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ロマンを求めてVRMMO!  作者: くろ
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アバタークリエイト

 コメントをいただけました。幸せです!

これからも目に触れた方に楽しんでいただけるよう、程々に頑張りたいと思います。

「白いですね~。」


 そう、白い。現状を表すのに最も相応しい言葉はこれです。だって、少し手狭な部屋の壁が床が天井が、真っ白いんですから。

 『ヴン』おぉっ、ビックリした……。アバタークリエイトのためのウィンドウが目の前に出てきました。ということは、ここはアバタークリエイトのための部屋と。

 杏里との約束を忘れないうちに早く済ませてしまいましょう。


『【名前】 未設定

 【種族】 未設定

 【容姿】 未設定

 【ステータス】 未設定

 【スキル】 未設定

 【武器】 未設定』


 まず【名前】は【カストル】と。


 次に【容姿】。ん、自分の現時点での姿が写し出されました。試しに髪色を赤に設定すると、ウィンドウ上の私が赤髪になりました。なるほど、これは面白い。

 髪を銀髪にして、その中に1房金髪を混ぜるっと……これは右のこめかみ辺りにしますか。そして目の色を紫色に。よし、杏里との約束は果たせました。後は私の気が赴くまま決めていきましょう。

 容姿の設定では、少しなら顔の造形や身長も弄れるようです。面倒なのでしませんが。


『種族はステータスの補正値に影響を及ぼしません。

 種族を選択するとその種族特有のスキルを取得可能になります。そして種族特性の有無を選択することができます。

 選択した種族によって、【容姿】に項目が追加されます。』

 

 次は種族です。

 ほぉ、種族特有のスキルに種族特性ですか。これは選ぶのに時間がかかりそうですね。


 なんて思っていた時期が私にもありました。

 ものすごい惹かれる種族を見つけてしまいました。その名も【自動人形(オートマタ)】。

 種族特有のスキルは【自己改造】、これは名前の通り自分の手足を外して別のものを取り付けたりとかが出来るようです。

 そっちは別に気になりませんでしたが種族特性はとても気になりました。それは

『人形ならではの特殊な動きができる&物理与ダメ・物理被ダメ5%↑&属性の付いた攻撃が使用不可』

というもの。つまり首をぐるんぐるん回せるようになるということです。

 これで皆を驚かせてやりましょう。

 後ろから声をかけられた時に首を180°回転させてやれば、驚くに違いありません。私だったら気絶ものですからね。

 【自動人形(オートマタ)】、種族特性を【有効】、【決定】っと。ふふっ、今から楽しみです。

 そういえば、【容姿】に項目が追加されるんでしたね、確認しましょう。


 『人形度(数字が100に近いほど人形に近づきます)』

というものが増えていました。自動人形(オートマタ)を選びましたが、人形になりたいわけではないので、最小値の1にします。

 うん、人間と変わらない見た目になりました。ただ、ぐるんぐるんのためなのか首・腰・両手足首に少しだけ隙間が出来ています。


『体力(HPの上限)


 魔力(MPの上限)


 筋力(強さ、力。物理攻撃で与えるダメージなどに影響)


 技量(器用さ、命中精度などに影響)


 知力(魔法の効果などに影響)


 耐久(物理披ダメに影響)


 精神(魔法披ダメに影響)


 敏捷(素早さ、移動速度などに影響)

 この8つにステータスポイントの合計が50になるまで振り分けていただきます。

 このうち1つのステータスの補正値を1.5倍に出来ます。』


 次はステータスですが、また面白い文がありますね。1つのステータスを1.5倍に、ですか。

 これは、敏捷にします。何事も早さが大切ですから。

 では振り分けていきましょう。先程の種族設定で魔法という攻撃方法はほとんど潰れましたから簡単に決められますね。


『1.5倍ステータス 敏捷

 体力 5

 魔力 0

 筋力 12

 技量 11

 知力 0

 耐久 4

 精神 4

 敏捷 14』

 決定です。尖りましたね、知ってましたけど。ですが特化型というのもロマンですから仕方ありません。


 次は……武器にします。スキルは武器を決めてからの方が決めやすいと思うので最後にしようと思います。


 種類の多さに驚きです。短剣、片手剣、長剣、大剣と剣のみでも種類があるのに加えて、糸、チャクラム、蛇腹剣などの中二感たっぷりのものも沢山あります。

 これだけ沢山の種類がありますから、あれもありますよね、あれ。

 よかった。ありました、ありましたよ【トンファー】。個人的ロマン武器第1位のトンファーです。

 これがあるならば他のを選ぶ理由がありません。これで決定です。

 

 最後に【スキル】です。これはこれまで決めた種族、武器、ステータスに合うものと限定されるので楽に決められそうです。

 

【スキル】

棍棒(棍棒の威力が上がり扱いが上手くなる。)


蹴脚術(蹴りの威力が上がり蹴りが上手くなる。)


体術(殴り、蹴りなどの威力が上がる。)


軽業(アクロバティックな動きができるようになる。)


踏み込み(相手との距離を詰め、次の1撃の威力を高める。消費MP5)


脚力強化(脚力が強化される。)


打撃強化(打撃系の攻撃の威力が上がる。)


重撃(打撃系の攻撃を当てた場合、相手の防御を少し無視してダメージを与え、よろめかせやすくなる。)


消音(自分がたてる音を小さくする。)


隠密(相手に気付かれ難くなる。)


 打撃特化です。それに加えてソロでの場合やタンクの仕事の邪魔をしないように下の2つを選びました。

 

 

 さて、ようやくクリエイトが終了しましたね。

 最終的にはこのようになりました。


【名前】 カストル

【種族】 自動人形(オートマタ)

【ステータス】

     体 5

     魔 0

     筋 12

     技 11

     知 0

     耐 4

     精 4

     敏 14(×1.5)

【スキル】

  棍棒 蹴脚術 体術 軽業 踏み込み 

  脚力強化 打撃強化 重撃 消音 隠密


 まだ始まってすらないのに、なんでしょう……この達成感は。にんまりしてしまいます。

 ゲームの設定に何時間と費やす強者たちの気持ちがわかった気がします。この達成感を味わいたいからなのでしょうね。はぁ……(にんまり)。


 ……始めますか。


『アバタークリエイトを完了します。

  名前と種族はこれ以降変更できません。

   よろしいですか?

    【完了する】【まだ完了しない】』


 【完了する】っと。


『ゲームを始める前にチュートリアルを受けられます。

  チュートリアルを受けますか?

   【受ける】【受けない】』


 チュートリアルは重要ですから、もちろん【受ける】を。


『10秒後にチュートリアル専用フィールドに転移を開始します。

 強い光を伴いますので、目を瞑ってお待ちください。』


 目を瞑って待っていると、瞼の上からでもわかる強い光と共に浮遊感に襲われました。

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