超熱光線剣では
圧倒的な力を見せつけたローブの攻撃は止まらない!!
傷ついたその身体で抗い続け!!
『ヌァァァァァァァァァァァ!!!!』
小柄のローブは雄叫びを上げてラフィーヌ、ルシュタムへと向かっていく。
両手の剣を均等な高さとなるように広げて地面を蹴り駆ける。
力をわざと抜いているのか?
それともあの巨大な一撃により不可やデメリットが発生しているのか?
詳しくはわからないが走っている中で、剣が地面に何度も引こずられて鼓膜を刺激する音を立ててる。
巨大な一撃と言ったが、本来、まともにあの技を受けていたら確実に命が無かっただろう。
では、何故、現在ラフィーヌとルシュタムが生きているのか?
答えは実にシンプルなもので、ルシュタムが直感から防御魔法を発動したためだ。
「さぁ、行くわよ!!!たむは後衛に回って!!あたしが前衛で行くわ!!」
「了解ですよぉ〜!!!」
ラフィーヌは両肩にある自動回転式機関銃を回転させて小柄のローブへ向かい撃つ!
1秒間に1万6千発の弾丸を発射し続けている機関銃が両肩にあるので、1秒間に3万2千発となる。
そのような機関銃は人間が持って撃つことはまず不可能であるため、この機関銃はラフィーヌの両肩の近くで浮いているという状態なのだ。
これなら衝撃がこちらに来ることはない。
しかし、それ程の弾丸を撃っているのにも関わらず、小柄のローブには1発すら当たらない。
かすりもしない。
『ヌヌガァガガァァァァァアーーッッ!!!!』
「な、何で当たらないのよ!!」
「風が弾丸1つ1つの軌道をずらしているですよぉ〜!!」
そう小柄のローブは自分の周囲に風を起こして機関銃の弾をずらしていたのだ。
高速で射出される弾丸をずらす程の風の威力を考えると圧倒的な力であるという答えがでる。
もちろん、実際は風だけではない。
2本の剣も使って切り落としているのだが、高速過ぎて見えていないだけである。
つまり、機関銃はいくら撃っても現状では、全くダメージはないということ。
ならば、攻撃方法を変えるのみ!!
「こっちも、接近戦で行くわ!!『錬金術・変形・超熱光線剣』!!!」
ラフィーヌの叫びに反応し、ポケットから取り出した物が変形して2本の剣が現れた。
その剣は、金属の刃の代わりに赤い熱を帯びた光で出来ていおり、常時、光を放つ。
いわゆるビームソードなどという代物だ。
その超熱光線剣で小柄のローブに向かい打つ!
風の剣と光の剣がぶつかり合うそれからは本来有り得ないような効果音がなり響く。
ラフィーヌは本来二刀流ではないが相手より数が少ないというのが嫌という理由から2本創り出したのだ。
負けず嫌いな彼女らしいとも言える。
しかし...
「ラフィーヌ!!頑張ってですよぉ〜!!」
『ーッッヌァァァァァァァァァァァ!!!』
「ぐぐっ!!強いわね!!」
二刀流に慣れているのと慣れていないとでは圧倒的な差が生まれる。
慣れているのがプロならなおさらだ。
「ならば、これでどう!!??」
ラフィーヌは両肩の機関銃を使って小柄のローブを攻撃する。
だが、どの弾丸も小柄のローブに当たることは無かった。
『ァァァァァァァァァァァーーッッ!!!!』
「この距離が少ない状態で弾の軌道をずらしているとあたしの攻撃を食らうわよ!!」
そう、ラフィーヌはこの機関銃による攻撃が実は囮で本命は弾丸の起動をずらす際に発生するスキを叩くことだった。
ここぞ!と言わんばかりに力を込めて全力で突き刺す!!
超熱光線剣は圧倒的な切れ味で小柄のローブの腹部を貫いた!!
しかし、ローブは止まることなく2本の剣でラフィーヌを斬り掛かる。
上段から振り下ろすように!!
『アァァァァァァァァーッッ!!』
「しまっ...!!!」
ラフィーヌの日本の剣は突き刺さったままであるためローブの攻撃を食い止める方法はない。
つまり、この一撃を受ければ、ラフィーヌは...
「『魔法・darkroadパープルtheライトニング』!!!」
唱えた魔法はルシュタムの手から発動し、まるで荒れ狂う龍のように、雷のように、空中を上下に動きながら小柄のローブへとぶつかる。
小柄のローブはその紫の雷に撃たれ数秒の間、動けなくなった。
唸り声を上げて何としてでも動こうとするが体が言うことを聞かない。
この間にラフィーヌは2本の剣を回収する。
「たむ、ありがとうね!」
「ヒヤヒヤしたですよぉ〜...」
『アァァァァァァァァァァーーッッ!!!.....ヌヌァァァァァ...?』
ローブ野郎が雄叫びを上げている途中で急に落ち着きを見せた。
その原因は何かと思っていると、後ろから数メートル離れている当たりから声が聞こえてきた。
「たむちゃんーー!!ラフィーヌ!!大丈夫か!?」
そう、あの元気で明るい声は...
ウル・ファントムだ!!
「ウルぅ〜!!!ラフィーヌ、ウルが来たですよぉ〜!!」
「ふふっ、遅かったじゃない?もう、そっちは終わったの?」
「あぁ、アリア姐さんのおかげでな。しっかし...何だかこのローブ野郎からとてつもない何を感じる...な。」
ローブ野郎は周囲の風を歪ませ距離感を分からなくしようとしている。
風を使う相手って所か...
アリア姐さんはローブ野郎を見た後、顔色を変えた。
「ルーヤ....こんな姿になって...」
「やっぱり、姐さんの仲間なのか..。」
「このローブの人、強すぎですよぉ〜!!」
「ねぇ、アリア。そのルーヤについて教えて。弱点とか。」
ラフィーヌの質問にアリア姐さんはあまり答えたくないような顔をしたがすぐに顔を戻し躊躇いながら答える。
「彼女は...ルーヤは、調査隊の中で最も若くて最強の攻撃力をもつ隊員だ...」
次回はアリアの調査隊の中で最強のルーヤとの戦い!!
その圧倒的な力を前にどのようにウルたちは戦うのか!?
今こそ、力を合わせて勝利を掴め!!
1話にたむちゃんの挿絵を入れました〜w
パソコンで描くのは難しかったですが楽しかったです!よろしければどうぞご覧になってください。
ちゃんと全体図を描いたのですが、容量が大きいとかどーとか言われて上半身の所だけになりましたw
時間があれば、また挿絵をどっかの話に入れたいと思います〜
Twitterでも報告したりします〜
では、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




