表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
83/188

キラとルマの戦いの後では

凄い...ですよ〜!!


前書き担当 ルシュタム

キラの叫び声とほぼ同時に、魔導書が宙へ浮かぶ!!

すると、その魔導書がパラパラパラパラと強風が吹いているのではないだろうかと思わせるほどの勢いでページが次から次へとめくれていく!!

そして、魔法陣が一瞬にして展開し、その魔法陣から一斉に様々な属性を持つ魔法が放たれる。

炎、水、土、風、光、闇、いや、あるいはそれ以上かもしれない。


そもそも、属性魔法は大体の場合、色彩を持っているものである。

例えば、炎なら赤、水なら青....などのように。

これ程の数の属性魔法が一斉に発動したため、この魔法は多種多彩の色を煌めかせている!!


それは、まるでオーロラのように....


「あぁ...なんて綺麗なんでしょう」

「こんな...魔法があるとは...な」


そのオーロラのような魔法は観客の目を釘付けにするに相応しい程の美しさを放っていた。

上品で、神聖な美しさの影響により、誰もがため息を漏らす。そのため息は感心した時に起こる、いわゆる感嘆のものだ。


しかし、美しさに見惚れているのもつかの間。

オーロラはすぐさま、煙の中へと消え去る。

オーロラの発生源の本体が目的物(ルマ)への攻撃に成功したためである。


「ふぅ...。やっぱり、これは気持ちいいなぁ!!素晴らしい!!美しいよ!!」


自分のお気に入りの魔法なのであろう。

キラは喜びをあらわにしている。

そして、まだまだ余裕の表情であるので、観客はキラに向けての拍手を捧げる!!


「ブラボー!おぉ、ブラボー!!」

「すげぇぞ!!キラ・ドライト!!」


その観客に対して、照れくさそうにキラは笑顔で手を振りながら答える。


「....いやぁ、見事だったわ。」


ーー!!

煙がゆっくりと消えていくに連れて薄らと姿を見せたのはルマ・クレッセントである!!


「ルマ!!」

「素晴らしい攻撃ね......。でも、私はダメージを受けていないわ...」


その言葉は嘘ではないことが観客たちが理解するのに時間は必要なかった!!

そう、彼女の防具が全く無傷なのである!!

すると、観客の誰が呟くかのように声が漏れる...


「そ、そんな...キラのあのオーロラのような魔法を受けたのに!?」


「私は既に防御強化の魔法を発動していたのよ...」

「ふっ、だろうな!!俺の相棒、ルマ・クレッセントは接近戦、及び自己強化系魔法に特化しているからな!!」


「あ、相棒...?仲間ならこんな所で騒いで欲しくないですよぉ〜...」


どうやら、キラとルマは仲間同士のようだ。しかし、それなら、観客の誰かの言う通りで、この大広間の所でどんちゃん騒ぎは止めて頂きたい所だ。

しかし、主犯のルマやキラは止めようという気配は全くない...むしろ、さらに激化しようとルマはキラに対して不敵の笑みを浮かべながら語りかけ..,


「さぁて、カウンターと行...」


「そこまでにしてもらえる?」


そのルマを無理やりにでも止めに入ったのは、錬金術師ラフィーヌだ。

ラフィーヌは多少眉を寄せ、ルマとキラの間に立ち、決闘を中断させるような形でいる。

もちろん、その行動をルマは良いとは思わず、口を開く


「残念だけど、それはできないわ、錬金術師店さん。私はこのキラ・ドライトを倒さないと気が済まないの!!」

「不本意ながらも、俺もルマと同意見だ。決着を付けて、どっちが先に買い物をするかを決めるんだ!!」


2人とも自分の思っている事をそのままラフィーヌに告げた後、すぐに、お互いに睨み合いが始まる。

しかし、口元には攻撃的な意味を込めて笑みを浮かべている。


「...もう、勝手にしたら」

「えぇ。言われなくても」

「勝手に、させてもらおう」


ラフィーヌは店にゆっくりと戻っていく途中で、ふと思い出したかのように足を止めて、独り言のように呟く。


「お店に、あんたたちの欲しいものが残っていたらいいわね...」


「「え?」」


ラフィーヌのその呟きを聞いた瞬間、2人は声を合わせて、そのラフィーヌの言葉の意味を理解しようとする。


欲しいものが...残っていたら...?

つまり、早く買いに行かないと、残っていない可能性が.......あるって事?


「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!今すぐに買います!!買わせてくださぁい!!!」」


2人の息の合った声を聞き、ラフィーヌは笑顔で店へと戻り、販売を始める。


「さ、どれにする?」

「その剣と、あっちの斧と、あの、ガントレットと...」

「おい、装備ばかりにするなよ!?ここはポーションなどのアイテムをだな...」

「知ってるわよ!!分かってるわよ!!回復アイテムは貴重だからね!!えぇーと、後は、これとこれとこれとこれと....」

「おい、おい、これじゃあ、財布がキツくなるぞ!?...あ、これもください!!」


急いで欲しい商品を次から次へと購入していくキラとルマ。

その様子を観客たちは眺めながら同じことを思うだろう。


財布共通なら、そこまで順番関係ないだろ...と。


「たむー!!たむも手伝ってー!!」

「は、はぁーいですよぉ〜!!」


ラフィーヌに呼ばれたため、ルシュタムは商品を渡すのを手伝う。

その商品の数は店のほとんどを買い占めたと言っても言い過ぎではなく、過言でもないほどの量であった!!


「ふ、ふう...何とか間に合ったわね!!キラ!!」

「そうだな、ルマ。また決着は次にしようか。」

「しかし...今思ったら結構、商品あってよかったわ!!」


そのルマの言葉を聞き、ラフィーヌは誰にも見えないように...そして、誰にも聞こえないような声で呟くのだ。


「買った...計画通りぃぃ.....!!!」


残りが少ないかも知れないと思わせることで気持ちに焦りを与え、あらゆる商品が必要なものであるという錯覚に陥り、とにかく何でも買ってしまいたくなる!!

これが、商売術!!


この理論は相手がお金持ちであれば、あるほど強い効果を発揮する!!

これが、商売術!!


相手がお金を沢山持っているかどうかなんて、その人の装備を見れば大体想像がつく!!

そして、立ち振る舞い、雰囲気からも商人としての経験により推測できる!!


こ・れ・が!!!

商売術ーっ!!!!


「ラフィーヌ!!凄いですよ!!大儲けですよー!!」

「そうね、いいお客様だったわ!!まいど!!」


ーーッッ!!!!

瞬間!!

巨大な揺れが走ると同時に爆発音が当たりを包む!!


「ラフィーヌ!!大丈夫ですか〜!!!」

「たむ!!これを!!」


ラフィーヌから渡された者をルシュタムは受け取る事となる。


「こ、これは!!武器ですか〜!?」


ルシュタムが驚いている間、この異変に気づいた誰かが怯えるような声で周囲の仲間に告げる!!


「み、見ろ!!て、帝国軍だ!!!」

今日、シン・ゴジラがありますね!!

私、ゴジラのファンなんですよ!!

映画の時に行けなかったんで、嬉しいです!!

映画の時は、家族が私を置いて勝手に行ってたんで、まるで焦がされた気分ですよ!!

まぁ、今日見れるので嬉しいですが...


さて、次回はウルたちの方へ戻ると思いますが、明日からまた、車の教習があるので、出せるかどうか分からないです!!

では、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