13 DEATH(逆位置)
タイトル不吉な感じでなにかっと考えて思い浮かばずwiki頼り。
後書きで飛べるの1人って嘘書いちゃってたし、忘れっぽくて困るな・・・
脳みそも猫並みなので勘弁してニャ・・・
たぶん朝。
窓の無い空間では外の様子が判らない。
ダースさんの掛けた明かりの呪文はかなり暗くなってきているので、手前側と奥側に明かりの呪文をかけておく。
簡単な呪文しか使えないから、いざと言う時に強い魔法を使える人の魔力を温存するためだ。
後、自分の練習だな。
魔法は修行中だから経験経験。
回りを見回すと受付子供サキの団子がそのまま寝ていた。
あれキャナルは起きてるのか。
子猫が固まって寝ているように見えるからてっきり居ると思ったのに。
逆にサキ、あえて明記はしないが手の位置が・・・
少し外を見ようと避難所の扉を開けて役場の中へ。
入り口の扉から外を見てる先客2人。
「やな雨・・・」
「いったい、いつになったら止むんでしょうね・・・」
キャナルとエリスか・・・
「おはよう」
「にゃおー」
「お早う御座います」
スルーと言うより違和感無く鳴き声を受け入てしまった。
「まだ結構薄暗いけど雨のせいかな?」
「いいえ、まだ日が出たばかりです。キャナルに起こされてしまいまして」
「昨日中途半端に寝ちゃって・・夜中に起きて暇だったからうろうろしてたらエリスが起きたの」
「冒険者として何かが動いてたら起きるでしょ普通」
「起きなーい」
「エルフだから感覚が人と違って繊細なのかもしれないな」
「人によるんじゃない?起きる人はちゃんと起きます」
ちょっとキツ目の性格だな・・・この子。
「風も雨も少しだけ弱くなってますがまだ・・・」
風向きが急に変わりザッと頭から濡れる二人。
むくれるエリスと笑い転げるキャナルを見て、笑いをこらえることができなかった。
「おはよう」
避難所から村長兄妹が出てきて二階へ上がろうとする。
「どうかしたのか?」
「今から妹に説教食らうところだ・・・」
3人で合掌して見送る。
「戻るまで他の人こちらに来ないようにしてくれるか?村長の威厳が・・・」
「威厳無いけどりょうかーい」
キャナルの言葉に無意識にうなずきかけて誤魔化そうと横を見たらエリスと目が合った。
同じか、エリス・・・
扉の前に陣取って二人の冒険の話とか聞いていてどの位時間がたったかハッキリと判らないが少しとは言えない時間で二人は戻ってきた。
村長は服が乱れまくりで襟元が伸びてる・・・
受、メイドさんは乾いたらしくいつものメイド服に着替えていた。
泣いた跡は隠しきれてないが・・・
朝飯は乾燥肉と生で食べられる野菜、水は井戸があるがコップになるものが無いのでかなり不便だが桶から手ですくって飲むしかない。
昨日の夜は疲労で食べずに寝てしまう人が殆どで気にならなかったらしい。
俺も爆睡組だ。
食事中にお偉方と村長兄妹が何か話していたようだが・・・
一段落してメイドさんが役場から紙とペンとインクを持ってくる。
ふとカチューシャを見ると・・・黒いまま・・・
髪の毛は豪雨当り続けたおかげ?で綺麗な金色に戻っていたが。
「みなさん、これから今後についてお話しします」
村長が立ち上がりメイドさんは書記だろうか、ペンを持って紙に向かう。
ただし完全に寝転がって。
足とかパタパタさせ鼻歌を歌いながら・・・緊張感無いと言うかご機嫌だな・・・
「まずは今後の事を考えて、冒険者を2グループ9人を準職員として採用します」
まばらな拍手。
「ライト兄妹の2人ですが、残念ながら冒険者としては採用できません」
可愛そうじゃん、とかなんとかならないの、等ヤジが飛ぶ。
「ですが、別部門で採用させてもらいます。詳しくは後程」
おお、とかやるじゃん、とか肯定的な言葉が並ぶ。
なにをさせるのか次第なんじゃないか?
「次に現在の状況についてです。まずは食料の問題」
まぁ、不便だし確かに改善点はあるな。
「3日しか持ちません」
どよめきが起こる。
「雨がやんだとしても、ここに運び込まれるまで持つかわからないのと、最悪道や橋が壊れていると完全に間に合いません」
この前の雨で橋が渡れなかったのは記憶に新しい。
あぁまた女神に腹が立ってきた。
「無駄が出ないように調理するため、後で隣の空と大地の狭間亭まで屋根と足場を作って安全に行けるようにしますが、薪を昨日使い果たしました」
ベイリーのあれか・・・
「狩りをするにもこの雨で小動物は姿を消し、大型の獣もそれを追っていると思われ獲物は期待できません」
悲壮感漂う空気が重い・・・
村長がニヤリと笑う。
「まずはこの問題を解決しましょう」
できるのかこれ?
