ヒィジムで行われる公開裁判では
え!?ウルとアリアは公開裁判を見に行くんですかー!?
私も行きたかったですよぉ〜!!
前書き ルシュタム
アリア姐さんが何か言ったような気がする。
いや、きっと、俺の聞き間違いだろう。
公開裁判を見に行くなんて....
そんな事を言い出すような人じゃないのは、この2~3日でわかっているつもりだ。
だから、俺は素直に聞き直すことにする。
「ん?姐さん何て言った?」
「公開裁判を見に行こう!!」
こうかいさいばん?って、公開裁判だよな...
えぇ!?
「....え?」
「...どうした?ウル?」
「ね、姐さん本気か!?一体どうしたというんだ!?」
公開裁判
その名の通りで、裁判を一般市民でも参加して聞く事ができる裁判の事。
姐さんは俺の驚いた声に対しても平然としている。
この事から、姐さんにはしっかりとした目的があるということが読み取れた。
ならば、その目的とやらを詳しく聞かせてもらう事としよう。
俺はそう思い、姐さんの目をじっ..と見つめる。
深い青で吸い込まれそうな透明感を放っている瞳を...
すると、アリア姐さんは口を開き、姐さんの考えを俺に伝えようとする。
「ウル、その被告人は、国を1人で圧倒的な力でなぎ倒していったらしいじゃないか!」
「そ、そんな危険なやつの裁判をアリア姐さんは見たいのか!?」
そんなとんでも無いやつの裁判は明らかに危ないと思う!!
だって、1人で国を滅ぼせれる奴だぜ!?
俺がもしそんな力があるなら、その裁判ぶっ潰すくらいのことはする!!いや、別に俺が潰すわけじゃないけどね!!
「つまりだ、それほどの力を持つってことは、赤黒いオーラを宿した人間である可能性が極めて高いって私は思ったんだ!!」
そうか!
確かに、赤黒いオーラを宿した奴なら1人でも国を滅ぼす事は出来そうだ!
圧倒的な力って所も納得できる!!
俺たちは赤黒いオーラの元の人物の特徴について理解できていたため、何とか勝てたが、元の人物が強力でかつ、その人物について無知だった場合では、何も出来ず一瞬で叩き潰されそうだ。
「なるほど、確かにその通りかもしれないな!じゃあ、公開裁判を拝見させて貰いに行こうぜ!!」
「流石、ウルだ、話がわかっている!!」
俺たちは早速、その公開裁判がある所へと向かう。
どうやら、ヒィジムにある中央裁判所にて行われるらしいので、今回もアリア姐さんに案内をしてもらう事となる。
周りの人混みはギルドへ向かうほどの人数ではなく、意外と早く目的地である中央裁判所へと向かうことができる。
....意外と早く。
この言葉は別に早くついたわけでない。
自分の予想より早かったわけだ。
意外と早くと言っても、そう、30分はとっくに超えている。
「ここが、裁判所か...」
口からため息混じりに声が出る。
俺は元の世界でも裁判所に行ったことなかったため、この世界にて始めて裁判所と言うものを見たが本当に大きい。
公開させる気が全開なのだろう。
この大きさは300人近く入れるのは無いだろうか?いや、詳しくはわからないが...
しかし、本当にあのテレビなどでみるように、中央に被告人の席があり、その周りを囲むかのように長机のようなものが置かれている。
被告人の席の前が裁判長の席で、後ろ側に俺たちが座り、裁判の様子を見ることができるのだろう。
「じゃあ、早速、座ろうかウル!!」
今日はですねー、文化祭がありましたー!!
クラスのみんなで仲良く販売しましたー!!
販売と言うのはまさに、人に笑顔を配るというものでした!!
販売で...笑顔を...!!!
次回は、公開裁判の始まりでしょう!!多分!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でした!!




