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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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レンヤとマーディでは

マーディが言っていた事...

いったい、何を考えていやがるんだ?


前書き担当 レンヤ・サンナイト

オレは現在、走っている。


このヒィジムという国の中を。


目的はただ一つ。ソエルを見つけ出すことだ。

タイラント帝国がソエルを狙っていることは、気づいていたが、まさかこの侵略行為もソエルを誘拐するのが目的だったとは。


しかし、マーディの野郎...。「タイラント帝国を攻めに行くなら自分も連れて行け」などと、意味の分からない事を言いやがった。


.....



「何だと?マーディ。それはいったいどういう意味なんだ?」

「...タイラント帝国の場所が分かるのはタイラント帝国の者だけだ。」

「確かに、タイラント帝国の居場所はオレでも分からねぇ。だが、お前がオレを助けることに対してお前に利益があるとは考えれない。」

「...利益ならある。自分を連れて行けば確実にタイラント帝国を攻め落とす事が出来るだろう。」


だろうな。

1度は戦ったことある俺が考えるに、マーディの回復力は異常だ。それに支援力も極めて高い。

オレはとにかく攻める。

マーディが常にサポートし続けることで、オレさ常時、最高のパフォーマンスで攻撃することが出来るだろう。

しかし...。


「それは、オレの利益の場合だ。お前の利益はいったいなんだ?」

「...タイラント帝国は変わってしまった。...今言えるのはこれだけだ。」



....



奴の目的はいったい何なんだ?

オレと手を組んでタイラント帝国を落とそうとしているのか?

それにタイラント帝国が変わった...。

まるで意味が分からねぇ。

現在、タイラント帝国にも何かが起こっているのか?

....

....んなもんオレの知ったこっちゃねぇよ。

オレはただ、ソエルを守るだけだ。


「ソエルーーーッッ!!居たら返事をしてくれ!!」


オレの感覚からするに、ソエルがこの当たりに居るはずなんだがな...。

周りを見回しても特にソエルの声は聞こえて来ない。

いや、ソエルの声どころか、人の声というものすら全く聞こえて来ない。

これはまずい。

とにかく片っ端から崩れている建物から見つけ出す!!

無事でいてくれーー!!


レンヤは、近くの崩れた建物の屋根に上がり、両手で、ただひたすら瓦礫の中を掻き分ける。

その際に、何度も何度も手に苦痛が走るだろう。

肉を切り、血が滲み、さらに、皮膚を刻み、血が次々と溢れ出て、手は既に、赤黒い状態となってしまっている。

だが、レンヤには、その際の苦痛は脳に伝わることはない。

痛覚が死んでいるのではない。

レンヤからすれば、そんなことはどうでもいいことなのだ。

自分の手の皮膚が剥がれ、血が滴り、ボロボロとなっても、どうでもいいことなのだ。

ソエルが無事で居てくれれば、レンヤ自身がどうなろうと、どうでもよいことなのだ。


レンヤが瓦礫を掻き分ける事、数分。

その瓦礫の中から女性らしき姿が目に入ったのだ。


「ん?...ソエルか!!」

「...レ...ンヤ...?」

「あぁ、そうだ、オレだ!!レンヤ・サンナイトだ!!」


ようやく、ソエルを見つけることが出来たぜ!!

しかし、ソエルの状態は無傷とは言い難い状態となっている。

だから、俺は早くソエルを瓦礫の中から外へと連れ出した。

そして、ゆっくりと横に寝かせる。


「レ、ンヤ...」

「大丈夫だ、俺がいる!!ほら、回復のポーションだ!!」


オレはポーションをソエルの口にへと近づけ、ゆっくりと、飲ませるようにする。

ソエルは目を閉じて、コクコクと飲み込む。

ポーションが喉へ伝わった後、ソエルの体は青い光に包まれ、次第にゆっくりと傷口が回復していく。

次第に、ソエルの顔色は良くなっていく。


「レ、ンヤ...レンヤ、レンヤ!!」

「無事で良かったよ!!ソエル!!」


オレはソエルを抱きしめる。

本当に、無事で良かった!!

最近、題名(サブタイトル)を決めるのに悩み始めました!!w

これはまずいですw


さて、次回はまたちょこっとレンヤの物語をして、ウルの方になるでしょう多分っ!!


ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

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