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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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帝国の兵士との戦いでは

無事でいてくれよ!!

たむちゃん!!ラフィーヌ!!


前書き担当 ウル・ファントム

俺とアリア姐さんは、ラフィーヌと約束した武器市場へと向かっている。

アリア姐さんが言うには、そろそろ着く時間らしいのだが...。

周囲は、何処も建物が崩れた後が残っているという状態であるため、俺にはどこを走っているのか検討がつかない。

そんな中、何人もの人影が多く見えてきたのだ。


「あれは!?」

「ラフィーヌとルシュタム!?」


そう、俺の仲間であるラフィーヌとたむちゃんが帝国軍と戦っているのだ!!

帝国軍は真っ黒なフルプレート装備で統一されており、胸にはタイラント帝国のトレードマークらしき物が掘られている。


「ウルですよ〜!!ウルとアリアが助けに来てくれたですよ〜!!」


戦い中であるが、たむちゃんが俺とアリア姐さんの存在に気付き、ラフィーヌにその事を知らせる。

その言葉を受け取ったラフィーヌは笑顔を見せる。


「やっと、来たわね!!」

「あぁ、遅れてすまない!!」


「ちっ、増援か!!」


タイラント帝国の1人が声を出す。

それはもう悔しそうに。


「さぁて、待たせたな!!こっからが本場だぜ?」


声を上げ、腰の剣を構えて、こちらの戦意を見せる。もちろん、隣の姐さんも俺の動作に合わせて1本の刀を抜く。


俺たちの様子を...俺たちの戦意を確認してから、声を上げて突撃してきた!!

帝国軍の武器は多種多様で、剣、槍、斧などの接近武器を装備している者が前に出ている。

後ろには、弓で撃つ者や、魔法を使う者が攻撃する準備をしている。


相手が軍隊であるに対して、俺たちは、俺とたむちゃんとラフィーヌとアリア姐さんの4人だけである。

このピンチな状態で今まで、たむちゃんとラフィーヌの2人だけで戦っていたのだ!!

そう考えると2人を前に出すのは極めて不味い!!


「よし、俺とアリア姐さんが前に出る!!たむちゃんとラフィーヌは後ろで休みながら、援護を頼む!!」

「了解だ!!」

「援護するですよ〜!!」

「ふふ、相手の攻撃を全て防ぐわ!!」


俺は早速近くの帝国の兵士へと攻撃を仕掛ける!!

上段から下段への切り下げ!!


金属と金属のぶつかる独特の甲高い音が鳴り響く!!

その音の後に剣から振動が手に伝わり、しっかりと握っていないと落としてしまいそうだ!!

しかし、このように考え事をしているほど暇はない!

戦場では一瞬の隙が命取りとなる!


ほら、相手がすぐに次の攻撃を仕掛けてきている!!


「残念だが、読めているんだよっ!!!」


「ーーッッ!!!」


俺は下からのすくい上げで帝国の野郎の剣を弾き、クルッとターンをして!

ズバッと横から切りつける!!

ふっ....決まったぜ。

どう?

俺も結構強くなったでしょ...


ん?

あれ?

兵士さん無傷で立っているんだけど?


「え?何で?」

あー、最近、寒いです!!


次回も、戦いの続きです!!

ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

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