7.2キロ
7.2
「な、何をしているのですか……!?」
私は目の前にある、愛用のソファに座っていたメルザスさんに驚く。
しかもくつろいでいるなんて。
どうして彼女は私が鍵を掛けたはずの部屋に入っているのだろうか。
もしかして、メルザスさんは泥棒!?
そうだったら、追い出さないと。
「貴女の部屋でくつろいでいるだけよ」
「出ていってください……!」
そう口を開いた彼女に対して、ドアの近くに立てかけてあったほうきを持ち、私は攻撃を行ったのである。
彼女は驚いてソファから落ちてしまう。
もしかして私が攻撃してくるのを想定していなかったのかな。
「ちょ、ちょっと待ちなさい!は、話を」
「問答無用です……」
ほうきを振り回して追い詰めていくたびに、彼女はじりじりと窓へと下がっていく。
そして壁へと追い詰めたところで、彼女に攻撃をしようとしたものの、逆に私が持っていたほうきを掴んでしまった。
「あっ……」
「やめなさい」
掴まれてしまい、攻撃手段を失った私はただ立つことしか出来ない。
これは彼女の言うことを聞くしかないですね。
「それで……どうしてメルザスさんは私の部屋に……?」
「勿論、貴女の部屋はどうなのか見てみたかったから」
「出ていって……」
右手をドアの方向に向ける。
彼女を出ていかせるために。
「も、勿論これは建前よ。本当は話がしたくてね」
「話ですか……?」
何を話すのだろう。
私はメルザスさんの話を聞くために、彼女をとりあえず彼女がさっきまで座っていたソファにまた座らせることにしたのであった。




