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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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リア充いじりのミッションでは

う〜ん!!

いじりますぜ!!


前書き担当 ウル・ファントム

「ほう〜?んじゃあ、今のこの!!男女2人が隣りに並んで歩いているという状況はっ!!一体全体!?どー説明するんですかねぇ!?」


俺の発言に対してレンヤは、その鋭い顔の眉間にしわを作る。ただでさえ、威圧感のあるレンヤの顔がさらに迫力を生む。

が、しかし、その額には汗が発生している事から、追い詰められていることに対する焦りからであると言うことが理解できる。

その証拠として、実際、レンヤ・サンナイトは後ずさる。

また、ソエルさんは、俺の発言に対して顔を真っ赤にしてあたふたと慌てている。

そんなに目に見えるように、恥ずかしそうにしているとこっちも恥ずかしくなってきそうだが、そこは置いておこう。

と、レンヤが少し上を向いて考えた後、ゆっくりと口を開く。


「これは...そう、ソエルを瓦礫の中から助け出したからだ。」

「そうだよ!私はレンヤに助けて貰って...!!」


ちっ。

やるな、レンヤ。

実際、このレンヤの発言が真実か嘘かの区別は、現在の俺には出来ない。

それを理解してての発言だ。


しかし、ここで引くわけには行かない!!


踏みにじられた者たちの魂のために!!

振られし我が同士たちの魂のために!!


「今のレンヤの発言が嘘か偽りか、今の俺には理解できないが...」

「おい、ウル。両方とも同じ意味じゃねぇか」

「...」

「...」

「と、とにかくだ!!レンヤとソエルさん。2人で並んで行動する必要はないんじゃあねぇのか?」


そう!!

そうなのだ!!

カップルどもめ!!

わざわざ並ばなくていいじゃねぇか!!

他人の前で!!

公衆の場所で!!

見せつけるようにイチャコラしなくていいじゃねぇかよぉお!!!

イチャつくなら家の中でしてろよ!!


おっと、前の世界での俺の妬み憎しみ怒り悲しみが蘇っちまったぜ!!

そんな、俺の心の声なんざ、もちろんレンヤには届く事はなく、レンヤは平然とした顔で答える。


「いや、仲間なら当然だろ?」

「そ、そうだよ!!私とレンヤは....その....仲間だから」


ーーッッ!!


そうか...仲間か。

そうだよなぁ。

仲間なら当然っちゃあ当然か。

俺にも、たむちゃん、ラフィーヌ、アリア姐さんという大切な仲間がいる。


「仲間か...。そうだな。そう言われちまったら...俺の負けだよ。レンヤ」


ソエルさんが、レンヤの仲間という言葉で少し、顔を赤らめながらも、肩を落として落ち込んでいたのは伏せておこう。

きっと、恋人とか、彼女と言って欲しかったんだろうな...。


「なんの勝ち負けか知らねぇが、ウル。これはいったい何をしてんだ?」


レンヤは、ラフィーヌやたむちゃんの方に向かって言っている事から、救助活動のことを質問しているのだと俺は理解する。

だから、俺はこの救助活動のことをレンヤとソエルさんに説明した。

俺の言葉を聞き、レンヤは頷いて数秒考える。

答えが出たようで口を開く。


「つまり、この国を再び復活させようってわけか?」

「まぁ、そんなとこかな。」

「それなら、まずは、このヒィジムの国の王様を見つけないとだね...。」


ん?

王様?


「えーと、ソエルさん。その、王様って...」

「まぁ、ヒィジム王だろうな。しかし、この城下町が崩壊している状態であるってのに、兵士の1人もよこさない。救助活動をしない...。よっぽど自分の事しか考えていない狂気の王か、それとも、王自身(おうじしん)()に何か起こったのか...」

「その王様を見つけないと、この国の復刻は難しいよ...。お金の事とかあるし...」


なるほど、確かに復帰させるには、経済力が必要となるだろう。また、周囲の同盟国とかに助けを求めるという事も考えるとやはり王様を見つける必要がありそうだ。


「よし、なら王様を探そうぜ!!」

次回は、王様を探します!!

ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

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