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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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レンヤの公開裁判の判決では

犯行の動機だと?

んなもん決まってんだろ...


前書き担当 レンヤ・サンナイト

裁判長はレンヤに犯行の動機を問うのだが、俺はそのレンヤの動機の事を知っている。

それは、ワルダーナがソエルを誘拐したことに対してだ。

いや、もしかしたら、他にも....?


「オレの動機だと?...そんなもんは決まっている。コイツは...。ワルダーナはオレの仲間を誘拐したんだ!!今までも誘拐して乱暴しようとしてた!!そんなクズ野郎を潰して何が悪いんだ?」


やはり、ソエルの事のようだ。

仲間が危険になったということで国を滅ぼしたと。

その事を聞き、裁判長はワルダーナ国王にその事が事実かどうかを確認する。


「レンヤ・サンナイトの発言で間違いは無いのですか?ワルダーナ国王。」


ワルダーナ国王はまた焦りの表情を浮かべ、隣の秘書へ助けを求める。

秘書は軽く頷き...


「残念ながら、そのような事は一切行っていません。つまり、全て、レンヤ・サンナイトの戯言で作り話です。思い違いでレンヤ・サンナイトが我が国を襲ったと考えるべきかと思われます。」

「....オレが偽りを述べていると言いたいのか?」

「その可能性は高いでしょう。仮にもし、そのような事があったとしたらまずは、警察に言うのが正しい事かと....」

「警察には何度も頼んだんだよぉぉお!!!!」

「....」


メガネの秘書の言葉を遮るかのように放たれたレンヤの叫びはこの騒がしい裁判所を瞬時に黙らせ、レンヤはゆっくりと口を開く。


「テメェらのいう警察ってやつらには言ったさ...。何度もなぁ。だがな、警察(アイツ)らは何もしなかったんだ!!テメェらの後ろ盾にいるタイラント帝国にビビったんだろうよぉぉ!!!いや、そうじゃ...いかねぇだろ。警察ってのは、平等じゃなきゃいかねぇだろ!!」


自分の意見を途中で切られた事に苛立ちが現れたのか、メガネの秘書は少し眉を動かした。

しかし、すぐに、冷静さを保ったまま意見を述べる。


「ならば、レンヤ・サンナイト。警察が動かなければ自らが滅ぼしていいというのか?」

「じゃあ、何か?テメェは警察が動かないなら仲間を...見殺しにしろと言うのか!!!」

「私の質問に...!!!」

「今のがオレの答えだ。警察が動かないならオレが行くしかない。そうでねぇと、取り返しがつかなくなっちまったらどう責任取るんだ。」


レンヤの意見の言いたい事は理解できる。

いや、むしろ、俺も同意見だ。

仲間を助けたいという一心でここまでの事をしたということだ。


「...なら、レンヤ・サンナイトよ。確かワルダーナ国王が誘拐したと言ったが、何故、誘拐の依頼したのが、ワルダーナ国王だと思ったのだ?」

「...それは、どういう意味だ?」

「レンヤ・サンナイト、貴様の言った誘拐犯を雇ったのが何故、ワルダーナ国王だと思ったのか聞いているのだ!!」


そのメガネの秘書の叫ぶような言葉を聞き、レンヤは(うつむ)く。


数秒間の沈黙が訪れたのだ。


おい、嘘だろ!?レンヤ!!

まさか、あの誘拐犯たちをかばっているのか!?

そんな事をしたらお前が!!

レンヤ!!


その沈黙の時を破ったのはメガネを掛けた秘書だ。


「ふふふ、やはり、作り話のデタラメだったか。では、裁判長!!これにて、レンヤ・サンナイトを有罪とし、今すぐ....」

「....ふっ。まだ気づかねぇのか?もう、テメェらに勝ち目が無いってことによぉ」


レンヤは満面の笑みで...しかし、攻撃的な笑みでメガネの秘書に煽り始めたのだ!!

無論、こういう知的タイプは煽りに非常に弱い人が多く、見事、乗ってくる!!


「勝ち目が無い?何を言っているのかわからないな!!レンヤ・サンナイト!!この裁判はワルダーナ国王と私が勝者だ!!敗者で勝ち目が無いのは、貴様だ!!」

「なら、この敗者に教えてくれよぉ。自称勝者さんよぉ。オレは、いつ、ワルダーナが誘拐犯を雇ったなんて言ったー?」


レンヤの言葉に理解できていなく、メガネの秘書は目を丸くしている。

そして、急に腹の底から笑いがこみ上げてくるのでその流れに身を任せて、笑い出す。


「ふふふっ、何を言い出すと思えば、そんな事、犯行の動機の時に.......ーーッッッ!!」


この裁判所内の人間全てに、レンヤ・サンナイトの犯行の動機の発言の言葉が蘇る。「ワルダーナはオレの仲間を誘拐したんだ!!」と。


「やっと気づいたか。オレは一言も、雇って誘拐なんて言ってない。なぁ、なんで、ワルダーナ国王が雇ったなんて発想が思いついたんだ?」

「そ、それは!!王が自らか動くことなんて有り得ないからだ!!大体の場合は雇うだろう!!」

「ほー、ならテメェのワルダーナは今まで雇って悪さをしてたのか?」

「ち、違っ!!え、えっ、と.....いや!!とにかくだ!!雇い主がワルダーナ国王であるという証拠がない限りは、レンヤ・サンナイトの発言など無効だ!!」


俺でもわかるほどに、メガネの秘書がだんだんと焦ってきて、苦し紛れの言い訳を次から次へと並べている。

これは決まったな。


「なら証拠となるもの出せばいいんだな?」

「そ、そうだ!!証拠だ!!証拠!!無いだろ!?ある訳が...」

「おら、誘拐の依頼書だ。」


レンヤは何処から取り出したのか、A4サイズくらいの紙切れを出している。

その紙切れには、誘拐依頼者名として、ワルダーナ国王の名前とサイン。そして、指紋があった。


「あ、あ.......そんな、処分したの...に...」


メガネの秘書はその場に倒れ込み、悔しさから震えている。

そんな様子を見た後、レンヤは裁判長へ振り向き


「で、裁判長。この判決は...いかに?」

「うむ。レンヤ・サンナイトを無罪とする!!」

「だろうな。」

「レンヤ・サンナイト。どうやら、君は無意味な殺戮をした訳ではないようだな。戦意があるかどうかを確認した後に戦ったという事で、戦意の無きものには何もしていない。さらに、ワルダーナ国はそもそも悪評高い国だからな。」


裁判長は始めからレンヤ・サンナイトを信じていたような言い方をしているのには理由がある。

裁判長の手元にはワルダーナ国の国民の意見、今までのワルダーナの行動、レンヤ・サンナイトの行動、ワルダーナ国の動きについてなどの資料が手元にあったため、どちらが本当の事を言っているのかは大体、想像できていたようだ。


「やったな!レンヤ!!」

「あぁ、当然だウル!!どんな事でもオレが負けるわけない!!」

「本当に、凄いな...レンヤ・サンナイトは!!」


俺の賞賛に対して、レンヤは余裕の表情で答える。

さすが、レンヤだな。

全て計算内って訳か...


「ーーッ!?」


瞬間!!このヒィジムにて巨大な爆発音と共に、大きな揺れが襲う!!

ヒィジムに巨大な爆発音が!!

いったい、なにが起こったというのか!?

それは次回になります!!

ではっ、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!

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