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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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宿屋のミッションでは

やはり、クエストの疲れを休ませるために、宿屋に止まるべきである!

さぁ、その宿屋で、ウルのミッションが始まる!!

お金を貰った俺とたむちゃんは、泊まるための宿屋を探すのだ。

街全体として見ると人が結構居るもんだな。冒険者だと思わしき武器を、装備している人もいる。

人混みを紛れながら、ひとつの大きな宿屋を見つけた。


『宿屋・泊まって屋』


この宿屋からは何かを感じる!!


「よし、ここにしようか、たむちゃん!」


「了解ですよぉ〜!」


扉を開けると心が落ち着きそうなバラードのような曲が流れている。

宿屋の受付のお姉さんがこちらに笑顔をふりまき、ここの説明を始めるのだった。


「熱き冒険者に安らかな休息を...ようこそ!『宿屋・泊まって屋』に!おふたり様でしょうか?」


「はい、俺たち2人です〜」


「です〜!」


「では、2人部屋は2000イェンになります!」


「!?...2人部屋!?...」


「わかりましたよぉ〜!どうぞぉ〜2000イェンですね〜!!」


「はい、確かに受け取りました!では、お部屋へ案内しますね!」




宿屋の人についていくと俺達の部屋についた。部屋の中には本棚とベットとテーブルと椅子といういたってシンプルなものである。全体的にとても綺麗にされている。

すると、俺はあることに気づいた!!


「...なぁ、たむちゃん、ここ、ベット...一つしか無いよな?」


「本当ですね〜、あ、でも、枕は2つありますよぉ〜!!」


「...なら、一緒のベットで寝よっか」


「そーですね〜!!いいですよぉ〜♪」


.....やった...!!!

計画通り!!

たむちゃんは圧倒的天然!!そして、この転生先の世界ではどうやら俺に程よい展開となる!

貰ったぜ!たむちゃんのようなかわい子ちゃんと同じ部屋で寝る!!


ん〜ん!!


さぁさ、皆様、行きますよぉ!!


「たむちゃん、疲れただろうし、先にお風呂入ってきな!!俺は後からでいいからよ!」


「本当ですか!!ありがとうございますですよぉ〜♪」


そういって、たむちゃんはぴょこぴょこと、お風呂場へと向かった。そう、お風呂はこの部屋にある!!


俺は瞳を閉じて〜♪たむちゃんを描くよ〜♪


自分自身の精神を研ぎ澄ます。耳を澄ます...

...ガチャリ


来たァぁぁぁぁぁあああ!!!!

気付けば俺は匍匐(ほふく)状態となって、音を立てずに風呂のドアへと近づく。


ミッション1 第1のドアを開けよ。


風呂に入るためにはドアを2つ開けなければならない。

まずは、第1のドアだ。このドアノブをゆっくりと慎重に、なるべく早く開ける。

そして、開けた状態のまま扉をひく。

緊張のせいで心臓がバクバクと鳴り出す。

その血液の流れに比例して手が震える!!

よし!完全に開けれた!!

ゆっくりと、手を離す...


ミッション1 クリア!!

ミッション2 最後のドアを開けよ!


最後のドアは左にスライドするドアだ。

よし、慎重に開ければ見られるぞ!!

ゆっくり.....!!

!?まずい!鍵がかかっている!!

くそ!!ここまでか.......

いや、違う!!こんなことしちゃあ、いけなかったんだ!!

自分の仲間を裏切るようなことを俺はなんて馬鹿なことをしてたんだ!!


自分自身が嫌にな...


『きゅーぅ?』


.......

そうか!!


「ライム、この鍵開けれるか?」


『きゅぅー!』


「しー......。静かに頼む。」


ライムは(びん)からでてきて、鍵穴のところにくっついてモゴモゴとしている。


カチッ


「ありがとう!ライム!」


『きゅぅー!』


ミッション2 クリア!!

ミッション3 秘境を調査せよ!!


さぁ、いざっ!!


俺はドアをゆっくりと開けた。

お風呂の中は邪魔な湯気が存在したが、俺はよーく、目を凝らした。


ーーっ!!!!


やばい!!あの熊のとこにぶつかった時に頭打ったダメージが今来やがった!!

くっ!そっ!!あと少し、あと少し...

俺は意識が遠のく中、視界が狭くなる中、2つの大きな山を薄らと.......





「はっ!!!」


俺は気づくとベットの布団の中にいた。どうしたものか?あの出来事は夢だったのだろうか?


「あ、気づきました〜!!ウル、大丈夫でしたか〜?」


「たむちゃん...これはいったい?」


「ウルがお風呂で倒れていたので、私がお布団に入れて上げましたよぉ〜♪」


「そうだったのか..。たむちゃん、ありがとよ!」


「はいです〜♪」


俺はあと少しの所で気を失っていたのか...まぁ、今日は色々とあって疲れてたってのもあるんだろうな......


そういえば、なんで俺、着替えているんだ?

汗が取れていて、それに、髪や体が少し濡れた跡があって、まるで、洗っ....!!!


俺は不意にたむちゃんの顔を見た。

俺の行動から読んだのか、それとも心を読んだのか、または両方かわからないが、俺の顔を見ると、俺のすぐ隣で顔を赤くしてニッコリと笑い、(うなず)いた。俺とたむちゃんの距離は10cmもない


「ウル..。おやすみなさいですよぉ〜♪」

ミッション3 秘境の調査は失敗となりましたね...

ですが、なぜ、ウルの服装が変わっていたのか?なぜ、髪や体が濡れていた後があったのか?

それは、ご想像におまかせします。

次回はクエストに行くと思います!!

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