7.5キロ
7.5
「ううん……」
朝の光が眩しくなったから、目を覚ます。
仕事で疲れていたのと昨日のことがあったから、かなり眠っていたみたい。
今日は休みだからもうちょっと休みたいけれども、二度寝は良くないと言われているし、起きないといけないかな。
そう思って、ベッドから起きた。
「舞衣、目を覚ました?」
「はい……」
すると、メルザスさんが優しく声をかけてくれた。
これも良いかもしれないですね。
「あれ……?」
メルザスさんがどうしてこの部屋に入っているのだろうか。
昨日もだったけれども、なんでなのかな。
「どうしたのかしら」
「な、なんで……この部屋に……」
私は声を震わせながら、彼女に問いかける。
どうやって入ってきたのだろうかと。
「そりゃあ、貴女の部屋の合鍵を持っているからね」
「へえ……こんな早くからですか……」
まだ朝早くて、メルザスさんがわざわざこんな時間帯に来るのはちょっと変な感じが。
もしかしたら、この家の近くにあるのかもしれない。
「だって、隣が私の家だから」
「えっ……!?」
メルザスさんの家が隣!?
信じられないけれども、引っ越してきた時に居なかったし、帰る方向も同じだったから、そうかもしれない。
でもなんで同僚と隣同士にならないといけないのだろう。
「私と隣同士は嫌なのね」
また私の考えていることが分かってしまった。
変なことを考えないようにしないと。
「そ、そんなことは……」
とりあえずごまかして、話を進めていく。
「とりあえず……どうして今日は……?」
「今日は一緒に食事に行こうと思ってね」
メルザスさんと食事。
ちょっと行ってみたいけれども、個人的には1人でゆっくりと休日を楽しみたい気持ちが大きかったりする。
でも、ここは……
「分かりました……」
下手に拒否したら、嫌なことになりそうだから行くことに。
するとメルザスさんは少し嫌な顔をしました。
「そう、行くのは嫌なのね」
「い、いえ……」
また考えていることが分かってしまったみたい。
考えないようにしないと。
「分かったわ。行きましょう!」
こうしてメルザスさんと一緒に食事に行くことになったのでした。




