崖があるのでかなりの高さの塔が必要だから無理なのと・・・」

あら・・・

「人と荷物を運ぶ位なら耐える石は作れますが、私の魔力量考えてますか?」

あ・・・

「まぁ、皆の家からここまでは冬までに頑張って・・・間に合うか本当にキツいぞこれ・・・でもこれいいなぁ・・・」

葛藤中。

「後、地震の時に壊れにくいように全部繋げないで少し隙間を開けて上に板をひくとひびも入りにくくなりますよ」

アドバイス追加と見せかけて・・・

「でもいずれ防犯の為に鍵かかる様にしないとダメですけどね」

「いやでもガラス・・・建物も・・・石材・・・うわぁぁぁ」

ダメ押ししてみた。


あぁ、やっぱりフラグだったか・・・ノープランだったのに・・・

避難経路とかとにかく考えまくってダメ出しして・・をそのまま会話にした感じです。

最後出てきたのがビ○・ウォークなのは内緒。


前回の小ネタ:キャナルがどんどん壊れていく・・・いやきっと睡眠関係で不安定なだけ・・・かな?

メイドさんは壊す側に・・・いや物理的によく壊れてるけど・・・精神的にもか・・・

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