「まず、薪などですが・・・木こり頭のマスト、伐採した木はどの位残ってますか?」
「いつもの場所でまだ流してないのが10本位はあるんじゃないか?運んでないのならもっとあるが」
「十分です。後はレドリック、町まで往復で飛べますか?」
「一日1往復が限界ですね、荷物も背負い袋一つなら、ですが」
「片道、橋の所まで寄るのは無理ですか?」
「正直、魔力が足らないかと」
「了解です。後はリューン、この雨の後でも生えてそうな食べられる植物はこの辺りで有りますか?」
「判りやすいのはトイレに使っている葉が食べられるし、蔦だから木とかに巻き付いてれば流されずに残ってるかも。他にも少しはあります」
あれ食えたのか・・・便利すぎる草だな。
「これで食料はギリギリ持ちこたえることができるでしょう」
ふむ、聞きましょう?
「まず、薪は材木置き場にすぐに取りに行ってもらいます」
うげ・・・誰が?
「ツバサが誘導して、冒険者で腕力ある者数人でお願いします」
「なんで俺っ?」
「仕事です。無茶を止めたりする引率する練習も兼ねてます」
く、仕事では仕方ない・・・
「そして一時的に横の壁を無くしておきますのでそこまで運んでもらいます。その辺りに」
道路側の真ん中位を指差す。
「中に引っ張り込んだら、レドリックの魔法で燃やせる位に乾燥させてから皆で薪サイズにします」
「私の魔力で何本出来るかわかりませんけどね」
「雨がやんだらレドリックに手紙を町の役場とギルドに持って行ってもらって、大急ぎで食料を運んでもらう準備をしてもらいます」
「私大活躍ですね、でも手紙を持っていくのは少し問題が・・・」
「木こり村に来ている誰から緊急の連絡ですって投げ込めば顔まで見られないのでは?」
「・・・緊急時です、変装もしましょう」
本気で嫌がってるな、苦虫を噛み潰したような表情だ。
「すまないな、一応山火事を起こしかけた罰も兼ねている」
「なら村長も半分責任ですよね?」
「勿論俺もキツいのをやるさ」
山火事まではみんな記憶あるはずだもんな。
「今日は隣まで屋根を作って、昼から橋まで見てくるよ」
「往復物凄い時間かかりますよっ!!」
あの山道でこの雨の中とか自殺行為に等しいのでつい突っ込んでしまった。
「私のステータス忘れているようだね」
(飛行魔法1レベル、君の記憶力0レベル)
勝手に出てくるなと言ってるのに出てくる貴方も0レベル。
(私の突っ込みレベルが高いせいで・・・)
あんのかそんなスキル・・・
「飛べましたね・・・」
「大雪で救助に必要だったのでね・・・でも早くも高くも飛べないけど」
「ずぶ濡れにはなるけれど、なんとかなる、と」
うなずく村長。
「橋までなら日は沈むかもしれないが今日中には帰れる」
「く、もう少しで飛行できるはずなのに・・・」
うん、本当にもう少しなんだよ・・・
「それで、晴れたら最低限小麦粉などをレドリックに運んでもらって、冒険者は状況次第だが半分は橋までの道の確保」
「道路工事ですか」
「崩れてたりしたらね。そして私が石で舗装していく」
確かに地味にきついな。
「もう半分と手の空いている者は野草類の確保、飢えた獣対策に冒険者も必要だからな」
これ、どっちもキツいな・・・そんなこと言ってられないが。
「橋まで道が出来るまで数日かかるがそれでなんとか持つはずだ、勿論橋は流されてると思うが俺が作る」
やっぱ便利すぎるなこの人。
「余力があれば俺がそのまま町へ飛ぶし、目処が立ってたら前もってレドリックに伝えてもらえばその日の夜には宴会だっ!!」
いやいや、皆盛り上がってるが・・・
雨が4日以上続くと間に合わないのに気づいてないのか・・・
燃料も食料も語り手が来た時の雨で1回遅れて、次は二人乗せてきたから物資が少ないので村長が無能なわけではないのです。
材木はなるべく売って木こり達のボーナスに回してあげたい優しい上司です。
メイドさんも隔離施設内で衆人環視のこの状況ならさすがに数日は不幸な事が起こったりしないですよね・・・
前回の・・・すまん、夜中に書いてて変なテンションで語り手が変な妄想してしまった・・・
てか、混浴露天とか作っておいて裸男ばかりかろうじて遠景の人妻とかないよなー。
お風呂復旧急がねば・・・
他の作品でサイコロ振って流れをってやってみたくて・・・サイコロどこに締まったか判らなくなるなんてゲーマーとして切腹だな・・・
でもあの中に入りたくない人達で一番最適な人を選ぶとか凄いな、村長はメイドさん係になるし、語り手はあの妄想ができ・・・完勝で妄想したかったのかよw。
で、腕力的にベイリー、と。
人員確認は最初から女性陣全員が見えない状況だったので男は確認したんでしょう。
避難所に移った後に確認すれば良かったのですがやはり濡れた服を着たく無いし、女性陣もぷらぷらを覗きたくないし・・・
まぁ、女性と子供陣も完全に忘れてたからおしおきしなきゃですね(ニコリ)。