4.2キロ
4.2
「舞衣……舞衣……舞衣!」
せっかく気持ちよく寝ていたけれども、誰かに起こされたのでしぶしぶ目を覚ますことに。
誰が起こしたのだろう……
「あっ……はい……痛っ……!」
「うっ!」
私は勢い良く起きて、目の前の人物のおでことぶつかってしまった。勢いが良かったものだから、かなり痛い。
おでこを押し付けて痛みを抑えながらその人物を見る。
「メルザスさん……!?」
「げ、元気かしら」
メルザスさんも同じように、頭を押さえて私を見ていました。
なんか悪いことをしてしまったみたい。
「どうして……」
鍵は掛けてあったはず。
もしかして……
「合鍵を貰って入ったのよ」
そう言われた途端、私は人を呼ぶために電話機を取ろうとしていました。
だって、パートナーとはいえ勝手に入ってくるなんて……
「ちょっと、やめなさいよ!」
「ですが……」
「勝手に入ってきたことは今日は謝るから、呼ぶのだけはやめなさい」
「わ、分かりました……そんな事よりも、どうして入ってきたのですか……?」
「まあ、貴女の部屋を見てみたいからね」
「そうですか……」
何を考えているのだろうか。
彼女のパートナーである私の部屋を見てみたいなんて……まあ、気にはならないことはないかもしれないけれども……
「綺麗な部屋ね」
「それは……ありがとうございます……」
「家賃は安そうね」
「大きなお世話です……」
「じゃあ、今日はこれで」
「もう帰るのですか……?」
「舞衣の寝顔が見れたことだから、充分よ」
「では、さっさと帰ってください……」
メルザスさんのこんな一面が見られたなんて……
そんな事を考えていると、私もメルザスさんと一緒に寝てみたいという気持ちが湧いてきてしまう。
でも、色々言われそうで嫌だ。




