帝国の兵士との戦いでは
無事でいてくれよ!!
たむちゃん!!ラフィーヌ!!
前書き担当 ウル・ファントム
俺とアリア姐さんは、ラフィーヌと約束した武器市場へと向かっている。
アリア姐さんが言うには、そろそろ着く時間らしいのだが...。
周囲は、何処も建物が崩れた後が残っているという状態であるため、俺にはどこを走っているのか検討がつかない。
そんな中、何人もの人影が多く見えてきたのだ。
「あれは!?」
「ラフィーヌとルシュタム!?」
そう、俺の仲間であるラフィーヌとたむちゃんが帝国軍と戦っているのだ!!
帝国軍は真っ黒なフルプレート装備で統一されており、胸にはタイラント帝国のトレードマークらしき物が掘られている。
「ウルですよ〜!!ウルとアリアが助けに来てくれたですよ〜!!」
戦い中であるが、たむちゃんが俺とアリア姐さんの存在に気付き、ラフィーヌにその事を知らせる。
その言葉を受け取ったラフィーヌは笑顔を見せる。
「やっと、来たわね!!」
「あぁ、遅れてすまない!!」
「ちっ、増援か!!」
タイラント帝国の1人が声を出す。
それはもう悔しそうに。
「さぁて、待たせたな!!こっからが本場だぜ?」
声を上げ、腰の剣を構えて、こちらの戦意を見せる。もちろん、隣の姐さんも俺の動作に合わせて1本の刀を抜く。
俺たちの様子を...俺たちの戦意を確認してから、声を上げて突撃してきた!!
帝国軍の武器は多種多様で、剣、槍、斧などの接近武器を装備している者が前に出ている。
後ろには、弓で撃つ者や、魔法を使う者が攻撃する準備をしている。
相手が軍隊であるに対して、俺たちは、俺とたむちゃんとラフィーヌとアリア姐さんの4人だけである。
このピンチな状態で今まで、たむちゃんとラフィーヌの2人だけで戦っていたのだ!!
そう考えると2人を前に出すのは極めて不味い!!
「よし、俺とアリア姐さんが前に出る!!たむちゃんとラフィーヌは後ろで休みながら、援護を頼む!!」
「了解だ!!」
「援護するですよ〜!!」
「ふふ、相手の攻撃を全て防ぐわ!!」
俺は早速近くの帝国の兵士へと攻撃を仕掛ける!!
上段から下段への切り下げ!!
金属と金属のぶつかる独特の甲高い音が鳴り響く!!
その音の後に剣から振動が手に伝わり、しっかりと握っていないと落としてしまいそうだ!!
しかし、このように考え事をしているほど暇はない!
戦場では一瞬の隙が命取りとなる!
ほら、相手がすぐに次の攻撃を仕掛けてきている!!
「残念だが、読めているんだよっ!!!」
「ーーッッ!!!」
俺は下からのすくい上げで帝国の野郎の剣を弾き、クルッとターンをして!
ズバッと横から切りつける!!
ふっ....決まったぜ。
どう?
俺も結構強くなったでしょ...
ん?
あれ?
兵士さん無傷で立っているんだけど?
「え?何で?」
あー、最近、寒いです!!
次回も、戦いの続きです!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




