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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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タイラント帝国の侵略では

レンヤの焦り!?

これは明らかにまずいか!?


前書き担当 ウル・ファントム

いつもは、クールで落ち着いている感じのレンヤだが、『タイラント帝国』という言葉を聞いた瞬間、一瞬にして表情が変わった!!

まるで、焦っているかのように。

その表情は、レンヤの仲間のソエルが誘拐された時と同じような表情だ!!


「分かった!!レンヤ!!...ラフィーヌ聞こえているか!?」


レンヤが焦っているってことより、タイラント帝国がよっぽどの強敵であることは俺でも予想する事ができる!

だから、今、俺がする事はとにかく、レンヤの言うようにラフィーヌたちと合流する事である!!


『ええ!!聞こえているわ!!どうするのウル!?』

「今、どこにいるんだ!?俺たちがそっちに合流にしに行く!!」

『そうしてくれると助かるわ!!あたしたちは武器市場の所で交戦してるから!!』


そう言って、ラフィーヌとの通信は切れた。

ラフィーヌとの会話の中で後ろから人々の叫び声や、爆発音が紛れているため、時間が本当に無いと言うことが予想される!!


今すぐにでも、助けに行かないと!!


「アリア姐さん!!レンヤ!!武器市場って所に向かおう!!」

「武器市場...だと!?くそ!距離があるな!!」

「だが、行くしか無い!!急げ!!アリア調査隊隊長!!ウル!!」


レンヤは公開裁判所のドアを勢いよく開けて走り出す!!

もちろん、俺とアリア姐さんもそのレンヤの後に続いて行く!!


外に出て、初めて気づく事ができたが、当たりはまさに戦争中の国という言葉が合う様子だ。


当たりの民家が無差別に崩壊されており、所々に倒れた人々が、転がっている。

さらに、火薬の匂いのような煙、物が焦げる匂いが混じりあって、悲しみで満ち合うれているのだ。


「何の罪も無い人々が...こんなに!!」

「ウル、悲しんでいる暇をくれるほどタイラント帝国は甘くないぞ!!オレたちは、本当に守るべき者を助けに行くんだからな!!」


レンヤは振り返るように前から意見を出す。

そのレンヤの足は減速する事は無い。


分かっている...。

今、ここで見知らぬ人の死を悲しんでいる時間がない事なんて...。

でも、この人々にも俺たちと同じような日常があって...

笑顔があって...

そう考えると、何だか、赤の他人の事じゃないような気がして...。


「ウルの気持ちは私も良くわかる。しかし、今を生きている者を守ることが優先すべきだと思う。」

「....そうだね」


と、不意にレンヤが立ち止まったのだ。


先ほどの風を斬るような、勢いのある走りなら止まることなどないと思っていたため、俺は驚きを隠せない。


「レンヤ、いったいどうしたんだ?」


「....マーディ」


レンヤの口から放たれたその名前は聞いたことの無い名前だった。

だが、レンヤの瞳は一直線にとある人物を見ていることに気づいた。

いや、この鋭い眼は見ていると言うには、穏やか過ぎる。

そのレンヤの目は鋭くつり上がっており、目と眉の距離が非常に近くなっている...そう、睨みつけているのだ。


「...レンヤ・サンナイトか。」


レンヤが睨みつけていた相手の男がこちらの存在に気づき、振り向く。


その見た目はガチガチのゴリゴリのムキムキな身体で、顔の所々に傷が何本も入っている事から、肉弾戦が得意で戦闘慣れしているのであろうと予想される。

また、身長も、180越しのレンヤ・サンナイトよりも圧倒的に高い事から、200cm...つまり、2m越しの大きい人物であることがわかる。

それほどの大きな身体であるため、着ている軍服に似たような服装がピッチリとしており、さらにガタイの良さをアピールしているかのようだ。


「レ、レンヤ、あんなにでかい奴と知り合いか?」

「あぁ、マーディ・ラスター・フィラスパラトは、唯一、オレに勝った男だ。」


ん?

今、何と言った?

レンヤに唯一勝っただと?


「レンヤ・サンナイトに勝つとは流石、マーディと言った所か。」

「アリア姐さんも知っているのか!?」


おいおい、どんだけスゲェんだよ!!

いや、確かに、威圧感やばいけど!!



「...懐かしい記憶。もう1度、負けに来たのか?」

「ふん、勘違いするなよ、マーディ。オレはあの時とは違う。テメェに勝つ!!」

今日は書かせてもらいました!!

最近、宿題が多くて困ります〜w


次回も、タイラント帝国の侵略を防ぐ話です!!

ではっ、ゲ砂焼き鳥でした!!

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