木で作られた家では
アリア姐さんのことで勘違いされたウル。
しかし、今気になるのは、たむちゃんとラフィーヌの無事についてだ
「アリア姐さん、なんだかとんでもない誤解されちゃったんだが!!」
「ふふふ、ウルもその気だったじゃないか」
「う、と、とにかく、服を着てラフィーヌやタムちゃんの様子を見に行こう!!」
「ふふ、可愛いな」
俺は近くに綺麗に折りたたまれた服を取り....
ん?そういえば...なんで俺まで全裸なんだろうな?
俺、気づかぬうちに脱いでいたのか?
いや、そんなこと....
ま、まさか!!
アリア姐さんは顔を赤くしてゆっくりと服を着替えている。
何故か、自分自身の体をゆっくりと撫でるという動作をしながらである。
無意識に見ていた俺に姐さんは気づき、とろんとした瞳で語りかける。
「やっぱり、興味が....」
「いや!!とにかく早く服を着ていこう!!」
という俺も服を着ていなかったので、急いで下から履いていく。
そして、一通り着替え終わったので、アリア姐さんに確認をとる。
「姐さん、着替えれた?」
「あぁ、もう大丈夫だ、行こう」
ドアノブを自分の手前になるよう引いて開ける。
開けてみたところその建物はやはり民家のようであった。とても大きな家ではないが5~6人ほど住めれそうな2階建ての家出ある。全体の作りとしては、木をベースとした自然に優しい家で木独特の暖かさと明るさを感じる。
すると、奥の方から先ほどの少女が姿を見せる。あのときはパニックでいたため、詳しくは見れていなかったが、茶髪のショートヘアーで、ややつり目の活発な少女をイメージさせる見た目をしている。
どうやら、あちらも俺に気づいたらしく、はっ!!とした顔をして、何やらもじもじとしている。
「あ...えっと、お楽しみを除魔してすみません!!」
「な!!だから、それは誤解だって!!!」
「え..?ほんとに何もなかったの?」
「あぁ!ほら、アリア姐さんも何か言ってよ!!」
「そう、何もなかった。ただ、全裸の男女二人で一緒に寝ていただけだ...」
「やっぱり!!!」
「なな!!そんな言い方だったら、更に勘違いするよ!!頬を赤くしながら言わないでくれ!!」
「でも、真実じゃないか」
「そ、それより、ラフィーヌや、たむちゃんは無事か?」
体が熱くなるのを感じつつも、俺はようやく本題に入ることにする。
そう、俺の仲間のラフィーヌ、たむちゃんの安全確認だ。
俺の質問に対してその少女は答える。
「たむちゃん?....あ、あぁ!!ラフィーヌたちは隣の部屋にいるよ」
「隣の部屋...?」
俺はその少女の一言でようやく、俺がいた部屋の隣にも部屋があることに気づく。
俺の部屋を含めて1、2、3、4。4部屋あり一直線上となるようになっている。
「たむちゃん!!ラフィーヌ!!今行くぞ!!」
「ま、まって!!流石に女子の部屋に飛び込むのはちょっと...」
「そ、そうだな、しかし...」
「あなた達はそこのリビングで待ってて、私が連れてくるから」
「それは助かる!!頼んだ!」
俺とアリア姐さんはリビングのテーブルへ、あの少女は部屋の中へと行く。
リビングも木で作られており、所々から光が溢れている。
ほのかに香る木の香りが心に落ち着き始める。
不意にアリア姐さんが思い出したかのように話し始める。
「そういえばウル。....あの、赤黒いオーラの事について...だが..」
「あ、あぁ、.....姐さん大丈夫?」
「情報を渡すのが仕事だからな。私が初めてあのオーラを見たのは森林の中だった。森林の中では特にこれといった事がなかった...そうはじめは...」
姐さんは、真剣な眼差しで過去の記憶を思い出すように話し出す。
「こんな事はありえないのだろうが森がざわめき始めたんだ。その瞬間、急に濃い霧が深くなったと思ったら...赤黒いオーラを纏ったディアスホーンが現れたんだ。」
「ディアスホーン....なんて強そうな名前なんだ....!!」
「強そう?...ウル戦ったことないのか?ディアスホーンは大きさ1メートル程の大人しい草食動物だ。」
「あら...しかし、そのデ、ディアスホーンが一体?」
「ディアスホーンが...仲間を食べてたのだ....」
「な....なんんだと!?」
「私の考えが正しければ...だが、あの赤黒いオーラは一種のウイルスみたいなもので...」
「おっはよーですよ~!!!」
話の途中に入り込んだのはたむちゃんだ。このようなダークな雰囲気を一気に吹き飛ばす勢いの声。明るい笑顔。
全く、たむちゃんは...
その様子を見て俺もつられて、自然に笑顔になっていた。
俺は、アリア姐さんに「この話はまた今度」と合図を送りたむちゃんの挨拶に笑顔で答える。
「おはよーたむちゃん!」
「おはよう、ルシュタム!」
「はいですよ~!....あれ、ラフィーヌはどこです?」
「ラフィーヌは、さっきの少女が....」
と、俺が言いかけた瞬間にあの少女がラフィーヌを連れてきた。
「ラフィーヌ!おはようですよ~!!」
「ん....?あぁ、たむ。おはよ....」
「!?」
ラフィーヌがたむちゃんの挨拶に対して顔を上げて答えたが、その顔色がとても青白くなっていた。
ラフィーヌの顔色が悪い!?一体どうしたというのか!?
それは次回になります!
ツイッターのフォローありがとうござます!!きっといつか、ツイッター限定でイラスト描こうと企んでおりますw
さて、関係ない話ですがスマホの調子が悪くなったので、最近はパソコンで書いております。
私、打つのが遅いので大変ですw
少しばかり遊戯王の話を...堕天使テーマのリンク新規来てほしいです!!
現在、焼鳥の上位3デッキは1堕天使2コズモ3サブテラーです!
スパイラルは製作中ですw
あ、ガンプラ作りたいですw
頭のなかに大まかなイメージが大量にあるので、まだまだ続きます!!
ではっ、ゲ砂焼き鳥でした!!




