保護クエスト開始では
スピノコギドンとは!?
マイミー森林についてとは!?
そして、冒険に出かける準備の話です。
「その...スピノコギドンって...?」
「あぁ、ウル様たちはここに来たばかりでしたね。スピノコギドンは本来、マイミー森林のさらに奥のイミール川に生息しておりますが、この時期になると繁殖や食料確保のためゆマイミー森林にやってくるんです。」
「なるほど〜、繁殖や食欲によって暴走しがちになってしまうってわけですね〜!!」
「確かに危険な状態ですが...ほとんどの冒険者たちが出かけていますし...」
「なら!いったいどうすりゃいいんだ!!俺の娘を助けるためにはよぉ!!」
これはまさに絶対絶命の崖っぷち状態である。
このギルド中の誰もがそう思っているのだが、俺達にはまだ、希望がある!!
そうだろ!?
ここに、冒険者がいるじゃねぇか!!
さぁ、俺達に依頼をしな!!
「まだ..諦めるにはまだ、早e...」
「私たちが行きますよぉ〜!!!」
「本当か!!」
「ですが!あなたたちはまだ経験が...」
「いま!!娘さんを助けれるのは私たちしかいないですよ〜!!!」
たむちゃんの言う通りだよ。
うん。
別に俺はいいことを自分が言おうとしたわけじゃないし、娘さんを助けることになれるのなら結果として変わらないし!
たむちゃんの言葉を聞いて、武器専門店のおやっさんは満面の笑みで語った
「ならば!娘を頼む!!どうか、必ず!!」
「ええ、任せてください!!必ずや、娘さんを連れて帰ります!!」
「ですよぉ〜!!」
俺達の返事を聞いた受付のお姉さんは『緊急保護クエスト』として、俺とたむちゃんにその仕組みについての説明するを始めた
「では、武器屋の娘の方を保護するためのクエストの説明をいたします。まず、マイミー森林へと向かいます。その際の移動はこちらがご用意いたしますのでそれをお使い下さい。どうやら娘さんは徒歩で行かれたそうなので、ちょうど良い時間にマイミー森林につくと思われます。クエスト内容としてはとにかく娘さんをの身の安全を優先して頂ければと思います。つまり、無理にスピノコギドンと戦う必要はありません。」
「なるほど、しかし、時間が惜しい。早急に出発したいと思います。」
「それでしたら、どうぞ、門の方へ。すでに準備は出来ております。」
「じゃあ、行ってきます!」
「行ってきますよぉ〜!!」
「娘を頼んだぞ!!」
俺とたむちゃんはギルドから出て、門の外へと向かった。
門の外では、大きな馬車が止まっており、馬車には大きなテントのようなものがついていた。
そのテントの上には『ウル、ルシュタム用移動・移動竜車』というプレートがついていた。
その竜という所に気づいた。そう、馬ではなく、竜が俺たちを運ぶのだ。
竜と言っても、翼はなく、イメージとしては2足歩行に特化したトカゲの感じだ。
足腰の筋肉が身体の殆どを覆っているほどの発達がみえるが、それとは反対に前足は木の枝のように小さく細い。
『クゥルルルルゥゥ...』
「あぁ、よろしく頼むよ。」
どうやら、この竜は人懐っこいらしく、初対面の俺にも甘えた声を出してきたので、頭をゆっくりと撫でてやった。
その手の動きに合わせて、目を閉じて気持ち良さそうにしている。
「流石ですよぉ〜!!ウル!!」
「ありがと、たむちゃん。さぁ、行こうか!!」
俺は竜の口についた手綱を引っ張り、地面を駆けるのだった。
全ては、おやっさんの娘を探すために。
いざ、マイミー森林へ!!
その森林に行く際に様々なことが起こることでしょう。いいことも悪いことも。それに対してどのように行動していくのかが、今後の楽しみです!!