3.1キロ
3.1
グリサ駅→敦井駅
「今日から早速、本番よ」
研修から2週間、メルザスさんにそう言われました。
私は飲み込みが悪いから、もうちょっと掛かりそうだと思っていましたけれども、なんとかなったみたいですね……
「やっとですか……?」
「何よ。今までの研修が嫌だったの?」
「そんな事は……」
「だったら、やりましょうか」
「はい……」
「やるんだったら、その気の弱い返事はやめなさい」
「は、はい……!」
「失礼します」
私達は駅へ行き、駅事務室の中へと入ります。
そこには、駅員さんがたくさんいて、色々な事をしていました。
彼らは交通事業じゃなくて、世界鉄道本体の駅員でしょうか……私と彼らとのネームプレートの色が違いますから。
「特別配達人です。荷物を預かりに来ましたわ」
「ご苦労様ですメルザスさん。そちらは新人ですか?」
「ええ、そう。舞衣、挨拶をしなさい」
「こ、国府津舞衣です……よろしくお願いいたします……」
「ええ。こちらこそ」
「では、配達する荷物です。住所はこちらに」
「分かりました」
私達は荷物を受け取って、駅の構内へと入ります。
そして、しばらくしてゆっくりと赤い色をした列車が入ってきました。外見とかからして、かなり古そうな列車みたいです。
「これに乗るのですか……?」
「ええ」
私達はその列車に乗り込みました。
内部は外見と違っていて、新し目です。
リニューアルでもしたのでしょうか。
「じゃあ立っていてね」
「立つのですか……?」
「当たり前じゃない。座るのはお客様のものだから」
「分かりました……」
私達はそのまま立って、列車が発車するのを待ちました。そして、数分したら列車は何事もなく発車しました。
音はやっぱり古い。




