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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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ヒィジムで行われる公開裁判では

え!?ウルとアリアは公開裁判を見に行くんですかー!?

私も行きたかったですよぉ〜!!


前書き ルシュタム

アリア姐さんが何か言ったような気がする。

いや、きっと、俺の聞き間違いだろう。

公開裁判を見に行くなんて....

そんな事を言い出すような人じゃないのは、この2~3日でわかっているつもりだ。

だから、俺は素直に聞き直すことにする。


「ん?姐さん何て言った?」

「公開裁判を見に行こう!!」


こうかいさいばん?って、公開裁判だよな...

えぇ!?


「....え?」

「...どうした?ウル?」

「ね、姐さん本気か!?一体どうしたというんだ!?」


公開裁判

その名の通りで、裁判を一般市民でも参加して聞く事ができる裁判の事。


姐さんは俺の驚いた声に対しても平然としている。

この事から、姐さんにはしっかりとした目的があるということが読み取れた。

ならば、その目的とやらを詳しく聞かせてもらう事としよう。

俺はそう思い、姐さんの目をじっ..と見つめる。

深い青で吸い込まれそうな透明感を放っている瞳を...

すると、アリア姐さんは口を開き、姐さんの考えを俺に伝えようとする。


「ウル、その被告人は、国を1人で圧倒的な力でなぎ倒していったらしいじゃないか!」

「そ、そんな危険なやつの裁判をアリア姐さんは見たいのか!?」


そんなとんでも無いやつの裁判は明らかに危ないと思う!!

だって、1人で国を滅ぼせれる奴だぜ!?

俺がもしそんな力があるなら、その裁判ぶっ潰すくらいのことはする!!いや、別に俺が潰すわけじゃないけどね!!


「つまりだ、それほどの力を持つってことは、赤黒いオーラを宿した人間である可能性が極めて高いって私は思ったんだ!!」


そうか!

確かに、赤黒いオーラを宿した奴なら1人でも国を滅ぼす事は出来そうだ!

圧倒的な力って所も納得できる!!


俺たちは赤黒いオーラの元の人物の特徴について理解できていたため、何とか勝てたが、元の人物が強力でかつ、その人物について無知だった場合では、何も出来ず一瞬で叩き潰されそうだ。


「なるほど、確かにその通りかもしれないな!じゃあ、公開裁判を拝見させて貰いに行こうぜ!!」

「流石、ウルだ、話がわかっている!!」


俺たちは早速、その公開裁判がある所へと向かう。

どうやら、ヒィジムにある中央裁判所にて行われるらしいので、今回もアリア姐さんに案内をしてもらう事となる。

周りの人混みはギルドへ向かうほどの人数ではなく、意外と早く目的地である中央裁判所へと向かうことができる。


....意外と早く。

この言葉は別に早くついたわけでない。

自分の予想より早かったわけだ。

意外と早くと言っても、そう、30分はとっくに超えている。


「ここが、裁判所か...」


口からため息混じりに声が出る。

俺は元の世界でも裁判所に行ったことなかったため、この世界にて始めて裁判所と言うものを見たが本当に大きい。

公開させる気が全開なのだろう。

この大きさは300人近く入れるのは無いだろうか?いや、詳しくはわからないが...


しかし、本当にあのテレビなどでみるように、中央に被告人の席があり、その周りを囲むかのように長机のようなものが置かれている。

被告人の席の前が裁判長の席で、後ろ側に俺たちが座り、裁判の様子を見ることができるのだろう。


「じゃあ、早速、座ろうかウル!!」

今日はですねー、文化祭がありましたー!!

クラスのみんなで仲良く販売しましたー!!

販売と言うのはまさに、人に笑顔を配るというものでした!!

販売で...笑顔を...!!!


次回は、公開裁判の始まりでしょう!!多分!!

ではっ、ゲ砂焼き鳥でした!!



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