2.1キロ
2.1
「お客様、終点ですよ」
「うん……?」
目を覚ましたら、汽車は終点の駅に停まっていた。
黒髪の少女は既に降りているようだ。
窓から見える青空が、私をぐっすり眠らせてくれたというのを教えてくれている。
見た夢は最悪だったけれども……かなりリアル過ぎる……
それでも最近は寝不足だったから、気持ちは良い。清々しい気分になれる。
だけどあんな夢を見るなんて……心もかなり疲れていたみたい。
「あっ……ごめんなさい……」
そんな事を考えている時間じゃなかった。
私は急いで荷物を整えて、列車を降りることにする。
改札で切符を渡して駅の外へ。
すると私の目の前には、古いレンガ造りの建物と新しいビルが混ざっている、少し不思議な街並みが広がっていた。
ここが新しい街グリサ……
わくわくしてくる。
「さてと、交通事業本社は何処にあるだろう……?」
そう思いながら、地図を見ていく。
私は元々地図を見るのだけは得意。
建物の場所と地図が一致さえしていれば、大体の場所は分かる。
この場合は……
「うん……こっちですね……」
私はある場所へと歩いていった。
少し緊張するけれども、それ以上にわくわくするという気持ちにもなっていた。
どうしてなのかな?
分からない。
けれども分かるのは、これから頑張らないとね!




