レンヤ対マーディ開戦では
さぁて、けりをつけようか...マーディ!!!
前書き担当 レンヤ・サンナイト
俺とアリア姐さんはとにかく走る!!
走る!!
ラフィーヌとたむちゃんと合流するために!!
しかし、一つ気になる事がある。
そう、現在、レンヤが戦っているであろうマーディという男だ。
「なぁ、アリア姐さん。あのマーディって男っていったい...?」
走りながらであるため、荒くなりつつある呼吸を整えて、俺は隣にいるアリア姐さんへと問う。
アリア姐さんは俺の質問に対して、軽く頷きすぐに答える。
「マーディ・ラスター・フィラスパラト...。凄腕の冒険者で高難度クエストを単独で楽々とクリアすると言われていた...。」
「単独で...?高難度クエストを...?それなら姐さんだって...」
「いや!私とは違う!!....ウル。マーディのジョブは何だか想像できるか?」
マーディのジョブ?
うーん。
あのガタイで、隠しきれていない筋肉量から考えると、明らかに戦闘重視の...特に接近戦に長けたジョブであることは予想される。
「詳しくは分からないけど、接近戦重視の戦士系ジョブかな?」
「...やっぱり、あの見た目からしたらそう思うか。」
「あぁ。身体にも恵まれていて、筋肉量も桁違い。それであの厳つさ!!」
いや、それ以外に考えれないっしょ...
アリア姐さんは俺をじっと見つめて、ゆっくりと口を開いて答えた。
「マーディは『ジョブ・神官』だ。」
「え?」
・
「ちっ!効いているって様子じゃねぇなぁ...」
さっきからオレは、マーディにありとあらゆる角度から様々な部位に、拳を叩き込んでいる。
溝うちやら、筋肉の筋のところやら
...しかし、全く動じていない。
しっかりと殴り込めれてないのかと思ったが、そうではない。
その証拠として、現在オレの拳にジンジンっとした痺れに近い痛みが走っている。
これは、物に拳をぶつけた時の痛みだろう。
オレの殴りによってオレ自身がダメージを受けることとなっている...
「...もう、いいか?」
ーーッッ!!!
その言葉をマーディが放った瞬間、一瞬にしてオレの目の前にまで距離を詰めた!!
あの大きな巨体が...だ。
そして、俺の頭とほぼ同じくらいの物体がオレの腹部目掛けてやってくる!!
これは、マーディの拳!!
軌道をずらすためにマーディの手首をオレは狙う!!
見事オレの拳はマーディの腕を捕えれたが、マーディの拳はオレの攻撃では軌道をずらすことが出来なかった。
「ぐっーー!!!」
腹部に急激な苦痛がオレを襲う!!
そこから地震のように、波のように、次から次へと痛みが広がって行く!!
そして、浮遊感を味わい...しかし、その浮遊感はゆらゆらとした落ち着いたものではなく、速さに特化したもののようなスピード感があった!!
その数秒後に背中に衝撃が走る!!
背中を強打したのだろう。
オレは周囲を確認すると、民家の部屋の中にいた。
その部屋はテーブルや本棚があってベッドがあるというごく普通の民家だ。
しかし、一つの違和感は、その家には大きな穴が空いており、外から丸見えで、家具がボロボロになっていることだ。
その事でオレは、マーディに拳でこの民家まで飛ばされたのだと理解する。
「...まったく。あの時から全然変わっていない。面白くない。」
マーディは弱者を見下すかのような視線でオレを見る。
いや、マーディ自体にそんなつもりはないのだろう。
だが、現在オレは横たわっている状態であるため、目線の差が大きく生じ、マーディが見下しているように感じるのだろう。
「ははっ。食らっちまった食らっちまった...。だがな。この程度じゃあ、まだオレは倒せない...ぜ?」
「...痩せ我慢。そんなんだからお前は必要な時に、大切な者を守れない。」
「....。」
「...ソエルをタイラント帝国に奪われたら。お前はどうする?」
ソエルを奪われたらだと?
んなもん、決まってんだろ。
「オレは、タイラント帝国を殲滅する!!そして、ソエルを無傷で取り戻す!!」
「...ならば、ここからは全力でかかってくるがいい。」
マーディはそう言って両手を大きく広げ、向かい打とうという意思を見せる!!
ふっ...おもしれぇ...
「なら、せいぜい後悔しないようになぁ!!」
ようやく、金曜ですね!!
ん〜ん!!
さぁて、ゆっくりしましょう!!
次回、レンヤ対マーディの続きかと...!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




