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特別配達人舞衣  作者: 東都新宮
1.1~2キロ:旅立ちまで
8/38

1.3キロ

1.3


「ちょっと待ちなさいよ!」


 誰だろう……

 そう思って、最後の力を振り絞ってなんとか意識を取り戻していく。

 けれども、彼女達の声を聴く事しか出来なかった。


「貴女は誰!?」


「誰でも良いわよ!」


「なんで来たのよ!?」


「嫌な雰囲気がしたから気になってきてみたら……とりあえず、その少女を早く出しなさい!さもないと人を呼ぶわよ!」


「ふん!」


 その瞬間、大きな音と共に、勢い良く水が引いていった。

 同時に私は呼吸が楽になっていって、解放されたという気持ちになっていった。

 目の前が見えるようになったので見てみると、クラスメイトに言い寄っている知らない黒髪ボブの少女が。

 誰だろう……


「これで満足?」


「ええ」


 クラスメイトは私を置いて何処かへと行ってしまった。

 どうせ捕まるのが嫌だろうから。

 それにしても、助かった……


「あ、ありがとうございます……」


「良いのよ。身体に変な所はない?」


「いえ……」


「だったら良かったわ。とりあえず着替えたほうが良いわ。風邪ひくわよ」


「はい……あ、あの……」


 そう言ったら彼女は、そのまま立ち去ってしまった。

 お礼を言いたいと思っていたけれども、そのまま言えずじまいになってしまった。

 また逢えるだろうか……

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