自動回転式機関銃の発射後では
自動回転式機関銃ってなんかカッコいいことないですか?w
これ、私が厨二病だからですかね?w
さぁ、ぶっぱした後、小柄のローブは!?
「あたしがぶっぱなしといて何だけど、結構煙たいわね」
「何も見えないですよぉ〜!!」
ルシュタムの言うように深く濃い煙が周囲を包み込まれているため、30cm以上先が見えないという状態となっている。
よって視力は使えない。
では、嗅覚はどうだろうか?
それも使えない。
先程、述べたように濃すぎる煙のため、常に鼻に煙が付きまとう。
呼吸は無意識のうちにするものだ。勿論、意図的にもできるが。
その呼吸により煙が無理やりに、強制的に肺へと息通り、反射的に咳を出してしまうだろう。
しかし、いくら強力な射撃によって発生した煙であっても時間が経つにつれて、薄くなっていく。
よって周囲が少しずつ詳細に見え始める。
その様子はカメラでピントを合わせている時に似ている
「ようやく煙がひいてきたわね。流石に自動回転式機関銃はやりすぎたかな?ド派手でカッコイイんだけどなぁ...」
「恐ろしいですよぉ〜...ん!!ラフィーヌ、見るですよぉ〜!!」
ルシュタムはラフィーヌと話している途中で大きな声を上げて数メートル先...いや、小柄のローブがいた場所を指差す。
ラフィーヌはその指を辿り、ルシュタムの意図を読もうと試みる。
見たところ、小柄のローブの姿は無く、ただ、地面と建物のみが目に入る。
気になるところは、ラフィーヌがあれほどの乱射...いや、連射したのにも関わらず、建物に傷一つ入っていないことだ。
本来なら、ガトリングを使っているとその威力故に
ブレも生じてくる。
そうなると、ターゲット以外の建物や地面にも当たってしまうだろう。
だが、建物には一切の当たった形跡はない。
全ての弾丸が小柄のローブに当たったのだろうか?
いや、そう考えるのは都合が良すぎる気がするが...
しかし、困ったことに、このことについてはルシュタムは全く気づいていない。
「あのローブが居ない...わね。」
「全部、当たってしまったんじゃないですか〜?」
「そうとは考えにくいけど....。だって...その...後が残ってないじゃない?」
「あぁー!!確かにそうですよぉ〜!!」
「と、言う事は...隠れた?」
「まさか!!上ですよぉ〜!!!」
ルシュタムの叫びによりラフィーヌも空を見上げた。
そう、そこには...
『ーーッッヌァァァァァァァガッァァァァ!!!』
小柄のローブが中に浮いていた。
こちらに威嚇の如く雄叫びを上げて、さらに上空へと上がり始める。
その際に、2本の剣は左右に真っ直ぐと伸ばしており、剣の翼のようであり周囲の空気を纏いつつ上昇する。
「来る!!」
小柄のローブは風を纏いながらラフィーヌとルシュタムの方へと向かっていく。
それは一瞬の出来事だが、まるで長く感じる出来事だった。
風がまるで、螺旋状のように、ドリル状のように、小柄ローブの周囲を旋風となり何回も何回も往復する。
その状態で、地面を削りながらラフィーヌとルシュタムに見事、直撃したのだ!!
直撃してすぐに身に纏っていた風は爆発するように広がり、全てを吹き飛ばす!!
旋風は町の建物を1層する!!
その飛び回る瓦礫がまた周囲の建物を壊していくという破壊の連鎖だ。
また、風そのものにも切れ味を宿しており、近づくものを問答無用で切り刻む。
「う...う....良かった、生きてるですよぉ〜!!ラフィーヌ!!無事ですか〜?」
「んふぁ...ふぁんふぁ...」
「ひゃっ!?ご、ごめんなさいですよぉ〜!!」
ラフィーヌはルシュタムの下で生存していたのだ。
ルシュタムのお尻の下で...
「ぷはーっはーっ、死ぬかと思ったわ!どういう理屈であぁなるのかしら。でも...」
「「生きてて良かった!」ですよぉ〜!!」
ボロボロとなってしまった装備1式、武器でさえも傷ついてしまい、長期的にはもう使えないだろうと思える。
所々から素肌が見えてしまっている所があるが、ウルが居ないことが唯一の救いだ。
命が助かっているからこそ、そのような衣服の事を気にすることが出来るのだと。
今、命があることに感謝をしよう
『ヌァァァアァァァァァァガァァァァーーッッ!!!!』
「だけど...こっからが本場のよう...ね!!」
「ですよぉ〜!!」
動きにくい身体を、無理にでも意地にでも強引に起き上がらし、顔を叩き奮い立たせ、ラフィーヌとルシュタムは小柄のローブへと立ち向かう!
小柄のローブの圧倒的な一撃により今までにない大ダメージを受けたラフィーヌとルシュタム。
ボロボロな身体でどう立ち向かうのか!?
それは次回です!!
では、イラスト描いてきますw
ゲ砂焼き鳥でした!!




