7.3キロ
7.3
「それで話って……?」
「とりあえず、この仕事に就いてから慣れた?」
「はい……」
メルザスさんの問いかけに対して、私の答えは本当と聞かれたら嘘になるけれども、とりあえずよく見せるために肯定しておく。
まあ、すぐにバレそうだけど。
「そう、ところで私の同僚とかって紹介したっけ?」
「していないような……」
確か、上司の米沢さんは紹介された。
だけど他の人の紹介はまだだっけ。
「分かったわ。今度紹介するわね」
「お願いします……」
ところで、同僚って誰なのでしょうか?
もしかしたらメルザスさんと似た人かもしれない。違うと信じたいけれども、もしもそうだったらなんか嫌です。
「私が何人もいたら嫌なのね」
また私の考えていることが聞こえていたみたい
メルザスさんって、やっぱり私の考えていることが分かるのかな?
「ご、ごめんなさい……」
「それならいいわ」
これからは変なことを考えないようにしないと。
特にメルザスさんの事は。
「あれ?」
玄関のドアチャイムが鳴りました。
どうやらお客様が着たみたいです。
「はい、ちょっとお待ちを……」
玄関のドアを開けて、どんなお客様か見ることに。
来たのは、銀色の髪の毛をツインテールにしたお嬢様風な女性と、ボサボサ頭のワイシャツを着たいかにも幸薄そうな男性の2人だった。
「あの、どなたですか……?」
「ふふっ、私は……」
「ゼゼ!」
目の前の女性が言いかけたところで、メルザスさんが遮るように女性の名前を言ったのでした。
私は驚くことしか出来ません。
だって、突然メルザスさんの知っている人が来たのですから。
「この人達って……」
「ええ。私達の同僚よ」
この男女が交通事業の同僚ですか。
同僚で同じくらいの人に初めて会えたので、少し嬉しく感じた。
「あら、メルザス。新しいパートナーなのね」
「そうよ。これは舞衣」
メルザスさんが紹介の一言は私を物扱いみたいに。
口が悪いような。
「これって……でも私は国府津舞衣です……よろしくお願いします……」
「よろしくね。私は、ゼゼ・レルーテ」
自己紹介が終わったので、私は早速ゼゼさん達をソファに案内をしました。
「ちょっと。俺の自己紹介は!?」
忘れていました。
この男性って、やっぱり見た目と同じような不幸体質な人なのでしょうか。




